INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

金王朝批判で”監視”されていたという萩原遼氏がかつて語った言葉を再紹介(「北朝鮮に消えた友と私の物語」から)

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130112/crm13011208400000-n1.htm

朝鮮学校無償化でも内偵、逮捕の北工作員が反対団体に
2013.1.12 08:38
 
 北朝鮮の指示で諜報活動をしていた工作員大阪府警が断定した兵庫県尼崎市の運送会社社長、吉田誠一容疑者(42)=著作権法違反容疑で再逮捕=が、朝鮮学校への高校授業料無償化適用や補助金支出に反対している民間団体の動向を探る調査活動をしていたことが11日、捜査関係者らへの取材で分かった。
(略)
 対象となっていたのは、大阪を拠点に北朝鮮の人権問題に取り組む団体「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」(守る会)。同会は朝鮮学校金日成(キムイルソン)主席、金正日(ジョンイル)総書記父子を礼賛したり、拉致問題を歪曲(わいきょく)したりする思想教育の児童・生徒への強要を問題視し、機関誌などを通じて無償化適用や補助金支出に反対する運動を続けている。

 関係者らによると、吉田容疑者は無償化や補助金問題が議論になり出した平成22年ごろから昨年6月に逮捕されるまで、守る会の中心人物の一人で作家の萩原遼さん(75)らの活動内容や写真を入手し、朝鮮総連関係者らに伝えていたという。

 吉田容疑者は北朝鮮工作機関の指示で北朝鮮情報を扱う別の民間団体に潜入するなどし、北朝鮮に批判的な団体や人物の情報を収集していたことが判明しており、守る会の動向調査も工作機関の指示で行っていた可能性がある。

 萩原さんは「メンバーが写真を撮られるなど、動向を探られている気配はあった。朝鮮学校問題が教育議論を超え、北朝鮮の政治的工作の対象になっていたと改めて感じた」と話した。

こういう活動には、なかなか決定的な真偽というのは出てきにくいものだが、他の例から敷衍すると国内の恐怖支配にとどまらず「国外における金王朝批判活動」に対しても、かの「平壌のナポレオン(※オーウェル的意味で)」のおさめたもう国は神経を尖らせて、殺しまで計画したことがある。
しかも「脱北者=自分も金王朝に批判的な人間だ、と装って、批判団体に近づく」ことも平気でやってのけるのである。

http://blog.livedoor.jp/akatele-negativo/archives/1564713.html

(国家の犯罪 北朝鮮:1)脱北者を操り暗殺計画
2011年11月28日 朝日新聞 夕刊
 9月3日夕刻、ソウル市南部の繁華街。日本料理店を出て車に乗ろうとした男を、韓国の情報機関、国家情報院の要員ら数人が取り押さえた。男のズボンの右ポケットからは毒を塗った弾を仕込んだ万年筆型の銃、左ポケットからは毒薬カプセルを隠した化粧品が出てきた。
 
 男の名前はアン・ハクヨン(54)。殺そうとした相手が現れず、逃走しようと外に出た瞬間の逮捕劇だった。暗殺の標的は、総書記の金正日(キムジョンイル)らを非難するビラを北朝鮮に送り続ける「自由北韓運動連合」代表の朴相学(パクサンハク)。2人は共に北朝鮮を逃れて韓国にやって来た脱北者だった。
(略)
 暗殺犯になることを嫌がるアンに、キムは暗殺に成功すれば、強制収容所にいる家族を平壌に住めるようにするともささやいた。アンの亡父の墓の映像を見せ、望郷心も揺さぶった。アンは朴の殺害を決意し、もう一人の脱北者を仲間に誘った。
(略)
アンは取り調べにあたった検察官に朴への伝言を頼んだ。「決して恨みがあったわけではない。命令に背けば殺される」。朴はアンに返事を送った。「憎いのは金正日だ。あなたも金正日の犠牲者だ」

 
http://news.onekoreanews.net/detail.php?number=70288

オフィスの内部に入ればさらにその確率は上がる。脱北者の情報は入手できなくても代表のスケジュールを知ることは可能だ。その気になれば盗聴や傍受という手も使える。
 今回取材した諸団体の関係者は「今まで怪しい人物が接触してきたことはない」と話す。機密情報の扱いにも細心の注意を払っているというが、脱北者を装ったスパイの存在は韓国で何例も報告されており、日本でもあったという。

http://japanese.joins.com/article/j_article.php?aid=128482

黄長菀を暗殺して投身自殺するつもりだった」
2010年04月22日08時47分
(略)・・・ 北朝鮮人民武力部偵察総局の工作員キム・ミョンホ(36)、ドン・ミョングァン(36)は1992年、人民武力部偵察局の戦闘員に選抜され、…2人は脱北者を装うため、工作金や無線機を所持していない状態で入国した・・・

今回、名前が挙がった萩原遼氏の言葉

・・・わたしも怖い。生まれつき臆病な小心者である。総連のテロを思うと震える。これを書きながらも体が震えてくる。ここ一週間ほど食欲がないのはたぶんこの恐怖感のせいだろう。ピョンヤンで殺されかけたことはすでに書いた。その後二度総連の暴力分子にやられたことがある。(略)
ごく最近こんな話を聞いた。チュチェ思想研究会というのがある。北朝鮮と総連が金を出して飼育している日本人の金日成信奉者の組織である。ここを最近抜けた青年がわたしに語ってくれた。ある総連幹部の言葉である
萩原はわれわれの襲撃対象である。しかしへたにわれわれがやると国際問題になる。日本人のおまえらがやれ。その時期はわれわれが指示する
これを聞いたときもしばらく食欲がなくなった。
しかし、いかに小心者とはいえ、ことと場合によっては命をかけねばならないときがある。

(文春文庫P414-416より抜粋)

萩原氏は上の文章を記した後、フランスの詩人ジャン・タルジューが反ナチスドイツ闘争を呼びかけた時の歌を引用し同書を終えている。
孫引きさせてもらおう。 
死んだ人々は、還ってこない以上、
生き残った人々は、何が判ればいい?
 
死んだ人々には、慨(なげ)く術もない以上、
生き残った人々は、誰のことを、何を、慨いたらいい?
 
死んだ人々は、もはや黙ってはいられぬ以上、
生き残った人々は沈黙を守るべきなのか?

『 彼らも家族や親族が祖国で「人質」となっている。意に沿わぬ言動を強いられることもある。』

という視点も重要。
上の記事をもう一度見てみよう。

「嫌がるアンに、キムは暗殺に成功すれば、強制収容所にいる家族を平壌に住めるようにするともささやいた。アンの亡父の墓の映像を見せ、望郷心も揺さぶった」

このへんの話は以前、はてなで人気ブログだった「捨身為仁日記」も2009年に「北朝鮮にいる家族・親族が人質状態にあるという現実」という記事で指摘していた。(現在は見られない。。)
こんな例もある。

高世仁の「諸悪莫作」日記
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20100804
大阪府橋下徹知事は10日、朝鮮学校に交付している私立外国人学校振興補助金についても「廃止を念頭に置いている」と述べた。また「民族差別だという指摘があるが、朝鮮民族が悪いわけではない。北朝鮮という不法国家が問題。それはドイツ民族とナチスの関係と同じだ」と言及した。
(略)
数年前まで朝鮮学校の教師だった申相一氏によると、この「ナチス発言」には総連内部でも反響があったという。
《大きな声では話さないが、下部の幹部や保護者たちのなかで聞こえてくる本音は、「知事が本当のことを話してくれた。胸がスーッとする思いだ」との声であった。子どもを朝鮮学校に通わせながらも、心ある保護者たちは「総連教育」の実態を見通しているのである》

「ネットと愛国」著者の安田浩一氏は、萩原遼氏や野村旗守氏をこう評価している。

萩原氏で思い出したが、
昨年9月、安田浩一氏とtwitterでこんな会話をしていた。
(※太字が安田氏。複数のツイートを一文に再編集。当方にもれはないが、先方は関係発言のリツイート漏れの可能性もあるので、気になる方は遡って見てください)
2012年09月07日(金)


人に貸した「ネットと愛国」が帰ってきたので再読してみた。観想はいずれ連続ツイートするかブログでまとめたいが、今作者の安田浩一氏@yasudakoichi がネット上にいらしゃるので、聞いてみたいところがくつか。(お忙しくはしているようだが)
・「:ネットと愛国」には意外とも必然ともいえるが、野村旗守氏へのインタビューがある。一度あったことがあるが、彼が朝銀信組の闇に迫り、問題点を指摘した言論活動は本当に偉大な功績であり、ネットと愛国の評判と一緒に、彼の名と功績が知られるのはこのましい。
ところで野村インタビューに際し、冒頭で「スタンスは微妙に違う」としているが、野村氏の所謂在日特権に対するスタンスは「法的な制度でなく圧力、プレッシャーで、非合法を見て見ぬふりをされるという意味なら過去には存在。今は力を失ったので消えた」との主張。
「ネットと愛国」は性質上、在特会の主張検証がメインなので、実は野村氏の意見の評価は必要なく、結局同書でこの「野村理論」の是非は未決着。私も野村氏の主張は大筋間違いではないと思うが、安田さんは最終的に「野村理論」をどう評しますか?。ネットでの質問にて失礼。
  もう一つ、これは本に直接関係ないのですが、元赤旗記者で北朝鮮朝鮮総連朝鮮学校含む)の非人道性を批判する萩原遼氏がいますね?全く別方向からの批判者ゆえ「ネットと愛国」で出ないのも当然ですが、彼の総連や朝鮮学校批判をどう感じているかお尋ねしたいです。@yasudakoichi
posted at 19:21:03
 
@yasudakoichi: @gryphonjapan 読んでいただいてありがとうございます。野村さんは僕の大事な友人ですが、当然、特権に対しての考え方に差があります。僕自身は「過去の事例」に対しても、特権だとは考えていません。犯罪は犯罪として罰せられたわけであり、それを普遍的な特権だとして、在日コリアンのあたかも「特性」のように考えるのはおかしいと思っています。
posted at 19:28:31
  
忙しい中有難うございます。荻原氏は秘密だった朝鮮学校の教科書内容を暴き、学校そのものの批判者であるので今後はどこかで重なるかと思いますが、少なくともあの本では構成上、荻原的な批判まで検証、フォローすると焦点ボケになることは事実ですね。 @yasudakoichi
posted at 19:40:24
  
@yasudakoichi: @gryphonjapan 萩原さんも、私は週刊誌時代に取材させていただきました。優れたジャーナリストだと思っています。ただ、拙著の主題とは直接にシンクロする部分は少ないと思います。頷けるところが多いのは事実です。ですが、その言説を私がトレースすることの意味は感じていません。拉致事件が憎むべき犯罪であることは当然ですし、拙著において学校のあり方に一定の疑問も呈しています。ただしそれらを差別の「理由」としてはならないと思っています。いや、レイシズムに「理由」があってはならないというのが私の立場です
posted at 19:44:34
  
ありがとうございました。大変参考になるお話でした @yasudakoichi
posted at 19:45:03
  
@yasudakoichi: @gryphonjapan 萩原さんが監修した教科書は私も持っています。考えることは色々とありますが、それで民族教育の意味が失われるとは思っていません。ご質問ありがとうございました。不充分な回答かもしれませんが、ご理解いただけたら幸いです。
posted at 19:48:49