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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

いま、ビッグコミックスピリッツが熱い!いやマジ。「あの話」とは別に。

「健康で文化的な最低限度の生活」

いま、「生活保護」をテーマに漫画を描く!!
賛否両論を恐れず、いまの社会問題を漫画に取り込む、というのは方法さえ誤らなければ、非常に有意義なことだ、ということだと思いますね(笑)。
まあ、他誌でも、生活保護を描いたテーマの漫画は話題になったけど、

生活保護をテーマにした漫画「陽のあたる家」という作品が話題らしい
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20130924/p3


陽のあたる家~生活保護に支えられて~ (書籍扱いコミックス)

陽のあたる家~生活保護に支えられて~ (書籍扱いコミックス)

やはり「火中の栗」であり、これをあえて前に出て、自分から手を挙げてやってやろう、という積極性はすばらしいと思う。
まだ連載は数回がおわったばかりです。

率直にいって絵柄はやや、くどい感じで、しかも表情や動きが硬くてあんまり好みではない。だが、テーマがテーマであるから、おそらく取材で得たであろう多くの事例を紹介するだけでも興味深い。
また、主人公の新卒職員は、仲間数人と一緒に生活保護担当の部署に配属されるのだが、自分の母親も母子家庭のまま熱心に働いて育ててくれた若い男性の同期は、それゆえに逆に「働かなきゃだめですよ!」と熱心に対象者を指導するタイプで、今のところそれが奏功したようにみえるが…といったサイドストーリーもある。

この種の作品は「かわいそうで清く正しい生活保護者を、けしからん行政がいじめている」という話でも、「自堕落でずるい怠け者の生活保護者が、がんばっている行政に迷惑をかけている」という話でもいけないだろう(何よりストーリーとしてつまらない)。
だが、似たジャンルの先行作品である「ヘルプマン!」のように、そのバランスをとって、いい問題提起をしてくれる作品になる…と、まだ序盤ながら、そういう期待をしています。


くーねるまるた

元気な漫画雑誌は原因なのか結果か、だいたいショート漫画も元気で個性的…な気がする。「くーねるまるた」はなんか聞く話によると、重版がかかりまくっているらしい。
この作品は何度も紹介しているので
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20140202/p4
などの過去記事を参照してください(上のリンクからさらにリンクが飛んでいます)。

んで、最近の季節らしく「タラの芽」などが登場した。

ちなみにうちの実家には以前、裏庭にこれが生えてた(笑)。
そこで「天ぷら作って食べて、うまかった」も重要なのだが、収穫の際に全部ではなく、他の人のために少し残す…という部分に、本当にあるかないかはともかくとしての「日本的謙譲」が象徴されているとも見えた。
ところでこのジャンル…「日常と食事もの」だけでなく、くーねるまるたのような作品群については思うこともあるので、稿をあらためて書きたい(以前ちょっと書いた話を発展させるつもり)

そして画像は準備してないけど、「島らっきょうを細かく刻んで炒めたものをインスタントラーメンの上にがばっと乗せるとうまい」という新説を発表した。
それは事実か?
こんご独自に検討したい。

お金はなくても丁寧に・・・マルタ歳時記。

ポルトガルから来たビンボーで食いしんぼーな女の子、マルタさん。
今日も、ご近所さんや友達に囲まれて、のんきで楽しい東京生活を
満喫中!
「特製ななクサどんぶり」、「ハゼの骨酒」、「ポテトフライの巣ごもり卵」
冬至グラタン」・・・ほか、美味しいレシピが満載!!

【編集担当からのおすすめ情報】
のんきなマルタさんの日常に大事件発生!?
注目の第4集です。

明日にはあがります。

漫画家漫画もブームを牽引した「バクマン。」が映画化、さらにはそれより先に準備をしていた「ペン」シリーズから続く「アオイホノオ」がドラマ化、とまだまだ勢いがありますな。
そんな中で、そういうストレートな剛速球ではなく、変化球というかチェンジアップというか、あるいはボークというか(笑、この比喩は(C)ナンシー関。)…なショートギャグ作品が「明日にはあがります。」なんだが、今やくーねるまるたと並ぶ「スピリッツ・ショート漫画の双璧」と呼びたい。どっちがロイエンタールで、どっちがミッターマイヤーかは知らん。
まあ、それはそれとして、同時に「登場人物を絞って、彼らの会話やワンシチュエーションで話を成り立たせる」系譜の作品としても面白いっすね。結構例外もあるけど、そういう点では「やっぱり猫が好き」みたいな感じもあって、比較的しゃれっ気があるというか軽妙な感覚もある作品だと思う。
孤独のグルメ」→「めしばな刑事タチバナ」というテレビ東京ドラマの系譜があったんだから「アオイホノオ」の次のドラマとして「明日にはあがります。」をドラマ化してもいいんじゃないかしら?セット代と役者の出演料はすごく安く上がるぞ(笑)。
あのなんだっけ?「ゲゲゲの女房」で水木しげるの若いときをやった役者、なんとなく見た目が似てたな。
 
また、そもそも「一回転して一番リアルな漫画家漫画」という評価も高い。
なにしろ2巻帯で、日本漫画界のトップ級のひとちである幸村誠氏が寄せた帯推薦文が「またボクのこと描いてる!!」だったのだから(笑)。

幸村誠 ‏@makotoyukimura 5月27日
創作の苦しみ、喜び、笑いと涙、現代を生きる漫画家の全てが…そこにある。
───幸村誠
5月30日ころ発売、マイフェイバリット漫画家ギャグ「明日にはあがります」2巻の帯コメントはなんとワタクシが書かせていただきました!
いえ、上の文章は帯コメントとはなんの関係もございません。
 

幸村誠 ‏@makotoyukimura
明日にはあがります。」二巻の帯に「またボクの事描いてる!」とゆー電波なコメントを寄せているボクですが、だってそうなんだもん。
今巻もたいがい主人公小光先生の行動が自分に思い当たって冷や汗をかくボクですが、最たるものは「人前に出ると大はしゃぎして後で会社の人に怒られる」です。 

サイン会のコスプレとか、そーゆーのか(笑)
そういえばこの帯推薦文ネタ、「あがります」にも作品にあったな。


んで、ちょっと前の号の話だが、これが今までの中でも屈指の傑作。
雑誌の巻末に、作者が一言添えるあの欄……、いままでも実際にさまざまなドラマを生んだり、ロケットがかけぬけたりしてましたが(笑)、サンデーやスピリッツにある「Q」のお題に作者が答える形式のコメント。
それを数号まとめて答えたら、手違いで回数がずれてしまい……


はははは、
僕が個人的に好きな笑いなんですよ。手違い勘違いで誤解したやりとりをしているのに、偶然のいたずらで意味が通じてしまい、そのせいで混乱がいっそう助長される、というね。
落語でいえば「こんにゃく問答」とか「時そば」とか、「道灌」とか…ちょっと違うかな。もっとぴったりしたものがありそうだが。

漫画でいえば「釣りバカ日誌」のストーリーはマンネリだなんだと言われながら、このシチュエーションを作らせると抜群に上手いんだよな。スーさんの先輩の、経営の専門家にコンサルタントを頼んだつもりが、先輩ではあるがどシロートの、ハマちゃんの義父に依頼が行く…なんてネタで何週も引っ張るんだから(笑)。


しかし、そういう古典と比較しても、この「作者コメントの質問と回答がズレて…」という回は面白く、爆笑した次第。4巻が発売されたばかりだから、5巻に収録されることになるのかな。

明日にはあがります。 4 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

明日にはあがります。 4 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

週刊少年マンガ家の日常観察記!第4弾!!

「くすっと笑えて、ほんわか癒やされる」と評判の
新感覚マンガ家漫画、最新刊!

週刊少年マンガ誌で連載中の若手マンガ家・小光栗夫と
そのアシスタント・松井クンのなんてことない日常に、
寂しいアラサ―女子のプロアシ・穂村さんが加わり、
笑いも癒やしもパワーアップ!
今回は……
大物マンガ家さんの食事会になぜかお呼ばれしちゃったり、
休日に小光、松井、穂村で映画を観に出掛けたり、
三人それぞれのお気に入りのお店を巡ったり、
年末のパーティーのビンゴにまつわるジンクスに怯えたり
……と、マンガ業界あるあるはもちろん、
日常あるあるも大充実です!


【編集担当からのおすすめ情報】
各誌書評でも、絶賛!
主人公・小光のヘタレさと、アシスタント・松井クンの優しさは
読む人の心を温かくさせること請け合いです。
描き下ろし漫画もてんこ盛り!!

夕空のクライフイズム

1巻が出ました。

夕空のクライフイズム 1 (ビッグコミックス)

夕空のクライフイズム 1 (ビッグコミックス)

中2病監督が挑む痛快・高校サッカー物語!

毎年、いいところまで行くのに「あと一歩」が続く
微妙な私立高校・木登学園(きとがくえん)のサッカー部。
2年生の主人公・今中(いまなか)は
ドリブルが武器のフォワードだ。

だが彼は、監督が日々繰り返す
「勝つ為に無難なプレーに徹しろ!」という方針に
正直、なじめない毎日を過ごしている。
チームメイト達も、程度の差はあっても
疑問や不満が膨らんでいる。
そんな危うい状態だ。

ところがある日、事件が起きる!

3年生が引退し、新チームが動き始めるタイミングで
監督が他校の引き抜きに応じてしまったため、
体制がガラッと変わったのだ。

そして、大昔の名選手・クライフに心酔する
新監督の口から発せられた言葉に
部員達は息を呑む…

「勝つことにこだわっても、どうせどこかで負けます。
だったら美しいサッカーにこだわりましょうよ。
最高の負け試合をして、絶頂の中で美しく散りましょう!!」

おいおい…いいのかそれで!!?
俺達の最終学年、この中2病みたいな監督に任せちゃって
本当にいいのか!!?

【編集担当からのおすすめ情報】
大学生と化けネコとの温かい同棲物語『ミル』(全6巻)でデビュー後、
「部活動」をテーマにした鮮烈な高校サッカー短編集『68m』が
サッカーファンの心をつかみ、注目を集める若手作家・手原和憲。

彼が初めての週刊連載のテーマとして選んだ舞台は
やっぱり高校のサッカー部でした。

現在においても議論が渦巻くヨハン・クライフの標榜したサッカー、
それが「醜く勝つより美しく散れ」でした。
そんな彼の考え方を基点に、「ワクワクするサッカー」に
徹底的にこだわって生み出された世界観は
とにかく痛快!

勝利とは真逆の方針は、どう考えても
「部活」とは相容れない気がしますが…
新監督の真意はどこにある!?

また、著者が得意とする「青春」の描き方は
これまで以上にグッとくるシーンが多く、磨きがかかっています。

高校サッカー」「部活」にこだわってきた作者が放つ超意欲作です!

自分の感想としては、最初に書いたこれ以上のものは描けないので、再紹介で。

「美しく面白い試合」と「勝つ試合」の永遠の相克〜新漫画「夕空のクライフイズム」を中心に。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20131226/p2

この短編集も、つながりは大きいそうで。

68m―手原和憲高校サッカー短編集 (ビッグコミックス)

68m―手原和憲高校サッカー短編集 (ビッグコミックス)


しかし!!驚いたことに、上の紹介文で
「 http://spi-net.jp/rensai_sakuhin/index.html に早くこの作品を加えてほしい」
と書いたのが、まだ実現されてない。まったく驚き桃の木だ。
「まだ『夕空のクライフイズム』は連載作品と言われるに値しない、一番の小物」ってか。どんな四天王だ(笑)

白暮のクロニクル

これも、最近の紹介文を再紹介で。

漫画界の”助演男優賞”!「白暮のクロニクル」久保園係長にみる、ゆうきまさみ漫画の一つの特徴について/担当編集者・ヤマウチナオコ氏の話http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20140501/p4

ゆうきまさみ新境地!第2集は壮絶な悲劇!

不老不死の種属「オキナガ」。
そのひとりである雪村魁は、12年に一度の惨殺事件…
通称「羊殺し」の犯人を追っている。

昭和初期。
沖縄での戦禍の中で、魁の壮絶なる人生を決した
出会い、別離。そして与えられた運命。
この殺人事件に執着する理由がそこに――


雪村魁は、いかにして雪村魁になったのか。
その謎を解き明かす第2集、霧の中の輪舞(ロンド)!


【編集担当からのおすすめ情報】
容姿は若いままだとしても、しかし88歳である老人、
雪村魁が殺人事件を追い続けている…。
そこにはどんな過去が秘められているのか。

雪村魁こそが『白暮のクロニクル』の核心であり、
伏木あかりと魁の主人公ふたりが出会ってしまった必然でもあり。

魁の慟哭が第2集には詰まっています。
これ以上ない感情の描かれ方だと、思います。

しかし、この大御所の連載も、「連載作品」リストに入ってないという厳しさ(笑)。
このリンク先ってすごくハードル高いのか??
http://spi-net.jp/rensai_sakuhin/index.html

とめはねっ!

相変わらず面白いが、これは有名すぎるので略する(笑)
 

王様達のヴァイキング

まもなく3巻が出るので、その後で。

日本で多発する無差別サイバー脅迫事件。
警視庁捜査二課の刑事から犯行を疑われた是枝は、結果的に警察をクライアントとして捜査協力することに。
実行犯を追い詰めた先に見えた、真犯人の姿とは…?
ビジネスという名の縛られたルールの中で闘い、ふたりが書き換える未来。
天才ハッカーとエンジェル投資家、彼らが策謀する世界征服の行方――!!

しかしまあ、小学館の編集者はAmazonの紹介文に力入ってるねえ。

秋田書店の「まったくゼロ」というのもいさぎいいっちゃいさぎよいが、自分はこういうふうに考えているので、やはり小学館に軍配をあげたい。

アマゾンの書籍紹介で、解説が短い&無い--のは「編集者の無能」の証明だろうか?

http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20130514/p2

まあそんなわけで、スピリッツは総体としてがんばってるんだよ!!!

そんなエールを送っておきたい。
いま送っておかないと、とつくづく思う。
詳細は略す。