毛利甚八さん死去 「家栽の人」漫画原作者 http://www.huffingtonpost.jp/2015/11/23/kasai-no-hito-passed-away_n_8634336.html
記事的には、これの引用部分の続きとなります
「家栽の人」原作の毛利甚八氏が逝去。57歳。 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20151124/p2
毛利甚八「家栽の人」で、ぜひ読んでほしい一遍が…何巻だったかなあ、主人公の裁判官の先輩に当たる、少年院の院長をやっている人の話。
この人は「ここに来る子達は信頼された経験がない。信頼される経験を作ってあげたい」と、野外活動などを積極的に行うのだが、それを悪用して脱走…(略)
今回は珍しく、たった3日程度探しただけで該当本が見つかった(笑)
- 作者: 毛利甚八,魚戸おさむ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2015/10/02
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どこかの法学部教授が話していたが、以前は家栽の人を授業で紹介すると、読みたい、貸してほしいという人がひきもきらなかったのに、今では反応が薄いそうだ。
なくなるまで現役で活躍したとはいえ、1986年連載開始の作品。例外的な「S級」作品を覗いて、A級、超A級レベルの作品は当時ドラマにもなったものでも、今は読まれなくなって当然だ。(当時のヒット作、どれぐらい覚えていますか?)
だから、このエピソードだけ、ちょっとあれして、紹介したい、と。
少年院で脱走事件が発生した。そこに向かう、主人公の桑田判事(※このエピソードは、メインストーリーとはやや違い、桑田判事の裁判自体は出てきません)
桑田判事の父親(この人も、相当偉い裁判官)は、少年院院長の大学時代の先輩に当たるのだそうです。
少年院での、脱走事件の発生に繋がったような外出行事などは、院長の裁量によって決められるのだそうだ。ここの院長は、見てわかるように人情家かつ剛腹で、こういう行事を積極的にやってきた。行事をやることで、今回の脱走事件のようなことも当然発生しやすくなるのだが、その信念をつらぬく。
その信念とは…
しかし、それは当然、周囲からの批判や疑問も呼ぶ。これらの声も、「もっともだ」と、本人すら思わないでもないのだが…
ここからラストシーンへのネタバレになる。
自分でその結末を読みたい人は
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へ、(※ただし、文庫版も後に出ている。
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結末も知りたい人はhttp://d.hatena.ne.jp/gryphon/20151102/p1へどうぞ。