こんな話。
togetter職人の第一人者たるわたくし、こういうのを創りましてね。
シン・ゴジラ関連イラスト・まんがまとめ - Togetterまとめ http://togetter.com/li/1008882 @togetter_jpさんから
で、今回は珍しく作りっぱなしにせず、けっこう頻繁に更新追加していました。
自分はこういう時、実は欠点でも長所でもあるのだろうけど、あまり恣意的な編集にならないよう、かなり機械的に検索結果を収録することも多い…今回、「主要登場人物の名前+ゴジラ」とかでかなり公平に検索したつもりだ。
しかし、その自由競争の結果、
格差社会が
生まれる……
あからさまに一人のわき役が、異様な人気を持ち始めているんだよ!!!
シンゴジラ2回目観た、市川実日子さん演ずる尾堂良い感じですよね絵 pic.twitter.com/kokzffPF7v
— えすじーけー (@shin_sgk) 2016年8月3日
シンゴジラ大好きマンとして描くのを避けられない尾頭ヒロミちゃんと、安田課長セレクション#シン・ゴジラ #シンゴジラ pic.twitter.com/yiv1kIzJtj
— みずがえ第二形態 (@mizgae03) 2016年8月4日
スーツ姿の尾頭課長補佐の寝顔をひそやかにのぞきこみたい pic.twitter.com/hE9pKrR3gS
— supersilph (@supersilph) 2016年8月5日
@mogera619 #シン・ゴジラ の市川実日子さん(ヒロイン)が良かったぞ
— イチカ (@quaternionxxx) 2016年8月1日
化粧っけなし!モゴモゴ早口!不健康そうな肌!無表情!\(°w°*)カワイイ pic.twitter.com/R5FQtiKuER
しかしだ、ポリコレ的にはたいへんにおよろしい。
そんなに見ているとき注目する登場人物ではなかったから細部は覚えていないが、とにかくジェンダー的には、女性性を強調していないことは間違いない。
ほら、例のこれだ。
- 作者:斎藤 美奈子
- 発売日: 2001/09/01
- メディア: 文庫
「ナイチンゲール」は『ナウシカ』である、「キュリー夫人」は『セーラームーン』である、「ヘレン・ケラー」は『もののけ姫』である。
- このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
著者からのコメント
紅一点。正しくは、萬緑叢中紅一点。かみくだけば、男の中に女がひとり。戦後生まれの子どもたちにとって、「紅一点」といえばテレビのヒーロードラマがまず思い浮かぶだろう。『秘密戦隊ゴレンジャー』にはモモレンジャー、『ウルトラセブン』のウルトラ警備隊には友里アンヌ隊員。そして、私たちは学んだのである。女の子がすわれる席は、ひとつしか用意されていないんだな、と。そんな「紅一点の女」を中心に、戦後の子どもメディアを彩ったヒロインについて考察してみたのが本書である 。
ヤバコ @yavac0 2012-09-14 21:42:40
『紅一点論』ではアニメで登場する女性を三パターンに分ける。悪女と娘と聖女。時として母が加わる。アニメ史を大雑把に追いかけながら男子向けアニメと女性向けアニメとでどうキャラの立ち位置が変わってきたかを分析してるのが面白い。
どこからどうみても「悪女」でも「娘」でも「聖女」でもない。
しいていうなら「学者」以外の何物でもない(…って、学者をなんだと思ってるのだ)
そういう点では、ステロタイプ的な女性キャラクターから脱却した描かれ方をしているので、この一億総活躍社会、女性が輝く社会的にもたいへんよろしいのです。
そしてそれを観客が支持した!!
ここ重要。
日本のエンターテインメントの需要側も、実にポリコレになってきたじゃありませんか・・・・・・・・・
と
いいたい
ところだが。
いや、さすがに俺でも、今回画像の定点観測していたら、「むしろこういう女性が好みだ!!」的な需要のされかたしているのは分かるよ!!
何かに似ていると言えば「ザワさん」だ。
はじめ、野球部の風景をショート・ストーリーで描く…にしては、野球に関するストーリーがぼわっとしてるな、という話をしたら
野球そのものではなく、野球を男にまじって頑張っている少女がかわいい!、というテーマなのだと人に教えられて(お恥ずかしい話だが、…もうずいぶん前だし、あの当時はまだ珍しかったよね、そんなコンセプト!)「ニッチ過ぎるだろ!!」と思ったのだった。
つまり、かわいい女性を楽しむというコンセプトなら、汗と泥の野球とかは似つかわしくないだろうというカテエ発想、溶岩石のように凝り固まったステロタイプが当方にはあったのだが、むしろそれがいい、という逆転の、斬新な発想が編集部や作者にはあったのだな。当時です当時。
ああ、検索してみたら、その解説を聞いた最初の反応は「そんな狭いファン層じゃ連載が続くわけないだろ!」とか言ってたよ、
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20120601/p2
ステロタイプの偏見って、こわいねェ…
(じゃあ例えば、尾頭課長補佐のような、あーいう女性の日常を「ザワさん」のような感じで描く、数ページのショートストーリー漫画って成立するでしょうか?このへんは編集者界隈にご検討いただきたい(笑))
問題はそれを
ポリコレ的におよろしいと考えるのか
ポリコレ的にはおよろしくないと考えるのか、
なのだろう。
あたくしのtogetterなど遠く及ばない、シンゴジラ関係ではトップクラスの閲覧数のある(かるく20万越え!!)、togetterまとめ
『シン・ゴジラ』は一番作っちゃいけない作品だったのでは - Togetterまとめ http://togetter.com/li/1008104
では、かくいう。
軍事主義的な女性と、学問オタク的な女性と、将来の米大統領候補の女性しか出てこず、つまり「あらかじめ男性化された女性たち」しか出てこず、全体として異様にホモソーシャルな空間であることも気になった。あえてそうしたのかもしれないが、「あえて語らないこと」の政治性がやはりポイントなのだ。
— 杉田俊介 (@sssugita) 2016年8月3日
おもえば呉智英は、80年代に…ってこの話何度もしたな。
「スケベ親父が女漁りの末『わしはウーマンリブとか、気の強い子が好きやグヘヘ』と言い出したら、男女平等は前進か」という問いを発していたことがあったのだった。
ここに「ステロタイプ破り」というややこしい話も加わる。
それはここに書いた話ですので省略。
高度に発達した「テンプレ破り」は、ポリコレと区別がつかない(俺は)。女性、民族キャラクターなどを例に…… - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20160508/p3
かといって、ここから後退?して、
「やっぱり(物語の)女性(のキャラクター)は、お化粧とか髪型にちゃんと気を使ってくれなきゃ」
「やっぱり、常に微笑みを絶やさないようでなきゃ」
「つかれているときやイライラしているときに、お茶やお水をさっと出してくれる人でなきゃ」
というわけにはいかないと思うので、あります。
このパラドックスは当分につづくと思うのですが、どのように着地していけばいいのでしょうか。
とりあえずtogetter界隈では、分離独立して?単独のまとめができましたよ、と報告しておきます。
【シン・ゴジラ】尾頭ヒロミいいよねという画像まとめ【ネタバレあり】 - Togetterまとめ http://togetter.com/li/1010249
シン・ゴジラの、アニメぽく描いたらリツコとかマヤぽくなってしまう環境省の姫。#シンゴジラ pic.twitter.com/MbA47RIhYg
— kanimiso933 (@kanimiso933) 2016年7月31日
※追記 あまりの人気にふたつめ、三つめがが旗揚げされてしまっている。
尾頭ヒロミ環境省自然環境局野生生物課課長補佐 - Togetterまとめ http://togetter.com/li/1011148
尾頭ヒロミ #シン・ゴジラ pic.twitter.com/YwCsCcHWDM
— コーンフレーcu@3日目委託 (@confure) 2016年8月10日
◯◯先生タッチで描いてみた尾頭ヒロミまとめ - Togetterまとめ http://togetter.com/li/1012670
尾頭ヒロミ課長補佐15変化#シンゴジラ #尾頭ヒロミ pic.twitter.com/Zt0L9WRH44
— TAKUMI™画集発売中 (@takumitoxin) 2016年8月13日
追記 「進撃の巨人」の「ハンジ」に関して、似た過去記事をかいていた。
忘れてたが、思い出した。
これも「単純なテンプレ破りか、ポリコレ的(フェミ的)に論じられるべきか?」の話題だった。
キャラクターの「パターンを破る」のと「偏見の打破」の関係について(再論)〜「進撃の巨人」を例に - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20160603/p1
(抜粋)
・エンターテイメント(に限定します)は、面白いものを追っていくと、キャラクターの「テンプレ」ができる。
・それは往々にして、人種や国籍や宗教や性別や趣味に関する「ステロタイプ」を作ったり、それに乗っかっていたりする。
・それが思想的に批判されたりする。
・そんな思想とは別に「このパターンはもうマンネリだ!敢えてずらして正反対のキャラを描くぜ!」という人が出てくる。
・さらには「どうせならかわいい女の子(男の子)にこの役やらせたいわ!普通のテンプレなら、おっさん(おばさん)の役だけどな」てな動機もある。
・結果的に「若い女性のマッドサイエンティスト」とか「少女だが寡黙で戦闘力が最強。幼なじみの男の子をその武力で守ってあげる」「若い男だけど綺麗好きで掃除大好き」とかの「テンプレ破り」が生まれる。
・それがフェミニズムなどの思想的にも評価される。いや、それでいいんならいいんだけどさ!!!!
(後略)
追記 コメント欄から
id:nanamino 2016/08/12 18:19
現実問題女性は女性な訳で。『女性性』なるものは(曲解され誇張されたものとはまた別に)あると言えばやはりあるでしょう。典型的な『男』を人間の標準型と設定した上で、その『男』と全く同じ反応しかしない女性を描くのがポリコレ的に正しいとはあまり思えません。現実の女は、女ならではの色んな事で悩んだりする訳で。
恋愛要素はフェミニストからも叩かれがちですが、私はポリコレを意識し男性客に媚びない女性キャラを造るなら寧ろ積極的に恋愛させた方がいいんじゃない?と思っています。男に興味のない、恋愛要素の無い女性キャラは『俺の嫁』を求める男性客からの需要であり、『男に媚びた』キャラ造形であるとも言えますから。
私は寧ろ、イケメン大好き!恋愛したい!可愛いもの大好き!な女性を肯定的に描く方がポリコレ的に攻めていると思いますね。
乙武さん的な「障害を一切気に病まない障害者」を描く事が、果たしてフィクション作品においてポリコレ的に唯一の正解なのかというとそうは思えないのと同じで。
有能な女性キャラをポリコレ的に考えるなら、素敵なボーイフレンドとの恋を求めるドラゴンボールのブルマや、思いきりガーリッシュなファッションを楽しむベイマックスのハニーレモンが好きですね。
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