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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

長井満也の「前田さんがリングスで柔術家と(ガチを)闘ってたら、負けてもみんなついていきましたよ」って、すごく重みあるなぁ…(KAMINOGE56号)

もう七月発売の号だから話題は古いのだが、流れていく前に記録にとどめておこう。

KAMINOGE vol.56

KAMINOGE vol.56

  • 作者:KAMINOGE編集部
  • 発売日: 2016/07/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


ここまでの「私が仕えたリーダーのやんちゃ話」「猛烈なしごきや練習」の話は、ある意味、許容範囲な話題、定番の「待ってました!」な話に収まるが…
以下の話はどうだろう。




読書メーター」にはこんな批評も載った

http://bookmeter.com/cmt/58393549
友人から「長井満也座談会は必読」と言われ手に取ったところ、その通りだった。長井のリングスラストマッチの件、当時リングス信者だった私にとって、前田vs田村、前田vs高坂は鮮明に思い出せるのに、vs長井はどんな内容だったのか思い出せないという事実。それだけに長井の「ボクと前田さんの間には男と男の約束がひとつあったんですよ」とのコメントは刺さった。リングスにとっての長井満也の存在意義を・・・・・・


のちに原文写し的なテキストを、ネットで見つける

565お前名無しだろ (テテンテンテン MM8f-Gwhu)2020/12/11(金) 15:12:47.39ID:awQTK8+uM
カミノゲvol.56

ガンツ:当時は、柔術家というだけで強敵なのに、モラエスはヤマヨシをパンチで秒殺しちゃいましたからね。

玉袋:みんな、あの辺の柔術家にやられちゃってよぅ、俺たちは「なんで前田がやらねぇんだ!仇取ってくれ!」って思ってたんだけどね。

長井満也:たぶんですけど、前田さんがそういう外敵との他流試合を、一度でもやってくれていたら、リングスの日本人選手は、最後まで誰も辞めなかったと思いますね。

玉袋:うわっ!いまの言葉は重い!

長井満也:それは勝っても負けてもですよ!もし前田さんが負けたら、興行的に大打撃を受けていたかもしれませんけど。それでも「よし、俺がやってやる。おまえら見とけ!」ってやってくれていたら、たとえリングスがそれで潰れたとしても、最後まで誰も辞めなかったと思います。

時代を遡り・・・・・・「リンパン論争」「リングス検証」などは完全に死語、歴史になったいまだが、その真っ最中にUFCなどの、いわゆる現在の「MMA」も登場し、さらに話はややこしくなった…いや、逆に単純になったのかな?
その時、時代の流れとはおそろしいもので、リングスがKOKトーナメントに衣替えする前に、まず前田日明はいかなる人脈かヘンゾ・グレイシー系と接触し、そこの選手たちをリングスのリングにあげることに成功した。
ただ、序盤はグレイシー一流の駆け引きやルール面での無理難題などもあり、ロシア勢がその後巻き返すまでは非常に苦戦したのであった。

その時に、「前田日明自身が出てきてやればいいじゃん!つーか、ヒカルド・モラエス(懐かしいね!!)と体格的に釣り合うのはそもそも前田っしょ」「なんでやらねーの?」というようなネット上での批判は、実のところ一番致命的に前田の権威を傷つけたような気がします、今から思えば。

ただ、足の手術とか「カレリンやヒクソンを標的にして交渉している」とか、いくつかのエクスキューズはあたけどやはり不利は否めず、自分も、そういわれればその通りと思った…というか賛同したなあ、それには。


そのへんは「にわかっち」( ´∀`)や「リングスバスターズ」あたりも覚えているであろう。

私的格闘技インターネット史(1)〜イビジェカフェからすべては始まった - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20110918/p1
私的格闘技インターネット史(2)リングスをめぐるアレやコレや。 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20110919/p2
私的格闘技インターネット史(3)アミューザの時代。そしてNHBニュースへ - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20110922/p3

こんな時代もあったねと。

グロム・ザザが勝利したとき、こんなコメントを残していた

96年にはRINGS内でもバーリ・トゥード戦を決行。特に身長205cmの“柔術怪獣”ヒカルド・モラエスは山本を始めとするRINGSのレギュラーメンバーに連勝を重ねていくが、4戦目で今までは地味な存在であったグロム・ザザがモラエスを完封! 溜飲の下がる判定勝利を収めている。試合後、前田は「色々とやってきて、柔術家にはレスリングの技術が有効だということがわかった。最初からこうなると思ってましたよ。結果は最初から見えていた」と語っている。
http://news.livedoor.com/article/detail/11300477/

ただ、当事者中の当事者たる長井満也が、「あのとき、柔術勢と前田さんがやりあっている姿を見せてくれたら…その後もついていったのに」という言葉を残したことは、後付けの理屈なのかもしれないけど、非常に重い。


この長井のコメントを、次のKAMINOGEの前田インタビューの時にぶつけたら、どんな反応がかえってくるだろうか…
まあぶつけないほうがいい気がしないでも、ないかいな。

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id:fullkichi1964

まあはっきり言えば、
「91年の夏に怪我した段階で、前田日明の選手生命は終わっていた」
んですよ、実際のところ。あれはそれほどのケガだった。
そのためにケガ直後のフライ戦は前田の負けにせざるを得なかったし、その次の大会は一か月延期せざるを得なかったくらいで。
ハッキリ言えば、ケガ以降の大会は「プロモーター前田が、客寄せのために出てた」んですよ、あれは。
カレリン戦直前に最新のニーブレスつけた時点で「何年振りかに(本格的な)ランニングができた」なんて言ってた前田に何を要求するのかと・・・。
たしか長井戦を終えたばかりの佐竹に、「前田と戦ったら、負傷してるヒザにローキックを叩き込むのか」と大胆な質問をした記者がいて、佐竹は言葉を濁していたはず(そのあと佐竹はリングスを離脱)。
事情を分かってる人間にとってはそれほどのものだったんですよ、あれは。

「あの時期」に、
前田日明自身が出てきてやればいいじゃん!」(ニヤニヤ)
ヒカルド・モラエスと体格的に釣り合うのはそもそも前田っしょ」(ニヤニヤニヤ)
「なんでやらねーの?」(ニヤニヤニヤニヤ)
なんて言ってるのは、単に嫌がらせとしか思えなかったです、ワタシにはね。

ついでに言えば、今回の長井発言を人間的にどうかしてると思ってしまうのは、
「前田の負傷は長井とのスパーリング中のもの」
であるという事実があるわけで。タックルの失敗によるらしいがまあ詳細は分からない。長井に責任があるかないかは別として、一番身近にいて、負傷の程度がどのくらいかわかってる人間がそんなこというのかと・・・。
ちと、どうかしてると思わざるを得ないのですけどね、ワタシには。

3年前 Add Star

ゲンカイラバー489

前田もリングスを存続させる為にはモラレスなんぞには負けられなかったんでしょう。
その後ヒクソンとの引退試合は本当にするつもりだったんだし、なんか長井が言っている事はスケールが小さいような。

3年前 Add Star

id:fullkichi1964

で、ついでに言えば、長井自身が柔術家と一度も戦ってないわけだし(苦笑)。
http://www.sherdog.com/fighter/Mitsuya-Nagai-3352
田村や高阪、成瀬、山本らがいうのならともかく、長井がいう資格あるのか、と思ってしまうのですけどね・・・。
(ま、空手家・佐竹との試合や、Kー1でのガチ試合ってのはありますけどね。全敗ですが^^;)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%95%B7%E4%BA%95%E6%BA%80%E4%B9%9F