テレビ朝日の朝の情報番組でWBCを解説していたギャオス内藤氏が、そう語っていた。
えっ。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20100812/p8
でも紹介されたけど
■汝、バントするなかれ(1)〜(3)
http://blog.livedoor.jp/goredsox-baseballnumbers/archives/50322248.html
http://blog.livedoor.jp/goredsox-baseballnumbers/archives/50327519.html
http://blog.livedoor.jp/goredsox-baseballnumbers/archives/50334948.html
などで「バントは27のアウトしか献上できない野球で、みすみすアウトをひとつ相手に献上する損な行為!」というふうに価値観が定着したんじゃなかったんだっけ・・・?
と思ったが、やっぱり要は「百何十試合のペナントレース」と「一戦一戦が勝負」の甲子園やWBCは違うから・・・という説明ですむのでしょうか。
済むのならそれでもいい・・・というか「トーナメントなどではバントは有効である」という新たな科学的(数学的)真理が加わるなら、それはそれでいいんだ。
ま、そんなに理論派なのか、世界の野球情勢にそんなに通じている人なのかは正直分かりませんが、ギャオス内藤氏が「いま世界の野球はバントブームだ」と断言したので、記録に留めておこうと思いました。
追記 コメント欄の解説
とし 2013/03/12 14:07
「マネーボール」はなにせ10年以上前のことなので、現在ではバント再評価の風潮もあります。無死一塁と一死二塁、得られる得点の期待値は前者のほうが上だが、得点を得られる確率は後者のほうが上という統計が出ている。1点取ればサヨナラ勝ちという場面や、ゲーム終盤で自軍が信頼できるリリーフ投手を擁している場合などは迷わずバントするべきだ。
また得点期待値の差と言ってもそれはわずかなものであり、そして古今東西を問わず好打者にバントをさせたケースも少ないだろうと言うことで、平均以下の打者(自分が生きる確率も走者を進める確率も低い)が打席に立って、得点期待値をわずかにしか下げない(無死一塁→一死二塁への移行)結果が出るのであれば、バントは非常に有効な戦術ではないのか。
強豪同士が好投手を惜しげも無く投入しあうことになる日本シリーズやプレーオフ、またエースは150球でも200球でも投げるが、打線については1つの高校で好打者を並べるのにも限界がある高校野球などのロースコアゲームでは、当然1点の重みが重くなるので、これまたバントは(プロ野球のレギュラーシーズンよりは)有効ではないか。
結局バント論争の結論は「ケースバイケースだよね」「やりすぎるのもなんだけど全くやらないってのもなんだよね」というのが現状だと思います。
まあ私がバントについて一番しっくりくる言説は、誰が言っていたか失念しましたが、「監督がなんでバントをさせるか?無死一塁で打たせて失敗したら監督のせいにされるけど、送りバント失敗ならその失敗した選手のせいにされるからだ」というものです。