最新の技術を使えば判らなかったことが判る、という話で・・・
読売新聞は書評欄をネットに載せなくなったのかな・・・6月24日の読売には
- 作者: 大塚初重
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/04/18
- メディア: 新書
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学会の中枢にいる考古学者が思考を放棄し「だれもこれを疑わない」と言い放つ金印「漢委奴国王」について、著者は江戸時代の作かとする金属技術史研究の最新成果を取り上げ、無視できない問題提起として高く評価する
というくだりがある。
そんな議論があるの?知らなかった。
考古学ですげーなと思ったのが、最近は石器の、石の「成分」を分析し、この石器とこの石器は同じXX山の石とわかるようになったこと。あんな”はじめ人間ゴン”たち、石器は自分の近所の石で、自分で作ったと思いきや「やっぱりXX山ブランドの石斧がサイコー」とかいって、すごい遠くの山から採れた石器を使ったりしているんだよな。当然貿易もいろいろあったんだろう。マンモスのお肉と石器の交換とか。
しかし、金属技術史から見る「金印後世の創作説」があるとは・・・みなさんご存知でしたか。これから検索して調べよう。
・・・・あっさりウィキペディアにてわかった・・・「最新」の研究成果かどうかはわからないけど。
偽造説
形式・発見の経緯に不自然な点があるとして、近世に偽造された贋作であるとの説が、これまで幾度も唱えられてきた。考古学的にいえば、出土がこれほどまでに不明確なものは本来ならば史料として扱うのは困難である。それが、史料として扱われてきたのは、ひとえに、『後漢書』の「印綬」がこれであるという認識のみからに他ならない。
あれえ、ここに宮崎市定の「謎の七支刀」のことが出ているけど、これ俺読んだはずなんだけどな・・・
- 作者: 宮崎市定
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1992/01
- メディア: 文庫
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【追記】こちらにも記事が
■[トンデモ][歴史と伝説]「漢委奴国王印」偽造説
http://d.hatena.ne.jp/tonmanaangler/20120704/1341360756