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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

アントニオ猪木氏、逝去。~「闘魂のかけらを携えて、今度は我々が旅に出る番だ。」(古舘アナの引退試合実況)

各メディアが報じた。

アントニオ猪木(談)訃報が報じられた日に。


ここから孫引く。引退試合の時の、古舘伊知郎氏の実況だ。

blog.livedoor.jp

<古館アナのナレーション>

  闘う旅人・アントニオ猪木-----。
  今、相手のいないリングに猪木はたった一人でたたずんでいます。

  思えば38年に及ぶプロレス人生、旅から旅への連続であり、
  そして猪木の精神も旅の連続であった。

  安住の場所を嫌い、突き進んでは出口を求め、
  飛び出しては次ぎなる場所に歩を進め、ドン底からの新日旗揚げ、
  世界王者とのストロングマッチ、大物日本人対決、
  格闘技世界一決定戦、IWGP、巌流島、
  人質解放、国会に卍固め、魔性のスリーパー……
  決して人生に保険をかけることなく、
  その刹那、刹那を燃やし続ければよいという生きざま。
  猪木は、このあとの舵をどの方向にとろうというのか。
  一人ひとりのファンの胸には今、
  どんな闘いの情景が映し出されているか。

  猪木は、全ての人間が内包している
  闘う魂をリング上で代演する宿命にあった。
  我々は猪木が闘いの果てに見せる表情に、
  己自身を投影させてきたのだ。

  しかし、この瞬間をもって猪木はこのリングから姿を消す。
  我々はどうやって火をともしていけばいいのか。
  物質に恵まれた世紀末、商業主義に躍る世紀末、
  情報が豊かで心が貧しい世の中、
  ひとりで闘うことを忘れかけた人々…

  もう我々は、闘魂に癒されながら
  時代の砂漠をさまよってはいられない。
  我々は今日をもって猪木から自立しなければいけない。
  闘魂のかけらを携えて、今度は我々が旅に出る番だ。
  闘魂は連鎖する。

  1943年2月20日、鶴見に生まれしひとりの男の子。
  姓名・猪木寛至、闘魂の火ダネ。
  貴方を見続けることができたことを光栄に思います。
  燃える闘魂に感謝……
  ありがとう、アントニオ猪木

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