実は現在の結婚は、動機や物語が画一化しすぎているとも言える。男女や家が結ばれる理由には億千の理由・可能性がある。フォローで応援、閃きがきます。いいねで誰かの唇が自動で保湿。リツイートで誰かがトイレの神様のご利益をゲット。#漫画 #結婚 #一夫一妻 #一夫多妻 pic.twitter.com/HR3uCXP7WL
— 星野ルネ (@RENEhosino) March 1, 2021
これだけでも、ちょっと笑うのだが。
ただ、こういう点について考えたい。
…あ、大前提として。カメルーンで役所が聞くのは「一夫一妻か一夫多妻か」の2選択だ、というのが本当なら、それは平等ではなく一妻多夫や多妻多夫も、制度として認めねば平等ではない、というのを大前提としたうえで。
それが実現した時は、
「選択肢が増えている。」「従来通りがいい、と自分の価値観で思っている人は従来通りの制度を、自分達で維持すればいい」
「そうではない人は別の選択肢を選ぶかもしれない・・・・・それだけなのだから、選択肢を増やすのに反対する理由はない」
という形の議論がある。
一例が、(選択的)夫婦別姓だ。別姓にしたい夫婦はそうする。同姓にしたい夫婦はそうする。そういう選択肢が増えるだけであり、それに反対する理由はない…こういう論法に立ち、議論する人がいる。
実際論理はシンプルで、まことにそうすればいいんじゃないか、とは思うのです。
ただ、それだと、理想を加味したカメルーン式の「選択的一夫多妻(もちろん一妻多夫、多夫多妻含む)」制度は、たとえば日本の現行制度における、夫婦の「数」の部分よりも「選択肢が多い」がゆえに優れている、といえましょうか。

こういう、「選択肢が増えるだけ、だから反対する理由はない」やつで、例えばのシミュレーションを追加してみようか。
「選択的共同親権」。共同親権にしたい離婚夫婦はそうする。したくない人はしない。選択肢が増えるのだから反対する理由はない、とかね。
ほかにも「これは選択肢が増えるだけなんだから反対する理由はない」ロジックが使えそうな問題を、探していくことにしよう。
てか、ちょっと前に増田にもあったか。
anond.hatelabo.jp
b.hatena.ne.jp
それの反響としてのサンデル紹介は、自分も以前別の形でかいていた。
maangie.hatenablog.com
m-dojo.hatenadiary.com
ノージックという人は、あらゆる問題(社会制度)について、最初に
「なぜ無政府状態にしておかないのか (Why not have anarchy?)」
という問いを立てるのだ、という。
同性婚と複婚のロジックは重なる、という話に、裏道から到達してる話なのかもしれない。