http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151123/k10010317111000.html
庭裁判所の裁判官を主人公にした漫画「家栽の人」の原作者で、作家の毛利甚八さんが21日、食道がんのため大分県の自宅で亡くなりました。57歳でした。
(略)…知り合いの漫画雑誌の編集長に勧められたのがきっかけで、昭和62年に漫画「家栽の人」の原作者としてデビューしました。
少年事件の解決と更生に強い信念を持って取り組む、植物好きの裁判官を主人公にした作品は当時、大きな話題を呼び、テレビのドラマにもなりました。
(略)…末期のがんと診断されてからも、治療を受けながら少年の更生に取り組む現場を精力的に取材し、先月、その成果をまとめた本を出版したばかりでした。
あれ、デビュー作だったのか。にしては達者だったな。編集長氏は誰か知らないが、慧眼だった。
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「家栽の人」から君への遺言 佐世保高一同級生殺害事件と少年法
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毛利甚八「家栽の人」で、ぜひ読んでほしい一遍が…何巻だったかなあ、主人公の裁判官の先輩に当たる、少年院の院長をやっている人の話。
この人は「ここに来る子達は信頼された経験がない。信頼される経験を作ってあげたい」と、野外活動などを積極的に行うのだが、それを悪用して脱走する院の子もやっぱり出てくる。
主人公の裁判官は、そのたびに一鉢、花を贈るのだが、そのとき、たまたまその院長の子供に会って、鉢を預ける。
子供は「うちの親はなんであんなに要領が悪いんだろう」「だから立派なんだよ」といった話を裁判官とした後、鉢を親のところに持っていくが…
最後のオチ、ラストシーンが実にさわやかで、言いたいけどネタバレをしてしまうことになるので言えないのが残念だ。
ヒントとして「キ◆◆◆ヌ夫妻のような」とぐらい言っておくか(笑)。
何巻かは覚えていないのがすまんすまん。
しかし、実家にはあるはずなので可及的速やかに、もうちょっと詳しく、正確に紹介をしよう。
そして、あまり知られていないが、全4巻といううまくまとまった展開で終わる「ケントの方舟」も実に忘れがたい。
動物学者が、何を思ったかいきなり地方議会に立候補して当選、そして「動物行動学」的に地方政治を”観察”し、型破りな活動を行い始める…という話、
風刺的な話だが、確実に何かを暗喩していた。橋下的なそれかもしれないし、シールズ的なそれかもしれない。
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結果的に晩年の作品になった「裁判員の女神」は、あまり面白いとは思えなかったが…
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