- 作者: 石川明人
- 出版社/メーカー: 八千代出版
- 発売日: 2013/10/01
- メディア: 単行本
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自分はこの本を、10月末のツイートで偶然知って、ツイートでの「メモ」をしていた。そして、いずれ紹介しようと思って失念していたのだが、今ふと思い出した。
まず最初にしった、岸本元 @bowwowolf 1氏の連続ツイートを引用する。
岸本元 @bowwowolf 10月28日
石川明人『戦場の宗教、軍人の信仰』(八千代出版)は壮絶な本だった。軍人(含自衛隊員)と信仰の関わりを、キリスト教の観点から分析したもので、軍ヲタ、キリスト者、宗教者だけでなく、私のような反戦平和左翼、《ちゃちな想像力からひねり出した小奇麗な平和主義》を持つ者こそ読むべきであろう。
第1章はアメリカ軍の従軍チャプレン制度について述べる。従軍する宗教者の行いが、事実として人を殺す軍人の行動に何故慰めを与えうるのか。《軍から聖職者を追い出せば戦争がなくなるわけでもない。そのようなことをしても、孤独な兵士が残されるだけである》これもまた悲しい現実である。
(続く)
このままここに引用してもいいのだけど、ツイート数も多いのでやはりtogetterにした。
従軍牧師は許されるのか?〜石川明人著「戦場の宗教、軍人の信仰」について
http://togetter.com/li/599350
ちょっと思うことは、「レ・ミゼラブル」冒頭の重要人物・司教様。
時間ないので簡単に書くけど、協会から銀食器を盗んだジャン・バルジャンを「それはあげたものだ」ろかばった司教さんは、「死刑になるような悪人のために祈るのは自分の仕事でない」と司祭(司教の下の位)が拒否したとき、
「それは正しい。それは司祭でなく、司教の私の仕事だ」
と、・・・こういう場面があるのだ。
このへん…、あとで別の記事で紹介する機会もあるだろう。
ただ、そういうわけで、「悪いからこそ私が救う」と積極的に宗教者がなる、と。
だから、上で引用したことばをも少し震源として強調しよう。
《軍から聖職者を追い出せば戦争がなくなるわけでもない。そのようなことをしても、孤独な兵士が残されるだけである》
ただ、それは今、「暴力団の葬式をお寺はやるべきか?」というちょっとした難題にもつながっている。葬式が彼らの示威行為であり、集金機会であるという側面は否定できない。この前は、日本有数の武闘派組長が引退、得度したことも話題になったな。
そういう場合は。
とりあえず、疑問はなげっぱなしにして終了。
この人はこんな本も。

- 作者: 石川明人
- 出版社/メーカー: 並木書房
- 発売日: 2012/11/05
- メディア: 単行本
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