日中近代史の生き証人、逝く。
山口淑子さん死去 「李香蘭」の名前で活躍
9月14日 12時28分戦時中、日本人であることを伏せて李香蘭の名前で女優として歌や映画で活躍し、戦後はテレビ番組の司会者や参議院議員も務めた山口淑子さんが、今月7日、心不全のため東京都内の自宅で亡くなりました。
94歳でした。山口淑子さんは大正9年に旧満州、今の中国東北部で生まれ、18歳の時に李香蘭の名前で映画デビューしました。
「日本語のうまい中国人女優」として人気を集め、昭和15年に長谷川一夫と共演した映画「支那の夜」は、記録的な興行成績を上げ、主題歌「蘇州夜曲」も大ヒットしました。
(略)
昭和62年には自伝の「李香蘭・私の半生」を出版し、日本人でありながら中国人スターとしてふるまった葛藤と苦しみが多くの人の共感を呼び、ベストセラーになりました。
また、山口さんの半生を描いた劇団四季のミュージカル「李香蘭」は、平成3年の初演以来、劇団四季の代表作として親しまれ、劇団四季の関係者によりますと、山口さんは公演のたびに稽古場や劇場を訪れていたということです。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140914/t10014592341000.html
そうか、劇団四季の演劇化があったっけ。歴史好き以外にも知られているのだろうな。
というか自分も詳しいことを知らないけど、この歌。
「”誰”が戻ってくるか」に政治的意味を過剰に読み取られ、色々あった…日中戦争時代には抗日(中国人の政府が戻ってくる)、革命後には共産党批判(国民党が戻ってくる)…みたいな意味を、歌い手が込めているような込めていないような、とかんぐられた名曲「何日君再来」。これは知っている。
何日君再来(ホーリイチュンツァイライ)物語―歌い継がれる歌 禁じられた時代 (ノンフィクション・シリーズ“人間”)
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歴史がまたページをめくった。だが舞台は繰り返されるだろう。