INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「優先順位」を問えば改憲は下位だろうけど「同性婚」「夫婦別姓」はさて下位かな上位かな…

www.asahi.com
◆あなたが、安倍首相に一番力を入れてほしい政策は何ですか。(択一)
 景気・雇用 17
 年金などの社会保障 38
 教育・子育て 23
 外交・安全保障 14
 憲法改正 3
 その他・答えない 5

安倍晋三首相に一番力を入れてほしい政策を5択で聞くと、「年金などの社会保障」が38%で最も高く、「憲法改正」の3%が最も低かった。参院選比例区自民党に投票したと回答した人に限っても、「社会保障」が39%で、「外交・安全保障」21%、「教育・子育て」20%、「景気・雇用」14%。「憲法改正」は4%だった。
www.asahi.com

ゆえに、こんな記事となる。

改憲支持と言えるか

 首相は今回の選挙で、憲法論議の是非を争点に据えた。「憲法について議論する政党」が選ばれたとして、改憲論議を加速する可能性がある。

 改憲勢力は3分の2に届かなかったが、首相は昨晩のテレビ局のインタビューで、野党の国民民主党の名前を挙げ、議論に前向きな議員に協力を呼びかけていく考えを示した。

 しかし、有権者が一票に託す思いはさまざまであり、今回の選挙結果をもって改憲にゴーサインが出たと受け止めるのは乱暴に過ぎる。
www.asahi.com

「優先順位」において、改憲問題を見れば、国民がそれを国会で優先的に論議し、政策として反映してほしい、と思っていないことは明々白々であろう。世論調査や投票結果をムサシだかコジローだかが操作している、という陰謀論でも採用しない限り、否定する材料などない。


ただ、つくづく惜しいのは「同性婚」や「夫婦別姓」をこれらの世論調査の選択肢として取りあげて、「これに力を入れてほしい」「政策の優先順位にしてほしい」という人がどれだけいるか、他の問題より多いか少ないかを調べてほしかった、ということだ。


このブログでは選択的夫婦別姓をテーマにしたことはほとんどないな。逆に同性婚は、ぶっちゃけはてな内でも分量や、取り上げた時期の速さでも有数だろう。ちなみにどちらも、法制度として導入することに賛成です(それ以外の法哲学的問題…とくに後者は、何度も書くが近親婚や複婚との論理的整合性については指摘すべき部分があることは、過去記事参照)。

だが…政治課題として「優先すべきか」という問いを、国民全体に問うた場合「優先すべきだ」という答えが出る可能性は低いんじゃないかな…と、まったく統計的な根拠は示せないけど、そう予想している。
その予想は間違っているかどうかを、今回、どこかの世論調査で検証できればよかったのだが!!選択肢にも入れてないってこまるなあ。

どこかに、そういう世論調査とかないだろうか。

まあ、たられば、IFの話だが、賛成・反対とは別に、「力を入れてほしい政策か」「優先してほしいか」という問いで、これらが下位になったばあい、「改憲論議は、国民が優先を望んでいない」から政治日程に挙げるのを反対する議論のように、同性婚夫婦別姓も議論の政治日程としては「後回し」でいい……となるのだ、ろうか。