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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

ゴン格で再び木村政彦特集。増田俊也が「彼は負けなかった」から「負けは悪くない」に変わるまで。

ゴング格闘技』6月号は、4月23日(月)発売!
表紙は、大宅賞を受賞した 『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったか』から、増田俊也氏が、受賞秘話と木村政彦の新事実を明かします。
(略)
◆特報!
☆第43回大宅賞受賞 『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか
増田俊也 ロングインタビュー 「“天覧試合”を語る」。

猪瀬直樹氏 選評

[格闘技界からのメッセージ]
東孝塾長/高阪剛/吉鷹弘/植松直哉

☆第43回大宅賞受賞記念
[特別再録] 増田俊也VTJ前夜の中井祐樹」。

増田俊也氏の記者会見に加え個別インタビュー、そして猪瀬直樹氏の代表先方が載っている。来月の文芸春秋まで待たないとだめかと思っていた+、この規模でノーカット掲載されるかはわからないので非常によろこばしい。

漏れ聞いていた猪瀬氏の「自分の引用のされかたに腹が立った」というのは苦笑まじりの半分冗談のようなものだったし(笑)、「初めて見つけた事実が圧倒的に多い」「ページをめくらせる力がある」という評価がされている。


会見でもインタビューでも、名言が多かった。

木村先生は負けたわけじゃないことを証明しようと思って、モチベーションを保ち続けたんですが、書き続けているうちに、逆に木村先生は負けたんだということを証明する本になってしまったんですね。でも、それで最終的に…負けることは本当に悪いことなのかって。(略)
人生で負けることって悪いことですか?僕の本の問いであり、答えだったと思います

木村先生も力道山先生も、、誰かに仲裁してもらいたかったんだと思う。でも、誰もそれをできなかった。2人とも振り上げた拳を下ろす機会を逸してしまい、自分を追い詰めるような人生を送らざるを得なかった。(略)当時の2人より年上になった自分のやるべきkとは、若い2人に『もういいんだよ、2人とも悪くないんだよ』と肩を叩いて仲裁し、和解させることなんじゃないかって。

格闘技とプロレスはずっと、呪いあっていた。呪われれば呪い返す、その連鎖にあった。呪いは何も生み出さない。人を動かすほんとうの原動力は愛だけです。

この心境に至ったのは、取材開始から約20年の年月で、上に記したように、当時の2人より年長になったことが大きいという。歳月の積み重ねが石炭をダイヤモンドに変えるように、人の記憶や意識も、圧縮されて光り輝くのだろうか。

会見映像などが見たかった。

会見は非常に熱い情景が展開されていたらしい。増田氏は、涙もぬぐわなかったという。ゴン格でも猪瀬氏が肩を叩き、増田氏が両手で猪瀬氏と握手して頭をさげる写真や、木村政彦とその師匠、弟子の3氏の遺影がならべられ、そこに杯が置かれた写真などが掲載されている。
(これは木村が拓大柔道部を率いたとき、大会の前日に『優勝おめでとう』と祝杯をあげた故事にならい、受賞が決まる前に遺影に祝杯をあげさせたのだという)

こういう場面はやはりうちのブログで追っている「全文革命」つうか、映像あればなぁと思いました。修斗だって、修斗チャンネル( http://www.youtube.com/user/shootoofficial )として、ビデオカメラ一つで撮影したインタビュー映像をyoutubeで流せる時代。「ゴン格チャンネル」として例えば同紙が出席した増田さんの語りや記者会見を一部でもyoutubeで見られる仕組みはできないだろうか。一考をお願いしたい。

木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか

木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか