この前「絶対可憐チルドレン」連載開始に際し「SF(すこし・ふしぎ)を復権してくれ。不自然に売れ筋を狙ったりしないでほしい」
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20050717#p5
てなことを言って、「前作、前前作の結果を見ると上手く行くのかな?」とコメント欄にあったりした。
実は本人が、その道の苦難は一番良く分かっていたようで。
http://www.ne.jp/asahi/cna100/store/news/050622/050622.htm
今の少年誌にはビミョーな路線なんですが、それに懸けたこの執念、同世代の大きいお友達にはわかってもらえるよね(笑)? 勝ち目があろーとなかろーと、俺はこーゆーの好きだし簡単には捨てられない。俺が打ち切られたら、誰かがあとをついでくれ。光は絆だ。
そうか、頑張れ。骨は拾うぞ。
第二話は、超能力SFではお馴染みの「超能力者への一般人の恐れ、差別(ちょっと一ひねりありそうだが)」がテーマ。SFは「異人」を自由に想像力豊かに設定できるから、差別問題をうまくエンターテイメントの文脈にのせつつテーマにしやすい。
手塚治虫が鉄腕アトムを、平凡なヒーローものを超えた名作にしたのも「ロボット法」がテーマだったし、アシモフだってよくそういう作品をものした。平井和正は、サイボーグの悲しみを、宮刑を受けた悲しみを抱えた司馬遷の手紙などをモデルに書いたという。