昭和から平成(初期)の、プロレス道場の”理不尽””非常識”ぶりを、ファンはゲラゲラ笑って消費してた訳だけど、今の風潮的には…
この人が語る。
地獄の新生UWF新弟子編■長井満也インタビュー
(前略)
長井 (略)……いまだったら逮捕者が出るようなかわりがりですよ(キッパリ)。
――最近のプロレスインタビューの難しいところは、過去の細かい話を聞きづらいってところがあるんですよね。昔の話だとしても活字化できない内容もあって。
長井 そうですよね。どこの団体とは言わないけど、会社からそういう話は絶対に禁止って言われてるみたいですよ。でも、そうあるべきだと思います。運動能力に優れてる子たちがそういう理不尽ないじめや暴力でやめていく。業界的にはすごいマイナスだと思います。それは本当にプロレスだけじゃなくて、他のスポーツも悪い習慣をなくしていくべきだと思いますね。たぶんですけど、ボクらの世代がそういうめちゃめちゃな時代の最後ぐらいだったと思いますね。
――長井さんは地獄を生き残った、と……。
そんで、いろいろ語る訳だよ、有料部分で(笑)。
それがやっぱり、いま的にアレなわけだけど……
ただ、ここは意外かつ、通常持たれているイメージを変更し得る可能性があるので重要。引用しよう。
長井 ボクら新弟子は、道場に前田さんのポルシェの音がボンボン聞こえてくると「よかった……」と思ってましたね。前田さんは練習がめっちゃキツイけど、いじめられないから。
――前田さんは変なしごきはしないってことですね。昭和・新日本の道場では山本小鉄さんのキャディラックの音が聞こえただけで前田さんは震え上がったそうですけど、それとは逆!
前田日明とは、いろいろな、幸せとは言えない因縁があり、たぶん公の場で会うことも今後ないかもしれない、そんな立ち位置の長井満也がこう言うのである!
これはおんどろき。
では、「いじめる」連中って誰なんだ、という話になると……実は長井はそこは非常に気を使って、名前を絶対に言わず(いや言ってはいるんだが活字化を不許可)「〇〇さん」で通している。
だけど、新生UWFは、非常に少数精鋭でありますから、なんか消去法的に容疑者が絞られるんですよね(笑)。
そこからは、敢えて推理はしない…。
※巻き添えは余りにも気の毒なので、ひとりだけ、「NOT」のほうは記しておこう。
…安生さんはプロレスとしては200%男のキャラクターだけど、ホントに強かったです。ボクらみたいな新弟子からしたら一般常識がある先輩だったし、安生さんのことを悪く言う後輩、若い子はいないと思いますね。