※追記メモ たった1年ちょっとで、自分で何に関連して書いた記事だこれ?と思ってしまったが、安倍晋三氏の暗殺事件に関する記事だった。備忘のため追記。
オレは歴史屋でめっちゃ左翼だから教え子のみなさんに政治のアレコレについて偏りあることを言い過ぎないように気をつけなきゃなと思うんだが、こんな時は歴史を学んだ人間として、今自分が何を知り何を感じて何をしたのかは、記録に残しておいて欲しいと思いますね。
— ursus (@ursus21627082) July 8, 2022
できれば自分が情報を得た経緯も記しておいてもらえると、未来の歴史屋がめっちゃ喜ぶ。
— ursus (@ursus21627082) 2022年7月8日
これに、こう応答した。
https://twitter.com/mdojo1/status/1545546975382478848
上のチャレンジャーの話は、黒岩徹「不思議な英語の国」で読んだ話である。
…米人テレビ・レポーターがマイクに向かってこう喋っていた。
「ケネディ暗殺のとき、すべての米国人は自分がどこでそのニュースを聞いたか覚えている。米国人にとってチャレンジャー爆発も同じだろう」
その後、アメリカは「2001年9月11日」もそこに加わったであろう。
昭和天皇崩御
天安門事件
ベルリンの壁崩壊
湾岸戦争
ソ連クーデター未遂
阪神大震災
オウム地下鉄サリン事件
9.11
イラク戦争
東日本大震災
ロシアのウクライナ侵攻
・・・・・・・・・
どこで何をしていた時に第一報を聞き、なにを感じ、何を誰と語ったか。
覚えている物もあり、そういえば思い出せない、というものもあり。どこかに記録してもらえれば後世の歴史家がめっちゃ助かる、とはその通りでハッとした。
ある大事件のとき「あの時、あのひとはどこで何をして何を思ったか」で時代を輪切りにする手法を、山田風太郎が終戦の日に際して使って本を作っている。
つまりこういう本です
太平洋戦争中、人々は何を考えどう行動していたのか。敵味方の指導者、将軍、兵、民衆の姿を、著者の蒐集した膨大な資料を基に再現。開戦の日、昭和16年12月8日と終戦にいたる昭和20年8月1日から15日までの、同日同刻の記録が戦争に翻弄された人間の狂気、悲劇、愚かしさを焙り出す。
この話、東日本大震災に関連して書いていたよ
m-dojo.hatenadiary.com
もう少し別の世代には「三島由紀夫自決」がそういう日だった、とも聞く。
たしか中野翠もそんなこと書いていた。
「安倍晋三回想録」 「オーラル・ヒストリー 聞き書き安倍晋三」がかかれることはない
政治家としての功罪や客観的評価などはもう少し時間がかかるとしても、日本の憲政史上最長の首相在任期間を持つ人物が、回想録なりオーラルなりを残さぬまま死去されたことは、日本という国の歴史のみならず、世界史のスケールでも取り返しのつもない損失となる。
— ☤ 宮永忠将 ☤ (@hypaspist) July 8, 2022
歴代最長の首相在任期間でありながら、在任中のことは、ほとんど語らずに逝ってしまった。政策の是非はともかく、政治史に大きな空白ができた。
— ASADA Masafumi (@StarsofCCTV) July 8, 2022
【追記】この当時、暗殺当日は皆がこう考えたものだったが…実はひそかに聞き書きはなされており、それを安倍氏自身の判断で待ったをかけていたのだった。
それが後日、本として刊行された。