朝日新聞2013年11月3日記事より。
会員じゃないと全文は読めないけど、まあまあ概要わかるね。
■スマートTV中国席巻 緩い著作権、ネット動画見放題
http://www.asahi.com/articles/TKY201311030024.html中国で、ネットに接続して見る「スマートテレビ」市場が急成長している。今年は、中国で売れる薄型テレビの半分以上に上る見通しで、メーカーなどの開発競争が激化している。・・・(略)
■市場、すでに日本の倍
(略)……各社が主力をスマートテレビに切り替えているからだ。
中国では2010年ごろから、スマートテレビの発売が本格化。地元大手のTCL集団が力を入れ、11年には韓国サムスン電子など外資勢も参入し、市場規模が一気に広がった。
日本勢も追い上げを急ぐ…シャープ中国の椋木康裕会長は「今後は、入門機種以外はすべてスマート対応にする」と話す。ソニーが今年発売した商品は、スマートフォンやタブレットの映像などをテレビに簡単に映し出せるようにした。
…中国のスマートテレビ市場はすでに日本の倍以上だ。普及を下支えしているのは、中国のネット文化だ。中国では著作権の規制がゆるく、ネット上の動画サイトで、様々な動画を無料で見る人たちが多い。
中国では米動画サイト「ユーチューブ」は閲覧できない。代わりに、国内の動画サイトでは、テレビ番組や映画が大量にアップされている……
自分はこのブログの最初のころ、「youtubeとかがテレビの大画面で、もっとチャンネルポンで見られるようにならないかな?」と想像し、それが難しいですよ、とコメント欄で教えられたことがある。(ちょっと検索しても単語が思い出せず見つからないが)
今でもyoutubeやニコ生の映像を、もっと簡単にテレビで見られたら楽な気もするし、それもできるのだろうが、それでも「NHKやテレビ東京をチャンネルボタンひとつで見られるのと同様、youtubeやニコ生のボタンもある」ようなテレビ、さらにいえばそれを「録画」できるテレビは…最新型だとあるのかな?
この前、そういうテレビを売り出されるのは困る(画面上ではっきり分けてくれ)という話がパナソニックがらみであったね。
その議論は議論で終わらせてくれりゃいいが、ただそれをやっている間に、「規制のゆるい」中国で、新技術が普及しているという・・・・・・日本の技術的先進性は、メーカーのたゆまぬ努力もそうだろうけど、消費者も世界に先んじて先端技術を体験し「ここが不満」「ここを改良してくれ」というフィードバックがあったからこそ、でもあると思う。
そんな中、普通にスマートテレビ普及(つまり消費者も含めて)で中国が先んじるようになった。それが2013年の風景だ。
韓国、台湾はどうかな??
そして、以前書いたこの話
■ビデオ普及、VHS対ベータの勝敗を決めた「アダルト」の扱い?(ヤング島耕作) - 見えない道場本舗
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20121015/p5
この「アダルトビデオの普及度合いがVHSとベータの規格戦争で勝敗を決めた」という説が事実なら、日本漫画の実力を「同人誌市場」が下支えしていることも含め・・・”自由で猥雑なグレーゾーンの荒野”を黙認していた側が、その活力によって、厳しく規制していた側に勝利する、という話になる。