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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

戦後も脅え続けた「特攻隊帰還者寮」管理人の話〜毎日新聞「戦後70年に向けて:」

http://mainichi.jp/shimen/news/20140726ddm002010189000c.html
 第6航空軍は特攻生還者を福岡市の振武(しんぶ)寮に隔離し、参謀が「なぜ死なない」と責め立てた。公刊戦史にも出ていない施設だが、戦後58年過ぎて記録作家、林えいだい氏(80)の執念の取材により、実態が明るみに出た。

 寮の管理者は、菅原中将の部下である倉沢清忠少佐。戦後は一橋大を卒業し、勤めた会社の社長に栄達して03年病没した。享年86。

 生還者の報復を恐れ、80歳まで実弾入り拳銃を持ち歩き、自宅には軍刀を隠し持っていた。
(略)
録音テープには、今日流行する特攻賛美のきれい事とは裏腹な、送り出した側の本音があけすけに語られている。

 例えば、学徒動員の特別操縦見習士官に比べ少年飛行兵は「12、13歳から軍隊に入っているから洗脳しやすい。あまり教養、世間常識のないうちから外出を不許可にして、小遣いをやって国のために死ねと言い続けていれば、自然とそういう人間になっちゃう」などと証言している。そんな暴言・放談がたくさん残る。

 当初取材を拒んだ倉沢氏は、4度目には自分から林氏を招いて大いに語り、直後に倒れて世を去った。初めて重い荷を下ろしたのか。

一読して、「こんなやつがいたのか。よし、ウィキペディアに記録残そう」と思ったら、既に項目がある。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%80%89%E6%BE%A4%E6%B8%85%E5%BF%A0

もっと世に知られていい人物だった。
生前の天本英世がこの人の役になり、この人物の伝記映画でもできてたらすごいものになったろうな。今ならだれが演じられるだろう。

今回だけでなく、このシリーズは毎回かなりすごい

上で紹介した記事は、勢い的にはてなブクマのホットエントリに入りそうだけど(もう入ってるかな?)
http://b.hatena.ne.jp/entry/mainichi.jp/shimen/news/20140726ddm002010189000c.html


実はこの記事だけじゃなく、
企画全体がけっこうすごいんですよ。
だからはてなの人は、アーカイブ全体もブクマしておくほうがいい。過去の記事を見るには要会員登録(無料)だが。

http://mainichi.jp/select/shakai/sengo70/archive/
(毎日サイトは、どうも個別記事からこの「一覧」に飛ぶリンクがおざなりだ)


個人的に面白かった過去の記事は

戦後70年に向けて:いま靖国から/6 ライブハウスの熱狂
毎日新聞 2014年06月10日 東京朝刊
http://mainichi.jp/shimen/news/20140610ddm002010141000c.html
 「いーやさーか。ハレールーヤー」

 幕開けは祝詞に似ていた。意味は「ますます栄えよ、主をほめたたえよ」。だが、ここでは単に「ニッポン万歳」の掛け声か。

 和太鼓がとどろく。三味線が鳴る。気を裂く尺八と篠笛(しのぶえ)。
(略)
 2月25日、TBSテレビが運営する東京都内随一のライブハウス「赤坂ブリッツ」に、和製ゴスペルバンド「ヘブニーズ(天国民)」の舞台を見に行った。グループ名は「天国」と「日本人」の合成造語だ。

 昨年亡くなった保守の論客、東条由布子氏(A級戦犯東条英機元首相の孫)を告別式で葬送し、一昨年は靖国神社でも演奏し…


本日の別記事「ムスリム・大砂嵐関と相撲の神事」話にもつながるテーマなので、保存しておいたのでした。


そして第一部と言える「出動せず」は、自衛隊が安保デモ、オウム真理教三島事件などに対してどう感じ、どうふるまったかの検証。

http://mainichi.jp/shimen/news/20140409ddm002010061000c.html
「治安の維持は警察がやる」という警察側の威信の問題でもあった。自衛隊の装備品を警察が借り受けることなど、これまではありえなかった。しかし、相手は小銃を大量に製造し、毒ガスまで持っている。捜査のメスを入れようとしている当局に対し、死に物狂いで反撃してくる恐れがある。危機を目前にして、過去を気にしている余裕はなかった。


「分量的におそらく書籍になるだろう。そのとき紹介しよう」と思ってたのだけど、一本の記事が話題になったので前倒しで。ぜひアーカイブのほうにも。