2日、都内で新たに100人以上の新型コロナウイルス陽性者が確認された。NHKなど国内メディアが報じた。
これで都内で確認された陽性者の合計は6400人以上となる。
まだ緊急事態宣言の再度の発令や、休業要請、自粛要請という話にはなっていないが、先回りして論じる。
コロナ問題が、ふりかえってみればまだ本番ではなかった3月に、評判になったこんな話があった。
ドイツ政府「アーティストは必要不可欠であるだけでなく、生命維持に必要なのだ」大規模支援
…ドイツの救済パッケージでとくに注目を集めているのが、フリーランサーや芸術家、個人業者への支援だ。モニカ・グリュッタース文化相は「アーティストは今、生命維持に必要不可欠な存在」と断言。大幅なサポートを約束した。
ドイツには約300万人の個人または自営の小規模起業家がおり、その半分近くが文化セクターで働いている。昨今続くイベントのキャンセルは8万件以上にのぼり、引き起こされた損害は12.5億ユーロと推定されている。フリーランスやアーティストへの経済的支援を求める嘆願書への署名運動が今月から始まっていたが、このほど発表された財政パッケージには個人・自営業者向けの支援として最大500億ユーロが含まれている。
(略)
「非常に多くの人が今や文化の重要性を理解している」とするグリュッタースは「私たちの民主主義社会は、少し前までは想像も及ばなかったこの歴史的な状況の中で、独特で多様な文化的およびメディア媒体を必要としている。クリエイティブな人々のクリエイティブな勇気は危機を克服するのに役立つ。私たちは未来のために良いものを創造するあらゆる機会をつかむべきだ。そのため、次のことが言える。アーティストは必要不可欠であるだけでなく、生命維持に必要なのだ。特に今は」と述べ、文化機関や文化施設を維持し、芸術や文化から生計を立てる人々の存在を確保することは、現在ドイツ政府の文化的政治的最優先事項であるとした。
これが、だいぶ評判がよかったのだが、
たとえば同様に「夜の街は必要不可欠であるだけでなく、生命維持に必要なのだ」となるだろうか。
たぶん、実際問題として、生命維持に必要か必要ではないか、といえば後者だと思うが、それはアートもそうだと思う。
別に休業補償は、そんな理屈をつけないでも可能である。人が密集すると感染する、だからそういう所は補償とひきかえに営業をやめてもらう。
これはここの営みの善悪や真善美を論じずにやれる。喩えは悪いんだが、ある国での行政はエイズ蔓延防止のために、麻薬を打つときの注射針を使いまわさないように沢山の注射針を配った。別に麻薬が必要不可欠だからではない。
ただ、音楽や演劇や映画は文化であり、「必要不可欠であるだけでなく、生命維持に必要」であり、
ホストクラブやキャバクラは「そうではない」かどうか。
そのへんの区分は、ホンネとタテマエが入り混じって、ちょっと理屈では割り切れないな、と思うのでした。
まあそもそも、東京都の財政調整基金がカラに近くなり、そもそも再度の休業補償ができず、自粛要請も従って出せない、という説もある。
はたしてどうなるのでしょう。
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