期末レポートに、なんの注釈も、説明も、「いわゆる」といった断りもなく、ごく当たり前の日本語のように「鍵垢」という言葉が続出していることに、軽く動揺している…。
— Shoko Egawa (@amneris84) July 25, 2022
私は拙著でなんの注釈も、説明も、「いわゆる」と言った断りもなく、ごく当たり前の日本語のように「アルファツイッタラー」という言葉を出して外部校閲で注釈入れろと指示が来たことがある。ちなみに『神風頼み』です。 https://t.co/YHj3XtfPp7
— 秦野裕介(『神風頼み 根拠なき楽観論の歴史』柏書房発売予定) (@yuusukehatano) July 26, 2022
この本のことらしい。内容もなかなか興味深いが、それは別として……
このへん、肌感覚でいうと、当然ながら新聞やお堅い学術書の導入が遅く、砕けたスタイルだと導入が早いが、最近はたとえば新聞社やなんかも、「やわらかい」メディアを別ブランドとして作っていて、そっちのルールは違うので、導入が早い、とかそういうことはある。
あと、ネットジャーゴンが一般メディアで使われるようになった、といえば「ネトウヨ」そして「炎上」であると個人的には思う。
「炎上」はかなり意識的に、「おやおや、これネットジャーゴンなのに、お堅い記事で使っていいの?」と感じたんだよね。いつ頃のことだったか。
国会議事録はスラング定着度を測る場所にもなる、と以前かいた
国会議事録は言葉の初出調べだけでなく新語・スラングの「定着度調査」にも使える?/にしても「二次創作」がそんなに”公の言葉”になっていいのか、とも思いました
「バズる」だが、英語にはユーゴスラビア内戦の時代(90年代)から「バズワード」という言葉があった。
「戦争広告代理店」に解説付きで載っている。
そういえばユーゴ内戦は、まだ「ネット前時代」といっても一応いいのかもしれない。
小国の外務大臣が世界中で「セルビア人が我々を迫害している」と声高に叫んだところで、誰も動いてくれない。
ハーフはそれらを「民族浄化(Ethnic Cleansing)」といったわかりやすいキーワードに言い換え、
それがバズワードとなって欧米諸国の政治家の感情は動かされてゆく。
人は理論よりも感情で動く。
その感情を動かすための要素、キーワードとは何なのか…(略)
roidoh.hateblo.jp
ただ、画像でも見えるが、最後に「そりゃそうだよな」の一文もある。
「”民族浄化”は国務省のブリーフィングで使われたことで、ジャーナリストや官僚、議員たちに正式な用語としてみなされるようになったんです」
一般的に使われるようになったからお堅い政治家や官僚、新聞も使用するのか、そういうところが使用するから一般的に使われるようになるのか・・・・・・・・・・・・