この前、番組内ではさらりと流れた古舘伊知郎の暴言トークを紹介した時のように
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「ゴゴスマ」を12月15日も流し見してたら、ちょっとしたハプニングがありました。
今国会で議論されている定額給付金、クーポンか現金か、とか自治体の準備とかの話に加えて、「所得制限」の制度設計についてもトークがあれやこれやと弾んでいるときに、千原ジュニアに司会の石井亮次氏が話を振ったところ…
以下の展開を、こたつ記事の老舗デイリースポーツがルポしている(やはりコタツ記事も、資料的価値は高いなぁ)ので、それを引用しよう。
「ゴゴスマ」石井亮次アナ、10万円給付問題で「一番得をした」指摘にオロオロ
フリーアナウンサーの石井亮次が15日、MCを務めるTBS・CBC系「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」に出演し、18歳以下の子供に対する10万円給付問題で「一番得をした」と指摘された。
10万円問題で給付の対象が世帯主の年収が960万円以下とされていることについてのトーク。千原ジュニアは「最初にこのニュースが出た時に石井アナが『やった、うちには子供が2人いるから20万円!』ってまるで自分の年収が960万円以下みたいにやった、あのセルフプロデュース力、あれは見上げたもんですね」といじり、スタジオは爆笑となった。
さらにジュニアは「あんなうそ、ついていいんですか」と畳みかけた。…(略)…言い訳しようとするのをさえぎり「この政策(10万円支給)で一番得をした、唯一得をしたのはあなたです!」と断言した。
(後略)
や、ヤバい………。
これ、単純な爆笑トーク、レギュラー陣のじゃれ合いのように感じるけど、
「実はワイドショーの出演者、特に司会者は、極めて高額の所得者であることが多く、たとえば給付金の所得制限などがあると、もらえない側…それほどの富裕層である(実はここまではいい。)」
「だが、テレビカメラに映る場所では『うちは子供2人で20万円だ!(所得制限にひっかからない庶民層ですよ、20万円は大喜びする大金、みなさんと同じそんな階層なんですよ)』みたいな感じで、実態とは違うウソをついている。」
これ、けっこう、(みんな分かってはいるけれども)、それでもテレビの中でそれを公言しちゃまずいタブーのほうの話なんじゃないかね。
もちろん、こういう裏側を敢えてさらし、タテマエの仮面をひっぺがすのも、お笑いが示すひとつの力でもあろう。
千原ジュニアがどこまで意識したかは知らないが、「ワイドショーの司会者は結構な高額所得者、富裕層だけれども、TV画面ではうそをついて庶民のふりをしている」という不都合な真実を白日の下にさらしたことは間違いない。