複数のツイートをまとめます
MARUSHIMA Kazuhiro @kurmacf
【歴史家が注意しなければならないこと】
ひとつは結果から物事を逆算してしまいがちなのを誡めること。
もうひとつは全ての人物が「合理的に目的を持って行動している」と錯覚してしまいがちなこと。
歴史をやっている人間は、最終的にどういう形に帰結したかを知っている。たとえば源頼朝は平家を破り、鎌倉幕府を作った。この結果を知っている。だから陥りがちなのは、頼朝は平家よりも優れた政策を行ったり組織を作ったりした、という結論を持ってしまうこと。
もうひとつ、現在の政治でもそうだけれど、人間というのは必ずしも明確な戦略を持ち、合理的に行動するわけではない。個別の事件への対応が積み重なって、あたかも最初から一貫した政策をもっているように見えることがある。結果として出来上がった事象の概念化は必要だが、弁別もまた必要なのだ。https://twitter.com/kurmacf(2013.12.5)
丸島和洋氏は、最近この本が話題。
戦国大名たちは合戦だけをしていたわけではない。 和睦や軍事同盟、領土交渉という「外交」を、 活発に行って戦国時代を生き抜かんとしていた。 武田信玄・今川義元・北条氏康による 名高い「甲駿相三国同盟」の成立の舞台裏をはじめ、 文書と交渉者「取次」が飛び交う、 外交の現場を生々しく描き出す。 最新の戦国期研究の成果がここにある! (講談社選書メチエ)
- 作者: 丸島和洋
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/08/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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twitterではローマ字表記で活動されているので「丸島和洋」で検索しても見つけにくい。注意。・・・というか @kurmacf だから。