リイベ @bknfn 7月20日
女はスカート、ピンクが絶対に好き論に対してなんでもやもやするのかどうしたらいいのかが確か今回のトクサツガガガでやってたな
荒川 史絵 @bon_Ranger_ 7月19日
今週のトクサツガガガも熱いなー!あたしもずっと「女子ぽい」ことが苦手だけどピンクのヒロイン達はみんな好きだし♡でも私がピンクを身につけたいとかは一ッッッ切関係ない!!!w
ああ、仲村さんと友だちになりたい
さよ @k_sayo 7月19日
「女子は○○が好きに決まってる!」って決め付け良くないってのには同意するが、ごめんなさい…私はピンク大好きです…w #トクサツガガガ
スモッモO型ハイオク @msmsm_msm 7月18日
今週のスピリッツ「トクサツガガガ」、ダサピンクについて的確すぎる答えを出してた!
そうだよ、ピンク=かわいい=女は好きなはず、を押し付けられるのが嫌なんだよ!!!
「トクサツガガガ」という作品については既に紹介記事を書いています。
隠せ!ごまかせ!取りつくろえ!…特撮ヲタ女性描く「トクサツガガガ」が面白い(スピリッツ連載) - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20140909/p4
世間の荒波をかいくぐるため、主人公女性はトクサツ好きを「隠して」いるのですが、よく考えると「いい大人の癖して」というプレッシャーにくわえて、彼女は「女(の子)なのに、男の子向けのアレがすきなの?」というもうひとつのプレッシャーを受け続けているのです。
実を言うとそのために、自分は密かに
『この作品はお話が進んでいくにつれて、否応無く「ジェンダー論」に踏み込むであろう、その時、それが成功の要素になるか失敗の要素になるかはわからない…』とキカイダーの良心回路みたいな懸念と興味をもっておりました。
しかしトクサツガガガ、なんと真正面から敵組織のアジトに乗り込みます。
つまり「女の子とピンク(色)の関係」という、ジェンダー論の1丁目1番地に乗り込んだということなのだ。
ホホーッ!なんとも興味深い…
まあゴマシオのオヤジよ、今回のトクサツガガガを見てやってください。
あー…その前に?
前に読んでからトクサツガガガを見るか、ガガガを見てから読むか、どっちがいいのかな?
ともかく、このモンダイはtogetterに好まとめがあるのです。
「ピンク=女性向け」? - Togetterまとめ http://togetter.com/li/320152 @togetter_jpさんから
残念な女性向け商品が作られてしまう「ダサピンク現象」について - yuhka-unoの日記 (id:yuhka-uno / @YuhkaUno) http://d.hatena.ne.jp/yuhka-uno/20141123/1416735993
「ダサピンク現象」について名付け親と女性側からの主張 - Togetterまとめ http://togetter.com/li/767523 @togetter_jpさんから
ダサピンク現象について問題提起をしてみたらこうなった - Togetterまとめ http://togetter.com/li/767550 @togetter_jpさんから「男向け」「女向け」にみる区別アレルギー 〜ダサピンク現象のズルさと危険性 http://blog.goo.ne.jp/yukks453145/e/b5b28b18c10f4b2f004105395c3203bb @slinky_dog_s11さんから
それならとことん「ダサピンク現象」を紐解いてみよう 〜本来の定義と二次的な側面との混在が原因 http://blog.goo.ne.jp/yukks453145/e/3591a7cab11ca6ff5428baf052c1c102 @slinky_dog_s11さんから
うわー、未読のものも含めて非常に多数。
こら、「ガガガ」を先にしたほうがいいな。
おお、攻めてるねー、グッドグッド。
なんと言ってもここで強調したいのは、これはお話から浮いた主張としてのっぺりと語られているのではなく、あくまでもガガガというお話の中で、そのお話の要素として必然性とエンターテインメント性をもって登場し、語られ、反対者が反対意見を述べ、議論したり自己葛藤しているということです。
この作品はビッグコミックスピリッツに掲載されているのだが、そこの一番の稼ぎ頭にして大御所の方は、同じ雑誌に掲載のこの新人作家から学ぶべきところが多数あるのではないかな(笑)。瞳すれちがうたび傷ついてゆくけど。
そういえば、その一つ前は「特撮における暴力描写は視聴者に悪影響を及ぼすか?」という、これまたトクサツ周辺に漂う社会的・法哲学的な問題を取り上げておりました。反論は「代償行為によってむしろ実際の犯罪は減る」理論で(デスメタルも一緒にこのリクツで弁護)、これはこれで反論の余地があるものだったと思うけど。
「先生 社・会・派!!」
と、さよなら絶望先生ばりに賞賛したいところです(笑)
でも、トクサツを語るとき暴力表現問題やピンクとジェンダー問題は避けて通れない(ような、そうでもないような…)そこに「行く」と決めた姿勢はやはり評価したいし、その語り口も「うまい、こらうまいですな」と言いたい。
閑話休題。
今回はたまたま、ピンク色が大好きな子供からピンクを押し付けられそうになった主人公・仲村さんが同じ目線(オイオイ)で「ピンクキラーイ」と言って話が始まるのですが、ところがトクサツには「ピンク」といってもジレンマがある。
ゴレンジャーやキカイダー以来、その「ピンク」を一種のパスポートにして特撮世界には女性が入る余地が生まれ、またそれが展開する中で「女性キャラクターの地位」(という言い方はへんだが)は確実に拡大、向上しているように見えるという点だ(このへん、もうちょっとあとで別の記事で補足したいと思います)
いや、「そもそも女性戦士=色はピンクときめつけて、しかも1人とはけしからん!」と言われりゃド正論なのですがね。ただ、黒人の地位向上も最初はもっぱら白人から見た「優等生」が切り開き、しかし彼らはその後「白人様に従順な”アンクル・トム”め!!」と、<目覚めた>人から罵声を浴びる…という宿命があったりする。
さらに今回のガガガでも問題の中核を占めるが、心から「私はピンクが好き」と、その嗜好を内面化している女性も極めて多くいる。このへんは社会的押し付けとか構造とか…まあいろいろあらあな。
余談だが、だから「バイオマン」で女性がいきなり二人になり、しかも黄色=イエローが女性に開放されたのは驚きだった。しかもこの女性イエロー、カレーが好きじゃなかった(おいおい、「カレー好き」キャラはキレンジャーだけだろ)
そういったもろもろの問題が、ここでは展開されています。
あれえ、なんか最後に書こうと思った話を忘れてしまったが…もう時間が無いので、ここで切り上げよう。
皆様、特撮ファンはもちろん、特撮よりジェンダー論議とか社会問題に興味があるファンのみなさまも、今週のビッグコミックスピリッツを手に取り「トクサツガガガ」をご覧くださいますよう。
現在、単行本は3巻まで。
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