http://www.tdb.co.jp/tosan/syosai/3605.html
2012/05/16(水)
元・総合格闘技「K−1」の運営
株式会社FEG
第三者から破産を申し立てられ、破産手続き開始決定受ける
TDB企業コード:981675540
「東京」 (株)FEG(資本金2250万円、渋谷区神宮前2-18-22、代表谷川貞治氏)は、3月14日に第三者から破産を申し立てられ、5月7日に東京地裁から破産手続き開始決定を受けた。
破産管財人は(略)。債権届け出期間は6月11日までで、財産状況報告集会期日は7月30日午後1時30分。
当社は、2003年(平成15年)9月、(株)ライツコム(旧・(株)K−1)から総合格闘技「K−1」に関連するイベントの企画・制作・運営事業を引き継ぐ形で設立された。(株)ライツコムの代表を務めていた石井和義氏が2003年2月に法人税法違反容疑で逮捕されたことを受け、取引先との関係を継続するために同社らが保有していた「K−1」に関するイベント興行権を受け継ぐ形で事業開始に至った経緯がある。2003年の年末には大相撲元横綱の曙と当時の人気レスラーであったボブ・サップの対戦カードが話題となったほか、以降も話題性のある選手を発掘し、ゴールデンタイムや大晦日のテレビ放映が恒例となるなど格闘技大会として一定の認知度を得ていた。
しかし、ここ最近は、スポンサー企業の業績悪化によってスポンサー収入が減少するなか、K−1のタレント不足によりファン離れが進み、入場者数の減少を余儀なくされるなど資金繰りが悪化。出場選手に対するファイトマネーの支払いに遅延が発生するなど財政難から2011年の「K−1 GRAND PRIX」の開催が中止となり、動向が注目されていた。
負債は調査中。
見出しの<総合格闘技「K−1」の>という表記が泣かせるが、逆に言うと格闘技に詳しくも無く、分類や定義にも興味の無い帝国データバンクの関係者が、純粋に「経済」「大型倒産」の文脈で、このトピックを執筆した・・・というのが、一時代を築いたK-1の最後を飾るには、ある意味ふさわしいものであったのかもしれない。
そして谷川氏のメッセージ。FEGのサイトも、いつまで続くだろうか・・・要保存
http://www.feg-jp.com/jp/
多くの負債を抱えたまま、「K-1」の商標権だけが他社に売られてしまった弊社ですが、「破産」というのは、会社を潰して残った資産を債権者で分け合うことを意味します。債権者にとっては、会社が存続している限り、ほんの少しずつでも返済できる機会がありますが、会社が潰れてしまえば、そういう機会さえ失うことになります。ですから、「破産申し立て」は通常、よほど恨みがない限り、予納金を積んでまで債権者がやらないことなのです。
ですから、負債を解消するために、バス・ブーン氏が連れてきた投資家に協力したり、「EMCOM」の代表者を紹介して、一緒に事業を進めるよう手助けしてきた私にとっては、まさに寝耳に水。バス・ブーン氏の黒幕は誰なのか? なぜ「破産」を申し立ててきたのか? その真意を計りかねていました。
裁判はGW前に2回に分けて行われました。私も言い分はたくさんありましたが、残念ながら裁判所からは2回の裁判で「破産」の命令が下されました。
(略)
裁判後、バス・ブーン氏から電話をもらいました。そこでは「タニカワさんに恨みがあるのではなく、タニカワさんが一生懸命K-1を守ろうとしたのは理解している。またタニカワさんにお金がないことも知っている。ただ、私の狙いは別にあるのだ」と言っていました。