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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

600話迎えた「絶対可憐チルドレン」悪の組織の分裂の描き方が面白い

椎名高志先生の「絶対可憐チルドレン」が600話に到達したという。

2005年の連載開始の時の応援記事が残ってるブログも、めったにないと思う(笑)
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無料配信公開もやってる。1-40巻、クッキングパパとはいかないが、これも相当に読み応えあるSFだ。


きのう藤子・F・不二雄「ノスタル爺」、その前に篠原健太の新連載と、似た傾向の作品を紹介してるな。どれも「すこし・ふしぎ」そして「きっちりと構成されている」点が共通してるのだ。本当にこのへんは「系譜」になっていると思うよ。まあ藤子・F・不二雄の作品、当然ほとんどの人がくぐっているんだけど、それを自分のベースにするかどうかは人それぞれだしね。ああ、数日前に石黒正数も紹介したっけ。結局受け取る側の俺がそういう作品を好むからならんでいるわけだ(笑)

篠原健太氏をこの前、評したときの「うますぎ、そつ無さすぎ、きっちりし過ぎて…、なんか距離感ある」という印象は、俺的にはもともと椎名高志が元祖みたいなものだ。
いや、「そつ」自体は結構あるんだけど、椎名氏まちがいなく「意識して『ソツ』をギャグのために残す」とかやるからなあ(笑)。
この話なんどもかいたっけ。

ここまでが長すぎるマクラ。以下本題に。

悪の組織が分裂し、一部が主人公たちと共闘…だけど『古い悪のほう(妥協派)』と手を組む、というのは新機軸では?

本題はこういうこと。いま、一応この作品は「最終章」のはずである(信じていいかどうかは…大仁田よりは信頼できるとは思う)。
で、最大の敵であろう「黒い幽霊(ブラックファントム)」との最終決戦に臨んでいるのだけど、少なくとも2021年2月の段階で、物語としてはこの敵が二つに分裂、ひとつが主人公の集団バベルと共闘している。

東映特撮的なのをちょっとスタンダードに語るけど、
今はどうなってるのかな?
少なくとも昭和末期から平成初頭にかけては、悪の組織が内部分裂、内部抗争するのが東映戦隊の約束事でした。
というか、自分はこの展開が大好きで、わざわざ論じたこともある。
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あと、これは戦隊じゃないけど…まあ「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」がいいだろうな、敵組織の有力な幹部が、組織を離れて主人公の頼れる味方になったりするじゃないですか。完全な味方にならず「勘違いするな、お前を最後に倒すのはこの俺だからな」的な一匹狼として「敵か?味方か?」なポジションになることもあり。
 ウイングマンのキータクラ―、ガイバーのアプトム、HUNTER×HUNTERヒソカ…(例を挙げるときに、老害ぶりを実感して嫌になっちゃったよ!!)


ああ、そういったモチーフを敢えてかどうかわからんけどここでもやるのか、王道だもんな…と思いきや!!

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絶対可憐チルドレン 悪の組織の「保守派(妥協派)」と正義の共闘?
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絶対可憐チルドレン 悪の組織の「保守派(妥協派)」と正義の共闘?

※これは2カ月前ほどの回だったと思う

わかりる?
正義の味方たちが、悪の一部と手を結び、もっと凶暴な敵と対峙する。
だけど、その手を結んだ相手は「自己の利益を図る俗物的な悪」であり「純粋かつ徹底的に悪をなそうとしてる奴にはついていけない」ので、正義との共闘が実現した……というね。


もちろんこのあと、その俗物的な悪はまたまた裏切り「やっぱりこいつも悪だ、倒さねば」⇒「結果的に悪全滅のハッピーエンド」なんてなるかもしれないし、
俗物悪は卑小すぎて純粋悪にけっきょく殲滅、地獄の道連れにされてしまい、正義の味方が手を汚さないまま、卑小悪は物語から退場…なんてパターンもあり。


だが、まーちょっと物語のパターンとしては、なかなかの新機軸かなーと思ったんで、こうやって600回を機に書きとめておくっす

史実では本願寺ですかね。織田信長と妥協しての石山退去を当主は認めたが、その子供は妥協を良しとせず、結果的に本願寺の東西分裂のきっかけともなった。