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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「テレビ局の視聴率なんて、新聞欄の左右やchボタンの位置で変わるんだよ」説。そして政治も・・・

まず、こんな話題があります。

■番組より面白い!仁義なき「視聴率」大戦争の内幕「三冠」日テレがフジをどんどん引き離す
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/32363
実に30年間、視聴率三冠王の杯は、この2局の間だけを往復している。今年日テレは8年ぶりにフジから三冠奪還を果たした。その舞台裏には、制作現場の狂騒と、二人の視聴率男のドラマがあった。・・・

まあ、二人の男のドラマや製作現場の競争、のドラマも絶対にあったと思うんだけど、その一方でこんな実も蓋もない話が・・・

http://www.j-cast.com/2012/05/02131095.html?p=all

フジの失速、ラテ欄の変化が原因?

少し前までバラエティやドラマなどで積極的にブームを作りだし、視聴率も圧倒的に強かったフジはどうしてしまったのか。
(略)
芸能評論家の肥留間正明さんは「意外と気付かれてないですが、地デジ化に伴いフジテレビが新聞のラテ欄で右端にいってしまったのが大きい」と指摘する。以前は8チャンネルのフジはラテ欄の真ん中だったが、地デジ化でテレ朝が10から5に、テレビ東京も12から7に移動したため、右側に追いやられてしまった。

ラテ欄は習慣で左側から見ますから、フジは最後。テレビで順にチャンネルを回すとき、フジの前に日テレ、テレ朝、TBS、テレビ東京と続くのも大きい。逆に、テレ朝は関係者が昔『うちはラテ欄で端だから見てくれない』と言っていたけど地デジ化で得をしましたね

こういう話が好きである。
この言葉の使用が適切化どうか知らないけど「アーキテクチャ」というか、本来はそこにちゃんと意味があるべき、考えがなきゃいけないものを、並びだとか色だとかによって左右される・・・という話にロマンを感じるのは、時々自分がここでスローガン的に掲げる「科学(医学的事実)が民主主義の上に立つ」という話の一変形、だからかもしれない。自分で自分の興味のあり方を分類できて嬉しい。
で、好きだから、昔からこういう事例を集めている。

テレビ視聴率よりなんぼか重要で、やっている人だって真面目に考えている(というタテマエ)の選挙ですら・・・

http://kurokawashigeru.air-nifty.com/blog/2010/07/72-60c3.html
から孫引き記事を。

あ行は有利? 比例候補者名簿 並び順「確認しやすい」
7月2日15時28分配信 産経新聞

 参院選比例代表で、平成13年から採用されている「非拘束名簿式」。各党が届け出時に候補者の当選順を決めていた拘束名簿式と異なり、候補者名票を多く集めた者から当選が決まるため、名簿の並び順は当落に直結しない。しかし先頭の方が目立つのは間違いなく、五十音順を採用した党では名字が「あ行」で始まる候補が有利との見方がある。
 並び順は各党が自由に決定しており、民主と自民の二大政党は五十音順(略)。ただ19年の前回参院選では、民主党比例代表名簿の先頭に掲載された候補者が、同党でトップの50万票超を獲得。支援団体幹部は「“あいうえお効果”があったようだ」と認める。

この候補は、有田芳生氏のこと。全国の青木さん、蒼井さんがアップをはじめました(笑)。


もうひとつ、このブログで紹介した過去記事から孫引き。
当時より知名度が段違いに高まった山口二郎氏の論考。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20090621/p3

・・・世襲制限などと大げさなことをいわなくても、無能な世襲政治家を排除することにつながる簡単な制度改革がある。それは、投票用紙を変えることである。日本の場合、投票用紙に候補者の氏名を自筆で書き込むことになっている。しかし、この方式は世界で唯一と言っていいほど特殊な方式である。大半の国は記号式で投票している。日本でも、90年代の選挙制度改革の際に記号式への移行が議論されたことがある。

しかし、この時は現職の政治家たちが反対して、自筆式が維持された。なぜか、理由は簡単である。記号式であれば、有名な現職議員も無名の新人も投票用紙の上では同じ記号に変身してしまう。そうなると、無名の新人を選ぶことに対する有権者心理的な障壁がなくなる。有権者は、投票用紙に候補者の氏名を正確に書かなければならないため、どうしても名前の売れた現職議員が有利になる。投票用紙を記号式に変えるだけで、世襲をしにくくできるはずである


これらの話題の共通性というか、ぼくが、こういう話に興味を持つ理由みたいなものが、なんとなくでも伝われば幸いです。


過去のこの記事も、自分の中では同じ範疇なんですよ。

http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20120429/p3
■個性か病気か選択か。「新型うつ」「マインドコントール」「ギャンブル依存症」…etc(前編)
※まだ後編は書いていません。

http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20080308/p7
■”世界のすべてを計算せよ!”−−山形浩生訳で面白そうな本が出た

その数学が戦略を決める

その数学が戦略を決める

いま、はてブ書いてひらめいた。このシリーズ名称は。

「文系の分野だと思ったら理系の分野だよシリーズ」

が、かなり興味の範囲をカバーしている(笑)