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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

とある野球記録を「日常の謎」(氷菓)風に紹介〜「なぜオールスターの成績が、長嶋は王より上なのか?」(宇佐美徹也)

自分は今シーズンに入ってから、まだ一回もテレビで野球を見てないや。だが、なぜか「野球の記録」に関しての興味は増している(笑)
それは偉大なる

■「野球の記録で話したい」
http://baseballstats2011.jp/

があったり、セイバーメトリクスが面白かったりが理由です。
・・・で、とある古書店で、一昔前のこんな本を買った。

上原の悔し涙に何を見た (文春文庫PLUS)

上原の悔し涙に何を見た (文春文庫PLUS)

 内容紹介
「記録の神様」がプロ野球を徹底解剖!
イチロー大リーグ好成績の秘密、上原の悔し涙に見た敬遠合戦の愚かさ、強肩古田の意外な弱点──「記録の神様」がプロ野球を斬る!
内容(「BOOK」データベースより)
上原が泣いていた…。1999年10月5日、神宮球場でのヤクルト・巨人戦。バッターのペタジーニに対して、巨人ベンチは上原に敬遠を命じた。ただ記録作りのために。ファン不在の日本のプロ野球に警鐘を鳴らし、野球における真の記録の意義を問い続けてきた“記録の神様”が、今昔の名選手をあくまで記録にこだわって徹底解剖する。

この本をちょっとめくっていたら、とあるエピソードが抜群に面白かった。
・・・というか、ある意味感動的ですらあった。
 
そして…「この記録をめぐる謎、推論、そして解決までの過程って、要は『日常の謎』だよな」と思ったのであります。
そこで、これを、”日常の謎”のドラマ風に改作してみたいと思いました。
ただ、そんなに読んでいるわけじゃない。
・・・・・・自分が一番好きで、スタンダードだと思っているのは北村薫の、円紫さんシリーズ、落ち着いた落語家が探偵役を務める作品なんですが、今、一番人気があるのが「ビブリア古書堂」か「氷菓」(古典部シリーズ)であることはわかってまさあ。

空飛ぶ馬 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)

空飛ぶ馬 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)

氷菓 (角川文庫)

氷菓 (角川文庫)

そこで漫画版が人気(アニメが先なのか、この漫画が先か?)で、ちょうど偶然同じ古書店で1巻を買った「氷菓」の登場人物に役をお願いすることにした。
だけど・・・すまん自分は漫画版しか知らんのだ。しかもアレだ、人物の相関関係や特徴がいまいち分かってない。それを使うこと自体がそもそも失礼だが、
氷菓 (1) (カドカワコミックスAエース)

氷菓 (1) (カドカワコミックスAエース)

一応、原作ではこんな役どころだと思ってください

この人が安楽いす探偵役のホータロー。


 

安楽いす探偵にデータを提供する記者・助手役の福部。


探偵に対して「何で?」とか「違うよ!」とかいう反対尋問者役みたいな? 伊原。


「気になる」というだけの楽な役。える。

この役割を踏襲した上で、勝手に「日常の謎」的に翻案した野球記録のお話を。
話は、1ヶ月半ほど前のこの日にさかのぼる・・・


長嶋茂雄さん&松井秀喜さん、W国民栄誉賞授与式&始球式 まとめ
http://blog.livedoor.jp/yakiusoku/archives/53941354.html


これを見た古典部の面々(ということにしておいてください)が・・・


「いやあ、感激したね。松井と長嶋さんのダブル国民栄誉賞!涙が止まらなかったよ」
 

団塊の世代が、乗せられるのは仕方ないが・・・お前までつきあうことはあるまい」
 

「そんなことはないよ!現役時代はもちろん知らないけどさ、巨人の監督も務めたし…野球が好きなら、絶対に特別な存在さ」
 

「そんなにすごい方なんですね」
  

「でも長嶋さんって、何がすごいの?ホームランとか打率とか、監督の勝率とかで何かの記録あるの?」
 

「ないな。特別なのはセコムしてることぐらいだ。」
   

「いやだなあ、ホータローにしては粗雑なことをいうね…長嶋さんはね、ひとつひとつの記録はそうでもないけど、とにかくスーパースターとしての輝きが違うんだよ。何しろ大舞台に強い!! それはデータで証明できるんだよ」
 

データで『大舞台に強い』が証明できるんですか?」
 

「ふっふっふ・・・実は長嶋さんは、公式戦、オールスター戦、日本シリーズ…この三つごとに記録を見ると、すべてで打率が3割を超える、唯一の打者なのだ!!(※2002年の本出版時点です)」
 

「へー、それはたしかにすごいじゃん。ほかにもたくさん、名選手がいる中での話なんだから」
    

「ふむ、国民栄誉賞相当かはともかく、それに関してはすばらしいと言うべきだな」
 

「あの・・・ちょっとお尋ねしていいですか?」
  

「はーい、なんでも聞いてよ。プロ野球のほとんどの記録データは、ぼくの頭に入ってるし、この部室にも資料は置いてあるんだから」
 

「なんで古典部に野球の記録集なんか置いてるのよ!」
  

「長嶋さんと同じくらい有名な人で…『王さん』って方いますよね。ホームランをたくさん打ったり、WBCの監督をされた・・・あの王さんは、その”3シリーズ3割”を達成できなかったんですか?
  

「よくぞ聞いてくれました! われらが王貞治、国民栄養賞第1号の人はね・・・通算で公式戦は3割1厘だが日本シリーズは2割8分3厘、そしてなんとオールスターでは2割1分にとどまるのさ」
 

「えっ?日本シリーズはともかく、オールスターの2割1分って…並の打者って感じの成績じゃない!!」
 

「まあ、長嶋さんは本能と感性の人。王さんは求道と修行の人だからね・・・重い責任感や緊張感が、オールスターの場所では裏目に出たんじゃないかな」
 

「いや、そんな人間が。果たしてホームランの世界記録を達成できるかな・・・。福部、ちょっとそのデータ集を貸してくれないか………ふむ、なるほどな。そのせいか…」
  

「ちょっと、何か理由が分かったの?」
  

「あ、いや、単なる俺の仮説だ。別に人様に言うようなことでもないんだが…」
 

わたし、気になります!!」
  

「ホータロー、ここは推理を披露してもらわないと、とても収まらないよ・・・ぼくも聞きたいな。お茶でも飲みながら話してくれよ」
 

「そうか・・・」

(というところで、「解決編」をこれから書きます。・・・書きました)
【解決編】
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20130616/p4