遊郭もの物語の要素を、プライドと諦めと色気(九鬼周造的にいうなら媚態と諦観と意地の合成物としての「いき」か)ととらえるなら、それの男性版はミリタリーとしかいいようがない。で、違約金とか年期明けという要素がでてくればそれはもうエリア88か紅だろうさ。
— ながら (@Nagara_KDZK) February 17, 2021
男性版遊郭、「望まず放り込まれる」、「年期が明けるか大金を積まなければ出られない」、「諦めと諦観の中でこれまでと違う独特の世界と折り合いを付けて生きていく」という構成要素を持つという点では確かに「エリア88」である
— めがねねこP (@FakeFalcon) February 17, 2021
ハッとした。
どちらもうっかりすると死ぬし、うっかりしなくても死ぬ(結核・梅毒・対空ミサイル)し、なんなら脱走すると追っ手が差し向けられる場合もあるし、クズ男と会う可能性が高いけど、命を預けられるいい男に出会える可能性もある。
— 超助 (@choske_GT3) 2021年2月17日
そこでしか生きられない人間たちの数少ない受け皿という点でも共通項かも知れませんねぇ
— めがねねこP (@FakeFalcon) 2021年2月18日
生活保護や社会福祉という概念がない時代の、最後の(犯罪に手を染めない)セイフティネットとして機能していたのでしょうね。
— 超助 (@choske_GT3) 2021年2月18日
現代日本でも売春を減らそうと思うなら、生活保護の受給資格をユルくする&受給額を増やすのがもっとも効くのですが(福祉の話になって正気に戻る)。
で、鬼滅の刃に関して、遊郭に関しては「悲惨であった」ことを丁寧に描いている……、という意見がある。
「エリア88」だって戦争の悲惨さ、傭兵という立場の恐ろしさ、哀しさ……などの描写は、非常に多い。
だが、その一方で「『エリア88』における戦争・傭兵の描写は、その悲惨さや悲しみも、最終的にはロマンチシズムに回収される描き方であり、実際の戦争・傭兵、さらにはその戦火にさらされる一般民衆の姿からは懸け離れている」と言われれば、それは全面的に正しいと言わざるを得ない。(というか俺が主体的に言っている)。
そもそも戦闘機や爆撃機を自前で購入して請負制のような形で空戦を行う傭兵パイロットなんて、何か根や葉があったのかもしれないが、おそらくはフィクション、想像力の産物だろうからな。
そして【問】「エリア88は、未成年、子供には読ませるべきでない作品」だろうか?
自分は、そうは思いませんです。以上。
他のかたはどうかな?
過去に当ブログの、このエリア88記事にブクマしてくださった200人の野郎どもに問います。
b.hatena.ne.jp
「禁止」ではないにしても、
実態を伝える注釈やらなんやからが必要??ふーん、どうだろうね。俺がそれが「なければいけない」とは思わないが、解説などはあってもよかろう。
もちろん柘植久慶ぐらいに、さまざまな経験をした人の解説などは有用もしれない(棒読み)。
ただし、スコラ文庫では主に岡部いさく氏が解説をしていた(ほぼ飛行機のスペック、性能解説に特化)
- 作者:新谷かおる
- 発売日: 2003/09/26
- メディア: コミック
- 作者:新谷 かおる
- 発売日: 2021/01/29
- メディア: 単行本