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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

中国嫁日記の井上氏、中国のいまを語る

これ、えらいおもろいわ。記録用に保存し、で強調する。
http://www.news-postseven.com/archives/20130319_177331.html

井上:中国政府は、国が分裂しないように北京語を教え、同時に日本を敵だと設定する愛国教育をして国内を固めました。でもそれが今、裏目に出ている。国がすすめている部分もありますが、反日というコンテンツそのものが面白いので止まらなくなっている
“抗日ドラマ”というジャンルがあります。共産党は抗日ドラマをこれ以上作らせないようにしているのだけれど、視聴率がいいから100 チャンネル以上ある民放のテレビ局が勝手に作っちゃう。そして実際に見てみると、実に面白いんです。
 第二次世界大戦中の日本が必ず悪として描かれるのですが、子ども向けの戦隊モノや時代劇の水戸黄門みたいに、定番の悪役として登場するんです。制作する立場からこのコンテンツをみると、決まった設定があるから簡単にシナリオを組め、高い視聴率もとれる。さらに、本来だったら許されない暴力描写を抗日ドラマだけは、やり放題なんです。反日は娯楽として優れているから広まるし、止められないという事情がある。
 
――海外のドラマは、まだそれほど中国では見られていないのでしょうか?
井上:韓流ドラマは人気がありますよ。そのおかげか、韓国人のことを中国人は意外に好きなんです。私自身、中国で外国人だと分かると、必ず「韓国人ですか?」と聞かれます。日本人かとは言われない。韓国人であって欲しいと思うからそう聞くんです。
――実際に韓国人は中国で多く活躍しているのでしょうか?
井上:工場をやっている人が多いですね。ヒュンダイなど大手の仕事もあります。工員から言われたのですが「韓国人は偉そう。日本人は卑屈。インド人は悪人」なのだそうですよ(笑)。韓国人は向こうだと、本当に胸を張って歩いていて、素直に感心します。そして、インド人は本当に抜け目がないらしく印象が悪いんですよ。
 
――中国の人たちが親日になる可能性はあるのでしょうか?
井上:抗日ドラマより面白い日本のドラマやアニメを作り続け、向こうで大ヒットすれば世界が変わると思います。韓流ドラマで韓国が成功していますから。ただ、今の日本のドラマは難しくて、色んなことが面倒くさくて分かりづらいらしいです。
(略)
 裕福になると必ずオタクが生まれる。アメリカでアニメ雑誌を作っているアフリカ系の知人が「経済状況が悪いからアフリカ系にオタクが少ない」と二十年前に話していました。今は少し変わっていると思いますが、お金があればオタクが生まれる状況は同じ。だから、中国も裕福になって少しずつ状況は変わると思います。不思議なドラえもんガンダムもどきには、満足できなくなる日が来ます。
――最近、地方が外国映画やドラマを誘致する動きがあります。こういったことも中国の反日行動を和らげる効果を持ちそうでしょうか?
井上:北海道で撮影され大ヒットした映画『非誠勿擾』(邦題『狙った恋の落とし方。』)の監督、馮小剛は喜劇が得意な中国の国民的監督です。この作品をきっかけに中国人にとって北海道はあこがれの地になりました。妻も北海道が大好きで、行きたがりました。

「コンテンツそのものが面白いので止まらなくなっている」
「視聴率がいいから・・・勝手に作っちゃう。そして実際に見てみると、実に面白い」

「日本国民よ、わしの気持ちがちょっとは分かったか!!」(吉良上野介さん・談)

あと、「自国のドラマやアニメは、補助金を付けてでも輸出することが国のイメージアップになる」「そんなの官がかかわってもうまく行かないよ。捨て育ちにして、勝手に市場原理の中で流通するのに任せるのが利口だ」という論争があって、自分はずっと興味をもって追っかけてるけど、井上氏の見解は前者の補強かな。『韓流ドラマは人気がありますよ。そのおかげか、韓国人のことを中国人は意外に好き』
同時に「日本のドラマは複雑すぎる」とな?
そうかのう、主婦向けのこのうえなく単純なドラマとか負けてないと思うけど(笑)



別の井上氏のインタビュー記事もあるな
http://www.news-postseven.com/archives/20130317_177312.html

完成品フィギュアはロットが1 万ぐらいですから、少なすぎて機械が作れないんです。作業工程も多種多様すぎて、機械では対応できない。人間がやった方が早いことばかり・・・(略)今では揺るぎないものができあがりました。フィギュアに関しては、技術的に中国でないと製造できない状況になっています。日本にはもう、技術者がいません。
 もちろん最初は色々と苦労しました。フィギュアの場合、肌色のゲシュタルト・・・で困るようなことはありません。そうやって中国では技術が蓄積されていきました。
(略)もしもこの先、中国の人件費が上がって生産できなくなり日本国内で再び製造しようと思ったら、間違いなく中国人の技術者が日本に来て教える・・・(略)他のアジア圏で生産する場合も中国人技術者の力を借りないとできないですね。
 生産品の技術は、生産し続けないと失われます。生産現場でしか蓄積できないものがあるんです。本当に些細なこと、たとえば、製品がゴミを噛まないよう完成品にフタをするといったようなことです。金型のクセや抽出のタイミングなど、小さなことの積み重ねがノウハウなんです。
 中国の技術者がいないと生産できない製品は、フィギュア以外にもたくさんあると思いますよ。たとえば、iPhone などのアップル製品も中国でつくっているから、同じような状況になっているんじゃないかな
(略)
井上:色んな企業の収益が上がるのは素晴らしいことだと思うので、アベノミクスそのものを否定するつもりはありませんし、安倍さんのことは応援しています。でも、海外でものをつくって日本へ輸入している立場からは、呪いのようにひどい。円安がすすんで向こうに払う金が高くなるので。まさかここまで上がるとは。今まで円が高すぎたから、しょうがないかなあ。


なんか「島耕作」がネタにしそうな話だなあ(笑)。