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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

万乗大智と藤田和日郎、夜の映画談義から始まる対話~「アグレッサーで、松本零士『スタンレーの魔女』を再現したい」「やったれー!」



※ここから、ツイートのツリーとしてはA、Bに枝分かれします


【A】

デッドゾーン

デッドゾーン

  • Christopher Walken
Amazon


枝分かれ
【B】


感想と解説

万乗大智先生は、最近ツイートで、映画についての裏話・蘊蓄などをかなり頻繁・詳細に語っておられる。

おもしろいので、一度こう”直訴”したことがある。



藤田和日郎先生は…「漫豪」である。以上。

f:id:gryphon:20200409110310j:plain
漫豪・不二多勝日郎 ※久米田康治かくしごと」に登場する、藤田和日郎がモデルの漫画家
いやいやいや、伝えたいことは別にある。

同氏は「自分は信じなくてもいいから『自分の好きなもの』を信じろ!」という名言を残されている。それほど、他の作品、他のエンタメから学ぶことの重要性を知っている人だ。

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「自分を信じろ」という薄ら寒い言葉があるじゃないですか。「わかるけど、どういうことだよ!抽象的過ぎて腹の足しにならないよ!」…(略)新人によく言うのは、『好きなものを信じろ』。僕は映画の『ターミネーター』が好きなんですけど、本当に好きだから、この信頼は裏切られません(略)…これをカッコいいと思う自分を信じている。
 
唐々 これは、強いですよね。少なくとも、揺るがないで生きていけますよね。
 
藤田 そこが、最後の宝じゃないかと思うんですよね。


にた話は以前のインタビューでも語っているんですよね。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20130725/p2
にて「名言集」を抜粋した、http://booklive.jp/feature/index/id/ivkf_01のロングインタビュー。

藤田:オレは「私のようになりたまえ」って説教している漫画ってあまり好きではないんですよね。
それよりも、自分の中の「あんな風になりたい!」っていう憧れを読者に伝えたいって気持ちが強くて、だから「鳴海(なるみ)のような男になりたいんだよな」とか、「あんな風に生きたいんだよな」とか、それを伝えるために描いているのが漫画家としてちょうど良いスタンスじゃないかと思ってるんですよ。
だから、「お前の言う通りアレはカッコ良いよね」って読者から言ってもらったら、それが凄く嬉しいんだよね!

このふたりが、映画の話から始まって「自分が好きだった作品やその結末、納得いかなかった作品」をいろいろ論じ、そして最後に、
「今描いている作品で、かつて読んだ〇〇を再現したい」
「やったれー!」

これ、けっこう思うより、重みのある話。
そしてこれを思えば、さらに重い。
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togetter.com



正直、万乗大智「アグレッサー」は未完に終わっても仕方ない…と思ったこともあった。

しかし、さにあらず。
アグレッサーは復活し、そして「スタンレーの魔女」の再現という野心まで、作者は持っている。


そんなことを知った、夜の2漫画家の対話。


漫画家同士(というか藤田和日郎ー〇〇〇さんの対話)ツイートを集めて、電子書籍にすりゃいいじゃん

以前も書いた話だけど、ファンのツイートとかまで収録しようとすると、確かに許可を得るだけでも手間がかかる。
だったら、小学館縛りとかでもいいから、漫画家同士のツイートに限定すれば許可をもらうことは簡単でしょ?
そこから特に興味を引くものを厳選して、上のようなまとめやtogetter的な形式にして、電子書籍などで読めるようにしたら、それだけで面白いんじゃないですかね。
とくに漫画論、創作論、キャラクター論なども多いのだから、この続編ともなる。


まあ小学館がやらないから、ここ(当ブログ)でやっておきますよ。