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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

最近の「少年サンデー」(サンデーうぇぶり)に関する雑感

・葬送のフリーレン120話に、100以上のブクマがついた。
www.sunday-webry.com

b.hatena.ne.jp


・いや確かにいい話で,多くの人が感想を述べるのも当然なのだが読んでいて「あれ、最近雑誌の方の少年サンデーで読んだばっかりだな」と思ったら、先週号掲載の回じゃないか。



・改めて見るとサンデーうぇぶりは本誌に載ってる作品がほぼごっそり、やや遅れての掲載ではあるがネット上で無料公開されている。

サンデーウェブリは主要作品載せすぎ?

・それも当方のお気に入りレッドブルーはともかく(ともかく言うな)、誰もが認める同雑誌の新鋭スラッガー、新たな四番打者、「オオタニサン」級の「葬送のフリーレン」が、たった1号違い、先週載ったエピソードがもう読めるというのはよく考えたら尋常じゃない。




・というかちゃんと確認してないけど、サンデー本紙に掲載してるがサンデーうぇぶりに未掲載というのは、大御所の方々を除いてほとんどいなくね?




・これは本誌を支える人気作品だろうというあれとかこれ…「龍と苺」とか「舞妓さんちのまかないさん」も普通に掲載されてるのだ。

・これは普通の読者にとっては歓迎すべきだろうけど、ある意味少年サンデーが雑誌としての体裁をなさなくなりつつある…とも言えるのではないか。



・ぶっちゃけどこかでネット媒体に切り替えるとかそういうことも伏線として「ほぼ使用作品はネット掲載」なのかもしれないなぁと。かなり前からそうだったんだろうけどちょっと改めてうーむと思いました



・雑誌という形態は一部を除いて、ドコもそもそも赤字。ではなんで出しているかと言うと、単行本で採算が取れる、それ以上に儲かるから(毎週の締め切りが無いと人間、原稿を描かないものだし)。…もしすべてがネット掲載で、同じように連載がなされ、同じように単行本が売れるなら、神の雑誌がなくなれば雑誌作りの際の版下コスト、印刷コスト、紙コスト、流通コスト…すべてゼロ!!もしネット掲載で「今と同じ単行本の売れ行き」が保てれば、それだけで超お得なのだ。ただし、昭和から続いた紙の雑誌、それだけで権威、伝統、ブランドでもあるが・・・・



・余談が過ぎた。紙のほうの本誌の話なんだが、来週だったか再来週で「白山と三田さん」「よふかしのうた」が完結する。



・どちらもストーリーを堅実に丁寧に積み重ねてその帰結として物語に一区切りがつき終わるべくして終わる…ある意味理想の雑誌連載と言っていい。



・両作品ともセールス的にも満足すべき結果となり評価的にも高いものを得ているように感じます。「白山と~」の方は確かテレビで麒麟の川島さんが推薦してたような気がする(うろ覚え)



・ただ作品として終わるべくして終わった理想の完結、はそうであるけど両方とも野球で言えばスタメンの主軸を担う存在。なにしろ「名探偵コナン」は指名打者だ(笑)。フリーレンも新人のくせに故障でスタメンを外れることが多い。単純に商業的な面から考えたら、この2作品が現在の少年サンデーから去ることは、かなりの痛手だと思う。その穴はレッドブルーがさらに人気になって埋めるしかない(?)



・その一方で作者が体調を崩した関係で本誌連載が中断されサンデーうぇぶりでの再開となるという2作品があるのを覚えてますか。





・同じく作者の体調で本誌連載が止まった少年ジャンプの「ルリドラゴン」はずっと「休載です」と表示を続けるというエモくて暖かい措置を取っている(だれだ、HUNTER×HUNTERもそうしろ、とか言うやつは)。



・それはそれとして、小さい僕の春はまずカムバックおめでとう、と言いたいが、双影双書は「3巻の紙の本の売り上げ次第で次巻は電子のみの可能性」という、最近よく聞くシビアなアレだねぇ…でも、連載をいきなり切るより「電子出版のみ」というワンクッションが置かれているんだから、むしろ選択肢が増したともいえる。



・なんにせよ、出版社も作者も、そして読者も、「配られたカードで勝負する」しかない。


この話、この記事につづく
m-dojo.hatenadiary.com


コメント欄

さびねこ

以前はweb公開は単行本化してからだったので、続き読みたさに単行本買ってたのですが、最近は買うモチベが無くなってしまって。こういう人間が言うのも何なのですが大丈夫なんですかね?

1日前
gryphon

結局、漫画のウェブ掲載ってどういう形式なら、出版社や作者に最適利益なのか誰も正解を持ち合わせてないんだと思います。まだ15年程度の蓄積しかないし……あんがいうぇぶりのやり方こそがビンゴ、大正解なのかもですし。

1日前
わむ

契約形態がどうなってるのかはわかりませんが、「雑誌(最速)→時間差で配信→だいぶ遅れてから別のWEBメディアで配信」みたいなパターンもありますね。
「たいして刷ってくれない出版社よりもアマゾンの配信サービスのほうが実入りがいい」などという話も出てきたりしていて時代を感じます。

6分前