現在、ネット上で公開中なのが5、6話。ここから本格的にメフメト征服帝が登場するのだった。

一応説明しておくと、外伝の副題「火を継ぐ者」とは…もともと「乙女戦争」で描かれたフス戦争は、最初期の「銃」が登場した戦争。これによって騎士階級が将来的には滅びていき、戦争も、社会構造自体も変わっていった転換点の物語でした。その火器戦法を受け継いだから「火を継ぐ者」。(最初「火」を「炎」と誤記してましたスイマセン)
歴史とは皮肉なもので、カソリックと血で血を洗う構想を展開していたフス派は、その後は傭兵集団として「イスラムの剣」、すなわち巨大軍事国家オスマンとも対峙し、キリスト教圏全体を体を張って防衛することになりまつ。(この設定は創作ながら、「そういう状況があり得る」フィクションたり得ているということですね…←※と書いたら、これがまさかの事実だそうな。下ツイート参照)
ご紹介ありがとうございます~
— 大西巷一🏠『乙女戦争外伝Ⅱ 火を継ぐ者たち』上巻1/12発売 (@kouichi_ohnishi) March 13, 2021
ちなみにフス派残党の傭兵が大勢ハンガリー軍に加わってオスマン帝国とも戦ったというのは創作ではなく史実です♪(これだから歴史は熱い!)
あと「炎」ではなく「火を継ぐ者たち」です😓
いや、大西史劇を油断して読んでいると、本当だと思ったところが創作設定だったりするんだよ!そこで身構えてたら、フェイントをかけられた次第。
重要人物を、作者自身がブログで紹介している。(上の、フィクションと事実の混淆部分についても自ら解説してる)
blog.livedoor.jp
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そんな中で、人間ってえのはたいしたもので「人殺しの技術」だけは宗教の壁も国境も越えて、ものすごいスピードで広がり、進化していく(苦笑)
そんな中、フニャディの娘で、捕虜となりオスマンの後宮に入ったという設定の女性を触媒に、ある男性の姿が描かれる。
そう、征服帝メフメトだ。
オスマン帝国とはきわめて重要な歴史のピースですが、何しろ中東・イスラム世界は日本ではなじみがうすい。
それでも彼は塩野七生の代表作で描かれているのだから、知っている人も多いだろう。

- 作者:七生, 塩野
- 発売日: 1991/04/29
- メディア: 文庫
【告知】『乙女戦争外伝Ⅱ 火を継ぐ者たち』上巻は1/12発売です☆https://t.co/ekS7ZsS6Fc
— 大西巷一🏠『乙女戦争外伝Ⅱ 火を継ぐ者たち』上巻1/12発売 (@kouichi_ohnishi) December 14, 2020
『乙女戦争』の後日談で主人公はシャールカの娘クラーラ。フニャディ・ヤーノシュ、ヤン・イスクラ、メフメト2世らの英傑たちが活躍します。
カラーページも収録。ご予約はお早めに(特に紙の本は)🙇 pic.twitter.com/VTFBT8M31H
乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ 外伝II 第7話「征服王誕生」https://t.co/UK7kbdpTKh
— 大西巷一🏠『乙女戦争外伝Ⅱ 火を継ぐ者たち』上巻1/12発売 (@kouichi_ohnishi) March 12, 2021
コンスタンティノープルの戦いを描いた第7話公開中です。有名な艦隊山越え作戦はあんまり効果なかったと思うので端折りました。すみません。あとオスマン視点なのでビザンツクラスタのみなさんにもすみません🙇 pic.twitter.com/wnCitCBfUH
オルバン砲は、「技術者をちゃんと評価しないとよその国の利益になりますよ」という教訓でもある(笑)。
大砲だけでなく、小銃についても…いつのまにかスルタン親衛の奴隷部隊、改宗キリスト者で構成された「イニチィエリ」こそが、小銃の集団斉射戦法の第一人者になっていったのです…

雑誌の方では、もう少し話が進んでおりますが、ネットの無料公開を見つけたので一応紹介しました。
CEDDİN DEDEN
あ、上のツイートにもあったけど、アクション公式サイトよりちょっと早くニコニコ静画では公開されてるんだな、7話が。
コメントが盛り上がっているわ
seiga.nicovideo.jp