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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

コナン・ドイル伝(平凡社、植村昌夫訳)が発売!!!

http://sanjuro.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/post-e774.html

コナン・ドイル シャーロック・ホームズの代理人

コナン・ドイル シャーロック・ホームズの代理人

・・・・・・コナン・ドイルのような一流の人物には文学的価値の高い本格的な伝記を書いておくべきだというのが、英国では常識である。
 幸い、伝記作家として有名なヘスキス・ピアソン(1887-1964)が・・・(略)遺族はピアソンに全面的に協力することにして、未刊の原稿や書簡などの資料を自由に使わせた。ピアソンは生前のドイルを知っていたし、バーナード・ショー(1856―1950)をはじめ存命の同時代人にもインタビューした。(略)。オブザーバー紙では「この秀逸な伝記に新たなものを付け加えない限り、もはやコナン・ドイルについて本を書く余地はない」と書かれるなど、評判は上々であった。
 ヘスキス・ピアソンの本書がコナン・ドイル伝の「決定版」と見なされたということである。英国では、偉人や有名人については何冊か伝記が出て、そのうちの一冊が「決定版」になる。

・・・ところが遺族、特に父親を熱烈に崇拝していたエイドリアンはピアソンの書いた決定版である本書が気に入らなかった。ピアソンがスピリチュアリズムに帰依したドイルを「頭が単純で精神的に未発達な男」として描いたのが許せなかったらしい。エイドリアンは1945年にThe True Conan Doyleというパンフレットを書いて本書に反論・・・(略)・・・遺族は改めてジョン・ディクスン・カーに委嘱し、カーは二年間かかりきりになって1949年にドイル伝を上梓した・・・・・・


ディクスン・カーがドイルの伝記を書いたことは知っていたけど、こんな背景があったとは知らなかった。「伝記」や「自伝」は英米が本家だそうで(たしか、日本で本格的な自伝と言えるものは新井白石折たく柴の記)の前にはなく、その後も文明開化以前は定着しなかった、という論考をどこかで読んだ気がする)、だから自伝も、遺族や本人が資料を提供しての「公式・公認伝記」というのもあるけれども、その半面でやはり遺族や本人の意向やプレッシャーによって歪められる、という問題もあると聞く。

そんな複雑な背景があると知ると面白そうですね。
訳者が、昨年「シャーロック・ホームズの愉しみ方」を出版された、左のアンテナにもリンクがある「翻訳blog」の植村昌夫氏。
ここでちょっと詳しく紹介しています。

■では仕切り直しでアバンチュリエ&今年は「シャーロキアン誕生100周年」
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20111121/p3

シャーロック・ホームズの愉しみ方 (平凡社新書)

シャーロック・ホームズの愉しみ方 (平凡社新書)


twitterの気安さで、つい森田先生に声をかけてしまった。

gryphonjapan (MMA) ‏@gryphonjapan
こんばんは先生。/唐突ですが、まもなくコナン・ドイルのかなり本格的な伝記が出版されるそうです。ルブランとのかかわりとかについても書かれていればいいのですがね。とりあえず、情報まで。 http://www.amazon.co.jp/dp/4582835767/   @TAK_MORITA

森田崇 ‏@TAK_MORITA
ありがとうございます。ポチります!ドイルからはルブランはあまり意識されてなかったのかも(^^;) RT @gryphonjapan こんばんは先生。/唐突ですが、まもなくコナン・ドイルのかなり本格的な伝記が出版されるそうです。ルブランとのかかわりとかについても書かれていれば(…
https://twitter.com/TAK_MORITA/status/232897680265846784

あらためて見ても、この表紙かっけーね。当時の雑誌で、このイラストを一部加工して作った宣伝イラストがこれ。

今回発売されるのは、この「世界一の名探偵」の、医者にして記録者の、出版代理人たるコナン・ドイル氏。今年は「ドイル受爵110年」の年である。