きのうの話のつづき
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1603/30/news154.html
今から約1年半ほど前、私は海外のeスポーツ文化を知りました。海外ではゲームがゲームで終わらずに、プロスポーツ化しており、1年間の間に、もっとも多いタイトルで、22億円を超える賞金総額が出ておりました。当然疑問が浮かびます。一体どこから、どうやってそれだけの賞金が出ているのかです。答えはシンプルでした。これらのゲームはソフトを1本5000円や6000円で、売り切りで販売するのではなく、基本的に無料で誰もが遊ぶことができ、ダウンロードコンテンツなどの販売を収益源とすることで継続的な収益を出し続けることができる仕組みとなっておりました。そしてその収益の一部を毎年の賞金付き大会の原資に充てたり、コミュニティの支援などに充てていました。
これを知った時、ぷよぷよもPC上で、誰でも無料で遊ぶことができて、継続的に収益を出し続けることができる仕組みを作れたのならば、同じシステムでプロスポーツ化が実現できるのではないか、そう感じました。
[アンコール雪之城]でTVゲームに興じる両さん。
- 作者: 秋本治
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1983/10/07
- メディア: コミック
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「21世紀はすべてがコンピューターだ/だから先を読んでTVゲームのプロになる」「そこがよくわからないな……」(p47)。
[両さんの商才!?]でも、又崎の持っていたプラモやレコードを、口八丁で売る。どうもこのあたりから商売人としての才覚が強調されていく感。下にも述べるが、28巻あたりは転換点か。
http://members3.jcom.home.ne.jp/asinom/hikkei/koti26-30.html
なんたる先見の明!!!!!
ところで、以前自分は、こういう「競技がプロになるとき」を議論しておりました。
それは格闘技という、一時はバブルなほどの「興行」で食える人、スターになる人がいた一方、いまや兵どもが夢のあと…で、基本的に食えなくなっている競技を見た中で思っていた話。
また、そこから派生して「プロサ―フィン」というのが成立しているんだなあ…と知って、こんな論考を。
五味はプロサーファーになるか、ならぬか。つうかサーフィンのプロって?「プロ成立」考 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20090917/p1
最低限の「プロ競技」は簡単に作れる - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20101015/p3
ここでの議論を再引用します。
格闘技も奇妙奇妙。
ただ「見物人が払った銭で食える」という形はある意味、大道芸人と同じですから分かりやすい。
その芸が金になる、という部分ではもうみたまんま、なるほどと分かりますからね。
「風船ふくらましのプロ」とか「ロボットの物まねのプロ」というとはぁ?だが「見て面白がった人が銭を払う大道芸」といえばなるほどとみな納得する。
プロサーファーにより似た感じの違和感は「(MMAに出ない)ブラジリアン柔術のプロがいる」と聞いたときの感覚かな。
gryphon 2009/09/17 05:27
あれ、しかしスポンサーがいればもう間違いなく成立するけど、仮に無くても
「大会参加者のエントリー料から賞金を出す」
「優勝者=すごくうまい人はその賞金をゲット」
なるほど、この仕組みがそれなりにうまく回りさえすれば、本当にどんなジャンルでも「プロ」は成立し得るかもしれない。食える食えないの線引きじゃなくて「1円でもそれで金をもらえばプロだ」という宇野薫のお父さんの定義でいえば確実にそうだ。
その紹介URLにある、これは実際そうなのですかね?たしかにギャンブルしてるのと同じだろ、といわれりゃ同じかもしれないけど
===============
>日本の場合、エントリーフィを払って賞金をもらう大会に出る場合、プロ資格がないとゴルフのニギリやマージャンと同じギャンブルと見なされ
「プロ・サイコロリーグを旗揚げします!」
「なんですかその競技は」
「選りすぐられたプロのサイコロ選手が集結し、振ったサイコロ2個の目の合計が、偶数か奇数かを当てます。一番当てた人が優勝賞金をもらえます」
「優勝賞金の原資は?」
「負けた人が払います」
「いや、それ普通の日本語でいうと博打。」
とまあ、こんな放言を7,8年ほど前からしてたんだけど
今回、「原資はコンテンツ販売」ということで根本的には違うものの、「今は一銭にもならない『趣味の競技』を、計画的にプロスポーツにする」という点では、自分が興味を持っていた話と非常につながります。
また、競技に賞金を出してプロ化することと、ギャンブルの違いって本質的にはなんだろう?
という話を、専門家が深く考察してくださった。
マジカルストーンとe-Sportsの風適法の課題についてカジノ研究者の見解 - Togetterまとめ http://togetter.com/li/956865
「プロスポーツ」としての「世界サイコロ丁半当て選手権」という「大会」を開いて「参加料1万円で定員50人、賞金50万円」でやれば合法かな?と以前思ったけど、やっぱり無理か(笑) @takashikiso https://t.co/ftxPpGmrD5
— gryphonjapan (@gryphonjapan) 2016年4月2日
それは100%無理(笑 https://t.co/MA7KGKpGZt
— 木曽崇:「日本版カジノのすべて」発売中 (@takashikiso) 2016年4月2日
瞬殺された(笑)。
だが。
別に格闘技やサーフィンや、「ぷよぷよ」に興味がなくてもいいんだが…ここに自分の好きな「競技的趣味」、を当てはめてもらえばいい。それが人々の熱心な活動によっては、小規模ながらも「プロ競技」になりえるという可能性は、なんとなーくロマンじゃありませんか?
たとえば、「サバイバルゲーム」なんて愛好家の数、金の落とし方(笑)などから見て、プロ競技…は極端でも、大会参加チームの参加費の一部をプールして、優勝チームにはそれなりの賞金が出る…なんて仕組みは簡単に可能じゃないかな?そのときに、それに参入したり、逆に退く人たちはいるのでしょうか。
そういえば、ガールズ&パンツァ―の「戦車道」って、あの世界では「プロ」もいたのでしょうか(笑)