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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

「新・映像の世紀」のちに… ナチの「語られ方」や、軍装や記章のNG化についての資料

http://www.nhk.or.jp/special/eizo/
はオープニングを映像つきで出してもらえるのはありがたいが、肝心の情報がお留守だ(笑)

第3回「時代は独裁者を求めた」
 
ミュンヘン近郊の山荘で、くつろぐ柔和な表情のヒトラー。その傍らには、23歳年下の愛人エヴァ・ブラウン…。物語はヒトラーと心中したエヴァの遺品から発見されたプライベートフィルムから始まる。5000万を越える人々が犠牲となった第二次世界大戦の惨劇は一人の独裁者の狂気だけが生み出したものではない。大恐慌で資本主義に幻滅した人々はファシズムを支持し、世界中の企業がナチスを支援した。
自動車王ヘンリー・フォードナチスに資金援助したと言われ、フォード社は、ドイツ軍の4分の1のトラックを生産。アウシュビッツ収容所の大量の囚人管理を可能にしたのは、アメリカ企業のパンチカードだった。独裁者に未来を託し、世界を地獄に追い込んでしまった人々の物語。

さて、自分は見逃した。でも再放送があるから大丈夫…ってまだ未定か!!まあたぶん、第4回放送の直前だろう。ほぼ1か月後…

追記

M 2015/12/24 10:10
NHKスペシャルのウェブサイトから転記。
「たくさんのお問い合わせをいただいた #NHKスペシャル 『 #新・映像の世紀 第3集 時代は独裁者を求めた』の再放送が1月8日(金)午前1時30分〈7日深夜〉となりました。
見逃してしまった方、ぜひご覧下さい。
http://www.nhk.or.jp/special/eizo/
とのこと。

新・映像の世紀 第4集
世界は嘘と秘密に覆われた (仮)

初回放送 2016年1月24日(日)午後9時00分〜9時49分


で、見逃しちゃったので腹立ち紛れに、ということでもないんだけど……
この本を紹介しよう。
・・・・・・・・・・・・・ん?ことし文庫になっていたじゃん!!!文庫本の上下か、まあボリュームあった本だしねえ…

内容紹介
総統は日本で勝利した?! 日本のカルチャー、サブカルチャーにかくも浸透しているナチスの「文化」。メディア、海外冒険小説、映画、ロック、プラモデルまで。

内容(「BOOK」データベースより)
ヒトラーは日本で勝利したのか。日本のナチカルを直視するための圧倒的なデータ収集。
日本は異常なのか。繰り返し取り上げられ、利用されるナチスのイメージ。コミック・アニメ、小説、架空戦記トンデモ本、インターネットまで。データ付き。

内容(「BOOK」データベースより)
ヒトラーの呪縛を解く上で、ヒトラーの悪魔化は全く逆効果であり、そのイメージの浸透度を測り続けることが大切だ。

目次をお見せしよう

…ってちくしょー、amazonは目次もテキスト化してるわ!!

(上)
序章 日本人にとって「ナチカル」とは何か?
第1章 ジャーナリズム―“政治的に正しい”ジャーナリズムのヒトラー
第2章 海外フィクション文庫―鷲は舞い降り、ヒトラーは甦る
第3章 映画―絵になる不滅の悪役たち
第4章 ロック音楽―絶叫パンクスは鉤十字がお好き?
第5章 プラモデル―密室空間のナチ趣味、消費沙漠の軍事マニア
資料編
 
(下)
第6章 コミック&アニメ―デスラー総統はドイツ人か
第7章 トンデモ本ヒトラーはUFOに乗ってやってくる!?
第8章 文芸―日本文芸におけるナチズムの曳航
第9章 架空戦記―“日本の敵はどいつだ?”
第10章 インターネット―電脳ナチズムのインパク
資料編

ああ、ちょうどひとつの上の記事で「UWF」を取り上げて、「実際のUWF以上に、UWFはどう語られたか?が重要だ」と書いたが、まさにこの本はナチスドイツとヒトラーを、そういう視点で研究した本。
そしてこれは専門家以上に在野の研究家が詳しいであろうことを認識した佐藤氏は「研究会」方式で在野も含めた多くの人々を集合させて、この一書を編んだ、ということ。

前書きにあたる序章で、佐藤氏はこう書いている。

結局、ファシズム研究が反ファシズムであるためには、ファシズムの深淵を覗かねばなるまい。たとえ、深淵から覗かれているとしてm。
この「ナチカル」研究は、「歴史意識の戒厳状況」、つまりヒトラー問題のタブーを打破する糸口となるだろう。
もちろん、これは危ない作業である。(単行本版25P)

内容を紹介したいのはやまやまだが、本日図書館から督促を受けてかえさねばならんでな…しかも自分で持っているはずなのに、見つからなくて借りているというしょっぱさ(笑)。いずれは見つかるかもしれないし、再度借りるかもしれないし、あるいは文庫本を入手できるかもしれない。

とりあえず今回は「こういう本があるよ」という紹介。

夏目房之介氏が描いた幻の「ドイツ人、コミケに行ってナチのコスプレに驚愕」の回がtwitterで見られた



ちょい、画像を拡大してみる……

オリジナル画像の左上にはその雑誌(週刊朝日)の日付も乗っている。その先年だから1990年。ドイツがベルリンの壁崩壊後、コールが急転直下というか電光石火(いま、つい「電撃戦」とキーボードを打ち掛けたよ……)で東西ドイツを統一した年でないかいな。そして湾岸危機が湾岸戦争となる、半月ほど前となるのか…

まあ、このあたりを境に
「悪役ならナチもあり」とか「悪役から転向したらナチの善玉もあり」「ナチの軍装の真似はあり」が、そういうのもひっくるめてNGになっていったな…というのは実感できる。
ブロッケンJrとかリングにかけろ!とか、プロレスでも「ナチ風悪役」がいたのは、これより少し前となる。
ドイツではこの数年前…1985年に、戦後40年を記念し、ヴァイツゼッカーが「荒れ野の40年」演説を行っていた。
「ポリティカルコレクトネス」という言葉が流行るのは、この1990年代だった。

そういえば、現在のポリコレでは「メッカ」をこういう比喩でいうのもよろしくない、ということになっている(笑)


この回については、以前なんどかこのブログで紹介していたはず…あ、2006年に書いてるな

取材する人される人 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20060111/p2

だが、いかんせん実物がなかった。
貴重な資料である。
今は、電子書籍があるのだから、ぜひ週刊朝日夏目房之介氏は「夏目房之介の学問」完全版をキンドルで出して頂きたい。
この単行本はおもしろいが、あくまで「傑作選」だ。

新編 学問 虎の巻

新編 学問 虎の巻

新編 学問〈龍の巻〉

新編 学問〈龍の巻〉

夏目房之介の学問

夏目房之介の学問