川上哲治がV9時代のドン、打撃の神様であることは知っていたが、よく考えればなぜ知っているのか…と思ったら、結局何度も再放送があった「巨人の星」や「侍ジャイアンツ」、そして「きたかチョーさん まってたドン」によるものだとわかった。
追悼の意味を込めて…込めてるのよ??
こういう自分の歴史を思うと「人間の最後の勝利は『物語』になること」という命題の、ひとつの補足資料になるかも、と思ったり。いや、あの歌が勝利なのかと言われたらモニョモニョだが(笑)
でも、この歌詞はやっぱり味わい深い
人生は ベースボール
ホームランか 三振か
死んで花咲く デッドボール
来たか チョーさん
待ってた ドン♪
しかし今後は、ドンが「待ってて」、チョーさんが「来たか」となっては、まだまだ困る。
http://hochi.yomiuri.co.jp/giants/news/20131031-OHT1T00038.htm
負けられない試合だった。この日の試合前、V9を達成した、川上哲治元巨人監督の悲報が届いた。試合前には黙とうをささげ、楽天とともに喪章をつけてプレーした。
「プロ野球、読売巨人軍にとってもさんぜんと輝く大先輩で、さんぜんと輝く宝物です。巨人軍の父であるし、どういう表現をしていいか分からない大先輩。ご冥福を祈ると同時に今日の勝利を喜んでくれていると思う」
(略)
川上監督が達成して以来、40年ぶりの日本一連覇まであと2勝。「ほとんどの選手が戦う場に出た。落ち着いてあすから一戦、一戦、戦いたい」。東京Dでの歓喜の瞬間はなくなった。だが、屋根のない仙台の夜の方が、天国から川上さんも原監督の胴上げが見やすいに違いない。
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20131030-OHT1T00250.htm
巨星の死を伝えるニュースを耳にして、川崎さんの胸に去来したのは、かつて自らが描いたキャラクター「川上哲治」のことだった。「今にして思うと、川上さんがいたからこそ『巨人の星』はあったんだと思います。冒頭から登場し、巨人という王者の野球道を飛雄馬に示してくれました」……野球には詳しくなかったが、写真や映像を研究し尽くし、オリジナルな「川上哲治」を造形…
第1巻で描いた名シーンを、今も指先が覚えている。自宅の壁にあるボール1個分の小さな穴から飛雄馬が投げ込んだ白球を、家の外にいる「川上」が打ち返し、再び穴を通過させる名場面だ。「川上さんでなくてはならないシーンでした。現役時代の星一徹(飛雄馬の父)を叱咤(しった)する場面も、川上さんだからこそ成立したのだと思います」