【SYNODOS】『わが闘争』とナチズム後のドイツ/川喜田敦子 / ドイツ現代史、ドイツ地域研究 https://synodos.jp/international/21037
ナチズムと聞いて思い浮かべるテクストといえば、アルフレート・ローゼンベルクの『20世紀の神話』、ヨーゼフ・ゲッベルスの日記、そしてアドルフ・ヒトラーの『わが闘争』であろうか。なかでも『わが闘争』は、第二次世界大戦後、ドイツでは長らく再版が許されてこなかったが、2015年末の著作権消滅を機にその扱いをめぐる議論がメディアで大きく取り上げられ、このテクストに対するドイツ社会の関心の高さを改めて印象づけた。
本稿では、ナチズム後のドイツ社会が『わが闘争』とどのように向き合ってきたか、『わが闘争』をめぐる近年の議論から何が見えるかを考えていきたい。
という記事なんだけど、その一節。
…また、『わが闘争』の翻訳、とくにアラビア語版がアラブ世界で広く普及しており、キーワードやフレーズの一部が反イスラエルのスローガンとして利用されているという実態がある。これがドイツに逆輸入されてアラブ系の青少年層やネオナチに影響を与えることも危惧されている(注8)(注8)Vgl. Baumgärtner, op. cit., S. 7; 63.
あーーーーーーーーーーーーーーーー。
さもありなむ。
「カイロに置かれたテルアビブの目」とも呼ばれた大物イスラエルスパイのヴォルフガング・ロッツが、欧州の戦犯狩りから逃れた元ドイツ軍人(SSだったかな?)を自称してエジプトの上流社会、社交界に食い込んだのは有名だし、アラブの大衆社会には相当に陰謀論やオカルト的史観が浸透している、というのは
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に、しても…イスラエルとの複雑な因縁、環境があるにしても…アラビア語版「我が闘争」ねぇ…べつにヒトラーはアラブに優しかったとも思えないのだが。
イラン、ペルシャ人に対してはへんてこなアーリア人論に基づいて好意的だったんだっけ?