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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

二刀流は実戦的?机上の空論? その”証明の場”剣道試合では…togetterより

タイトルにあるような議論を、togetterにしました。

実戦的?机上の空論?戦前は盛ん?…「二刀流」についての談義
http://togetter.com/li/564462

ツイートを主に収録されてもらったかた(@SagamiNoriaki @Leo_thunderbolt )は、いずれ劣らぬ武道系のツイート(ブログをしてる人もいる)では有名な人でそれに乗っかっているのだが、この中で特に面白かったものを紹介したい。

gryphonjapan(俺)
「二刀流が実践的なら、全日本剣道選手権にみんな二刀で参加してる筈」という、穴だらけだけど愛すべき議論を聞いたことあるけど(笑)六三四の剣は先駆的だったんだな。

SagamiNoriaki
戦前に流行ったけど、勝利至上主義ってことで批判されたんですよ…戦後の二刀流は指導者がいないというのと、打ちが浅いと言われてなかなか一本が取れないので、あんまり流行らないようです。幕末の牟田や明治の奥村など、強い使い手はいたんですけどねー
(略) 
戦後の事情はよくしらんですが、天覧試合で決勝に辿り着いた二刀流剣士が二人いますね…ふたりとも決勝で講談社の法神流の社長と社員に敗れていますがw

最後の「講談社の社長と社員に敗れ…」というのは、講談社の野間一族はほんとに日本有数の剣士の家だったから(笑)。会社に道場もあり、自身も剣客武将に関心があったからその出版物を出す「”講談”社」で成功したと。
だから「フライデー事件」で、襲撃してきたたけし軍団を返り討ちにできなかったというのは、非常に会社の伝統を汚す失態でありました(笑)。


そんな余談はともかく、まず「戦前の天覧試合で二刀流の選手が二度もファイナリストになった」というのは、二刀を持つ選手の割合や絶対数から見れば驚愕の記録なのではなかろうか。「実践なくんば証明されず!証明なくんば尊敬されず!」のマスオーヤマ的に言っても”証明”されていると…

しかし、それが「勝利至上主義」だと批判を浴びて…さらに「打ちが浅い、という判定基準の不利がある」となれば、一気に戦後、全日本選手権の場から消えても仕方ない。それは柔道の寝技の伝統が、講道館ルールの下で一気にやせ衰え、ブラジルにのみ残った歴史とパラレルではなかろうか。
「軽く当てるだけでも、小手で手首の動脈を斬れば勝てもうす」とかは認められないだろうしな…。

二刀流は勝利至上主義だと批判された、というのも面白い。
だってそれは、まず「二刀流だと見栄えや美しさはともかく勝ちやすい、有効で実戦的な技術」ということを逆から認めた、自白に等しいからだ!
同時に初代国民作家・吉川英治がイメージをほぼ徒手空拳で作り上げ、常識化させる偉業を成し遂げた「求道の剣聖・宮本武蔵」の刀法を否定する、そんな思想もかつてあったんだ…という。
最近、民俗学というか社会学というかが古いメディアを調査し
「いま流通している○○イメージは案外あたらしく、XXX時代に出来た”新しい伝統”にすぎません」とやるという「ジャンル」が既に出来ている気がするんだが、自分が大好きなそのジャンルにもつながるような気がね。

戦前は「武道いかにあるべきか」論のステータスも高かったから、実際この「二刀流は勝利至上主義でいかん」という言説の歴史をさらにだれかが調べてくれると面白そうでたまりません。

なんてことを思いました。

「日本刀(両手持ち)と外国の片手剣、どっちが強い?」「日本ではなんで(手に持つタイプの)楯が無いの?」「槍と刀と薙刀どれが有効」…などはネットの議論の「定番」らしい。

今回、調べてみて分かったのだが、なぜか定期的に繰り返される話らしい。
もちろん、結論が出る話でもないし、それぞれに「ファン」がいるから、何度でも繰り返される理由もわかるんだけど、それにしてもという気はする。
ここにリンク集を作ってみた↓
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20130908/p1

スポーツチャンバラの場では?

ダンス剣道に飽き足らぬ実戦剣術を追い求めたフルコンタクト剣道であるスポーツチャンバラ(うそもいいかげんにしろ)では、いまやこのような状態…
http://www.internationalsportschanbara.net/newclass.html#top

そして・・・・

長剣フリー の部
 
同じ長剣でも、こちらはフリーハンド。ヨーロッパのレピアやサーベル流の使い方。
本来は両手、片手操法のどちらでも良く、フリースタイルであったが、競技会を重ねるごとに、多くが片手操法になった。すなわち、両手操法の敗北である。片手はレピア(突く)より払い薙ぐというサーベル的な操作が有利ということである。特に足払いは強力な使術であり、この足打ちで多くの勝利が収められている。