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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

「ムービーで撮らないのは勿体ないね」。最晩年のベイダーは、インタビューでそう語った…「記録」に関する3雑談

【記録する者たち】
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まず、本題に入る前に昨晩、ここでも紹介した「ドラレコは見た!」の内容について書き留めておこう。



という話で

・父親と息子が、富士山を見に、数時間程度はかかるドライブに行く。
・ここは最初に免許を取った息子が、父のコーチの元、試運転に行った思い出の土地
・車中でとりとめもなく「小さい頃は何になりたかった?」といった話になる
・実は父はすい臓がんの末期。この日は非常に体調が良かったので、思い出にと車に乗っての遠出をした。
・美しい富士山を見て、本当に喜んだ父だが、この1週間後に他界。ドライブレコーダーに残る会話の記録が、最後の思い出になった



・・・・・・・・世の中、30、20年前と…いや、たった10年前と比べても、画像や動画を撮る機会というのはスマホ革命もあって、何十倍となっている。世界のさまざまなことが、記録に残っている。
NHKが、20世紀と、だいたい5分の1が終わった21世紀を「映像の世紀」と命名したのは慧眼であった。

だが・・・だからこそ「これ、音声でも動画でもいいから残ってないの?」というのが惜しくなることも多い。
今回の「ドラレコ」ではないけど、たとえば老いた両親が、これまでの来し方を振り返るような、そんな会話や一人がたりが、映像に残っているかと言えば無いだろう(笑)。
そりゃないよね。
うちの亡父はがんを告知されてほぼ余命は半年間ではあったけど、その半年はやはり意識的に言葉を録音したり、姿を録画したりした。元気なころは昭和世代らしく、そういうのを撮られるのを嫌っていたから、最晩年の音声や録画しか残っていないのだけど、それでも無いよりはよかった。



そんな折、これもこの前紹介した、この本を読了した。

例によって面白い話が多くて、特に川田・小橋の四天王2人が…と、内容には踏み込まない、それはあとで語らねばならぬ。

今回紹介したいのは、この本のトリを飾る・・・・・・ベイダー。 いや、「故ベイダー」と記述せねばなるまいか。2018年6月18日、ああ2年前の、本当にきのうきょうの話か……63歳の若さで世を去った、不世出のレスラーだ。


インタビュー初出は

KAMINOGE vol.66

KAMINOGE vol.66

  • 発売日: 2017/05/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

だから、なくなるほぼ1年前だが・・・・・ここで、聞き上手たちにはやし立られ、新日からUWFインターでまで暴れ回った日本時代の思い出、「ベイダー」変身への秘話、アントニオ猪木やスタン・ハンセン、橋本真也ゲーリー・オブライトなど死闘の相手の印象などを思う存分語ったベイダーは、最後にこう言ったのだ。



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「インタビューをムービーに撮らないのは勿体ない」ベイダーが亡くなる1年前に言い残した。



「今日のこのインタビューをムービーに撮ってないのはもったいないね。私が自分の人生をこんなに長く語るなんて機会はめったにないよ。」
「私はもう何年生きられるかわからないし、そうしたらもうこういう話を残すことはできない。だから、今日はいい機会だったと思うよ。」

くりかえすが、2018年6月に亡くなる1年前にあのベイダー……欧州のCWA,メキシコのUWA、アメリカのWCW、日本のIWGP三冠ヘビー級、UWFインター世界ヘビー級を総なめにした男が語った言葉なのである。
雑誌社のインタビューなのだから、録音はしているだろうけど、録画までは考えないのが普通だ。
だが、こういうふうに言われてみると、いくら音は残っていても、やはり録画されていないのは惜しみてあまりある。この前の話にもつながるけど、今後、雑誌のインタビューは、話を聞いていた当事者の「youtube」と競わねばならない。
インタビューの映像化、話している人の映像を残す、というところに、何かの工夫でモデルチェンジをしていく余地はあるのではなかろうか。


最後に村上もとかの「ミコ・ヒミコ」から

ミコ・ヒミコ」は村上もとかの作品の中ではあまり知られていないものだと思うが、ここでは何度か紹介しています。
紹介する時は「村上もとか版の『エスパー魔美』です」で、大体通じる(笑)。能力は超能力全般ではなく霊能力だけど、その能力を持つ小学6年の元気な少女が、その力で困っている人が否応なく分かってしまうため、お節介にも人助けをしようとする…というところまでそのまんま。
ん?復刻版みたいなものが「グループ・ゼロ」から出てるのか。

ミコ・ヒミコ 1

ミコ・ヒミコ 1

ミコ・ヒミコ 2

ミコ・ヒミコ 2

で、その6年生の三学期(物語も最終回)で…いろいろな話は略すけど、クラスで話し合っていた「卒業記念の企画」について、交通事故で死んだ同級生が残していた案が採用される。
それは
卒業後の1日、みんなで集まる。
その何でもない様子を、ビデオカメラで撮影する。
50年後、みんなでまた集まってそれを見る・・・・・・だったという。

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村上もとかミコ・ヒミコ」卒業記念の企画は「何でもない1日の録画」だった
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村上もとかミコ・ヒミコ」卒業記念の企画は「何でもない1日の録画」だった
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村上もとかミコ・ヒミコ」卒業記念の企画は「何でもない1日の録画」だった



とりとめなく、NHKドラレコは見た!」KAMINOGE「ベイダーのインタビュー」、そして村上もとかの「ミコ・ヒミコ」と3つの挿話を並べてしまったが(ホントに並べると、むちゃくちゃな連想の飛び方だな…)、身の回りの、この会話、この1日を映像の形で記録に残すと価値があるのではないか?

そんな目で、周りをもう一度見てもらえれば、さいわいです。(了)