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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「進撃の巨人」軍事学論争〜設定で遊べ、裏設定で遊べ、設定へのツッコミと辻褄合わせで遊べ。名作でしか、それはできない。

最近になく、楽しい、明るい話題であります。

■『進撃の巨人』の「調査兵団」による偵察作戦が酷すぎる件(抽象的ネタバレあり)
http://kirik.tea-nifty.com/diary/2012/05/post-8c65.html
 
■今から最高にみっともないことをする(「進撃の巨人」作者:諫山創のブログ)
http://blog.livedoor.jp/isayamahazime/archives/7034673.html

こんな本格的な「設定論争」を見るのは何年ぶりかなぁ………それだけで懐かしく、美しく。小学生のころ、「知ってる?グフって宇宙に出るための装備を外しているから、その分ザクより装甲が厚くてパワーもあるんだぜ」「えっ?ほんと??」 「ドラえもんって地上から数ミリ浮いているから、はだしのまま外に出ても汚れないんだって」「えー??でもあの時・・・」

この歌の歌詞「ああ ぼくは いつごろ 大人になるんだろう」に答えがあるとしたら、「こんなの気にするな。本が売れたもんの勝ちなんだからさ」とか本心から言えるようになったときが、大人になるということだろうな。
しかし、諌山氏が大人になることは当分なさそうである(笑)。
自分の関連ツイートを再録(一部補足)

ほう、こんな話題もこのブログは取り上げるのか。「進撃の巨人」の軍事的考察。
あと、文中の「ガスあるなら『飛行』を発想しろ」指摘には作者ブログのこの回参照 http://blog.livedoor.jp/isayamahazime/archives/5717708.html /
  
「初級シャーロキアンは、銀英伝以上に矛盾の多いホームズ物語にツッコミ入れまくりますが、上級はその矛盾を、奇麗に説明する裏設定を考えます」と書いて「銀英伝」んのゼッフル粒子に関する特性をアレコレ考えたのは何年前だろう。進撃の巨人も、熱心なファンがそうしてくれればいい
(【ゼッフル粒子論争】↓)
http://www.tanautsu.net/the-best01_05_01_aa.html
 
天下に悪名(失礼)をとどろかせる軍事クラスタや軍事版も、いままで「進撃の巨人」は手付かずだったのか、すでに手垢をつけまくっていたのかしら。/まあ科学技術が今より一部進み、一部は遅れてると”ムラ”をつける流行のスタイル(※ようはサイバーパンクのこと)だしね。
  
これだ、これだ!フィクションの設定を巡り大論争が起き、そしてさらに設定が深まる!それは「名作」の聖痕。ホームズ、ガンダムの後継者の王冠を彼は被った。ファンもばんばん援護射撃で勝手な脳内設定の発表を /
 
さてJ-CASTかロケットニュースがそろそろ記事化にとりかかります(笑)コミックナタリーはさすがにしないか(笑)。 

「ちょっと待ったー、ワトソンが戦場で怪我したのが肩か膝かで100年論争して、裏の新設定を10個ぐらい付け加えたシャーロキアンを忘れちゃ困るぜーー!」ですよ。「最後の事件」〜「空き家の冒険」なんか、もうね。
こういうときに宣伝しておく。

==シャーロク・ホームズ  「最後の事件」の真相に関する一考察==
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20110911/p2 (後半部分)

ツイートにも書いたけど、ここからは作者本人より、この作品を読み込んだマニアが推参すべきなのですよ。「推して、参る」のですよ。
「やいやいやい山本の丸太ん棒め、てめえなんざあ丸太ん棒にちげえねえじゃあねえか。伏線も裏設定も見抜けねえのっぺらぼうな野郎だから丸太ん棒てんだ。(略)いいか、俺が教えてやる。あそこで城壁の構造があんな風になっている理由はな・・・」と、自分で考えた設定で説明する。
これがファンである。
できなきゃ、ファンの負け。
そういうルールのゲームなんです、シャーロキアンの昔から
 
その中で、一番難易度が高いゲームが「魁!男塾であることは有名。
 
ではワトソンの戦場傷の謎と同じく、100年後に設定が固まるのを待て。

では作者はどうかというと・・・この場合「作品の一番のファン」として自分で自分のところに推参している、と考えるのがよかろう(笑)。自分の作品のファンとして、自分が設定を語る。それが瑞々しい。自分であのエントリを「最高にみっともないこと」と言ってるが、ひとことでいえば、『まぶしいぐらいに若い。』ということだと思う。
20年後は、「黒歴史」というブログタイトルに反し、この若き日の記憶と文字は黄金に輝いていることでしょう。
最新刊も出ているねえ。これもここまで読むと、連載中の雑誌にダイレクトで繋がる。

進撃の巨人(7) (講談社コミックス)

進撃の巨人(7) (講談社コミックス)

進撃の巨人(1) (少年マガジンKC)

進撃の巨人(1) (少年マガジンKC)

「沈黙の巨人」2ch軍事板の反応は?

http://toro.2ch.net/army/
いちおう軍関係の話題なんだから反応があってもいいと思ったら、みつからなんだ。久々にここ見たなーー。

はてブより

id:polynity キリスト教の神学も、聖書の裏設定をめぐる論争の成果と言えなくもない

追記:さらに山本氏から諫山氏へのエントリ

■『進撃の巨人』の作者の方からまさかのマジレスを頂戴したので
http://kirik.tea-nifty.com/diary/2012/05/post-95d2.html

この記事に「お返事は不要」とかかれており、これにて一応の完結となった・・・と思いきや、最後に一回だけ書かせて、と諫山氏も返信。

■良いインターネットをしたと思う
http://blog.livedoor.jp/isayamahazime/archives/7048182.html

これにてひとつの作品が、完結した。