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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

履いた安全靴は、合法かつ効果的な『武器』になる――みたいな、ロマンについて。

たまたま見かけたツイート。


ひところ「男の人ってこういうの好きなんでしょ?」といって、色っぽい話題を連想させつつ、怪獣とかメカとか鉄道とかを語るってネタが流行ったが、「実は安全靴は武器になる」的な話題こそまさに「男の人ってこういうの好きなんでしょ?」どんぴしゃな話である。その証拠に、上のツイートをブクマしたら連動ツイートがちょっとリツイートされ拡散した(笑)
ほかにも反応いろいろ



この話は、当ブログの中でも長く愛読されアクセスの多いこの記事とダイレクトに繋がっている。

m-dojo.hatenadiary.com

さて、さて、「社会的に携行可能か」という問題について。
…「ジャパニーズ・チャンバラ」(略)……を支えたのは日本が明治まで「貴人(武士)は、名誉の証として刀を常に携行していい(というか持たなくてはいけない)」という社会的ルールがあったからですわな。

そして江戸時代にはいると、そもそも長槍や弓や種子島なんかをおおっぴらに持って大通りを練り歩くと、武士でもお咎めを受ける世になりました。
 
(略)
宮本武蔵も柳生一族も、新撰組も人斬り以蔵も千葉道場も薩摩示現流も、その制約がある中でこそ強さを誇れた、のでありましょう。

反対に、タフガイは拳銃を持って当たり前な開拓期のアメリカ西部では、二丁拳銃抜く手も見せぬ早撃ちガンマンが最強であったろう。それは異論がない。「携行を許される武器」にはどこも社会的、法的に…、あるいは2mの槍は持ち運べない、というような物理的な上限がある。


では今の日本では、銃刀法という制約がある以上、剣術はその意味を失ったのであろうか???
さてここからまだ話が…(後略)


安全靴はむかしは相当に武骨でダサい感じのデザインだったというが、今は洗練されて、履いてても見分けがつかない、という…というか、上のナイキのやつの画像見ても、ほんとにこれ安全靴?というイメージだ。…たしか中島らものエッセイに、自分が欲しかったブーツは高かったが、ほぼ見てもわからないような安全靴は驚くほど安く、それを履いてもちっとも見栄えは変わらないので買った、みたいな話があったはずだ。
そこでも、先端の堅さが護身の武器になる、という話は言及されてたはずだ。中島らもはああ見えてプロレス格闘技にすごく詳しい人だったしな。「ガダラの豚」では路上のケンカにヒールホールドを使うTVプロデューサーが出てきたような…(笑)

【合本版】ガダラの豚 (集英社文庫)

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閑話休題


「安全靴が武器」論は広く言えば「プロテクターが合法的な武器」論であり、そう考えるとそれを描いた森恒二の「ホーリーランド」の慧眼ぶりが明らかになるわけです。

残念ながら今手元には、同作品で語られている「防具有効論」の画像は無いんだけど…防具をつけていても、凶器だとして罪に問われる心配はない、というところは確かにその通りで。服の下に隠せて偽装できるというのは、安全靴がその危険性を隠せるのと同様。

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp



しかし、こういう話はなぜ中学校では盛り上がるんでしょうねえ。
かってに改蔵」ではこの種の武道や武器の話が、机上の空論のまますごく盛り上がって収拾がつかなくなるさまを描くシーンがあり、これまたたいそういたたまれなかった(笑)。