日本国内でウクライナの国旗を掲げて集まってもクソの役にも立たない。ウクライナとともにあると威勢よく言っていた国会議員は直ちにウクライナに行って戦え。それが本当に日本人を守るのか口だけなのかのリトマス試験紙。おそらく日本の国会議員のほとんどは行かないだろう。
— 橋下徹 (@hashimoto_lo) February 27, 2022
俺はウクライナに行く勇気はない。だからロシアに譲歩することになろうがNATOの指導者に政治的妥結を求める。もちろん今後のロシアの暴挙には国連憲章51条の集団的自衛権の行使が前提。ウクライナを支援する日本政府はウクライナに行く日本人の渡航費用を予算化せよ。
— 橋下徹 (@hashimoto_lo) 2022年2月27日
威勢のいいことを言う資格がある者は志願兵になる者だけだ。志願兵になれないのならNATOの指導者に政治的妥結を促せ。日本の国会議員は何人が志願兵になるのだろうか。
— 橋下徹 (@hashimoto_lo) 2022年2月27日
ブクマコメントに批判多数。
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つまり、橋下氏の語ってることは、これだ。
「あなたはいま、どこにいます?」
「は、なんですと?」
「わたしの婚約者は祖国を守るために戦場に赴いて、現在はこの世のどこにもいません。委員長、あなたはどこにいます?死を賛美なさるあなたはどこにいます?」
「お嬢さん・・・」
「あなたのご家族はどこにいます?わたしは婚約者を犠牲に捧げました。国民に犠牲の必要を説くあなたのご家族はどこにいます?あなたの演説には一点の非もありません。でもご自分がそれを実行なさっているの?」(ジェシカ・エドワーズ)
もうこの「ジェシカ論法」の話は何度もしているので、あとはリンクを貼るだけにて。糸井重里氏の反戦キャッチコピーCMとも繋がる話ね。
あとから「あれは出来が悪いと後悔してる、いまなら戻してくれっていう。当時、依頼主の天野祐吉氏を忖度しすぎた」とみもふたもないこと言ってたけど(笑)
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しかし、15年以上辺境のブログで問題点を語るより、元大阪府知事・大阪市長が数回ツイートするほうが、「それがダメダメな議論」であることも含めて周知される、というのは、まぁ当然とはいえすごいものだよ(笑)
そういえば、そもそも同種の主張って、2015年には既に披露してるんだよ橋下さんは。
派遣受け入れ期間の制限撤廃。その代わり、派遣会社に雇用責任を負わせる。派遣会社は常に派遣受け入れ先を確保できる会社でなければ淘汰される。派遣社員は派遣会社において正社員化。
— 橋下徹 (@hashimoto_lo) June 14, 2015
3、安全保障法制。一番の歯止めは、防衛出動を国会が認めた場合には、前線に国会議員を送り込むこと。
もともと橋下・維新を「新自由主義」とくくっていいかといえばそれもズレるとは思うけど、たしかに重なる面もある「新自由主義」とは近代を肯定するものであり、橋下徹個人、そして維新も、かなり”進歩的”/”左派的”と言っていい主張が、部分的に発現するキメラであります。
反原発論や、自治体の中でも非常に早く『ヘイトスピーチ規制』の条例を制定したりしておりますな。
そのへんとも通じる何かなのかもしれない。
そういえば、銀英伝のアニメリメイク、いわゆる「ノイエ版」は「第三章 激突」の製作が予定されていますが、原作通りに進むならここで、イゼルローン要塞司令官のヤン・ウェンリー提督が呼び戻され、査問委員会に掛けられてる場面も映像化されるでしょう。
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その際の、ヤンと委員の論戦では、このジェシカ論法(作中ではジェシカとヤンは昔からの友人である)が形を変えて登場するので、ぜひ映像化作品がオンエアの暁には、橋下氏の顔とツイートを思い浮かべながら見ていただければ(笑)
「あなたがたが、口で言うほどに祖国の防衛や犠牲心が必要だとお思いなら、他人にああしろこうしろと命令する前に、自分たちで実行なさったらいかがですか。…たとえば、主戦派の政治家・官僚・文化人・財界人でもって『愛国連隊』でも作り、いざ帝国軍が攻めてきたというとき、真っ先に敵に突進なさったらいいでしょう」(ヤン・ウェンリー)
追記 あーだけど、橋下徹も「俺は命がけだったぞランキング」では普通の人以上になるんだった…
橋下徹氏(以下、橋下):襲われるのに備えて、早歩きでないとだめですからね(笑)。
僕の場合、"殺す"という手紙も届いたし、殺人予告はしょっちゅう。1通目はみんな大騒ぎになったけれど、そういう手紙があまりにも多いから、みんなも"こんくらいだったら大丈夫かなあ"って慣れていった(笑)。
好き好んで知事になった僕自身が狙われるのはいいけど、関係ない子どもが対象になったときはやっぱり辛かった。昔の人はそういう中で政治をやっていたとも思うが、僕はやっぱり現代社会の政治家だし、子どもの命まで犠牲にしてまで…と思った。子どもが殺されたら取り返しがつかないし、政治家を続けようかどうか真剣に考えたこともある。
そして僕個人を守るというよりは知事というポジションを守るのがSPの仕事。リスクを負っている国民のみなさんは他にもたくさんいるし、知事の子どもが殺害予告を受けたからといって、そこに護衛を付けるわけにはいかない。それでも僕の周辺を監視する中で通学路を見ることもやってくれていた。本当に府警はよくやってくれたと思う。
(略)
橋下:秘書がSPさんたちも交えて飲んでいた時に、雑談の中で"本当に命をなげうつんですか?"って聞いたら、みんな真剣に"自分の命は二の次です"と言っていたらしい。俺、命を捨てられるような男かなと思った。
僕が補助金を切ったことでものすごい反発があった地域に選挙運動で行ったら、襲いかかられた。"やられた!"と思った瞬間、SPさんが壁を作ってくれた。相手が凶器を持っているのかどうかもわかんない段階で壁になってくれた。本当に刺される覚悟でやってくれているんだと思った。申し訳ないというか、なんとも言えない気持ちになった。それぞれに家族も居るわけじゃないですか。だけど、そんな府警の給料削ったのが僕だからね。
(AbemaTV/『NewsBAR橋下』より)
4月には、そろそろ著作権的に心配になるレベルで、言ってることが似てきた。
国家の政治指導者たちが最後まで戦う選択をするなら、まずは自分たちが戦うべきだ。ゼレンスキー政権は最後まで戦うと言うなら、自分たちと包囲されている市民の交換交渉を行うべきだ。いつの時代も政治家は安全地帯にとどまり、市民と兵士のみが死んでいく。先に死ぬべきは政治家だ。
— 橋下徹 (@hashimoto_lo) April 18, 2022