この号だな。
YOUNGKING OURS (ヤングキングアワーズ) 2012年 06月号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: 少年画報社
- 発売日: 2012/04/28
- メディア: 雑誌
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「それでも町は廻っている」のトリックに驚愕。てか、だまされた!!
「それでも町は廻っている」については以前の長文書評
■【書評】「それでも町は廻っている」−−21世紀に下町人情ものが可能という奇跡http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20110210/p4
で『「主人公のミステリー好きがきっかけとなった日常推理」や「おさななじみの恋愛模様」「弟、妹編」「またも町を騒動に」など、多彩なパターンが交互に出てくる”連立政権”』だ、と書きましたが、今回がその日常推理篇です。
で、推理漫画というのはそもそも漫画である意味があるのか??という問いが投げかけられることもあるが、今回はねーー「漫画ならでは」だったよね・・・おおっとこれ以上は言えないけど、たわいもないといえばたわいもないんだよ。しかしねえ・・・、ああ!と腑に落ちるというか、「たしかに断言はしてなかったけど・・・くそっ!ミスリードしやがって!!」と作者を恨むタイプのトリック(笑)。(略)
あれは、どうせなら手がかりをすべて出したところで「読者への挑戦状」のコマを挿入すべきだったな。
はい、このコマ↓ !!!!
この「?」コマまでで、全てのヒントは出尽くしている。だから、このコマのところまで読んだら、いったん中断し、もう一度冒頭から読み直してガチのトリック当てに挑んでほしい。ミスリード系なので、疑いの目で読むとそれなりに見破りやすいかも。
ブクマでも書いたがなぜ薦めるかというと、俺だけだまされるのは悔しいからだ(笑)
そしてこのトリックに、ある「漫画文化」の定着を思う。
あらためて考えるとしみじみと感慨深いのは・・・
これ、ダイレクトにはトリック書かないけど大ヒントになります。読むと、勘のいい人はピンと来ます。
逆に「推理ものの解読には自信ないなあ・・・」という迷探偵には、ちょうどいいハンデ、補助となります。
文字を背景と同一色にしておくので、自由意志で読みたい人は文字を反転させて詠んでください。
今回の作品でしみじみとしたのは・・・
↓
藤子不二雄の漫画が培った、ある文化が皆の常識となっていること・・・それが、このトリックの前提
だということでした。