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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「サウジアラビアは2038年、石油の『輸入国』になる…」との予想

信じられるかい?

:石油「輸入」国サウジ=潮田道夫
 <sui−setsu>

 石油問題が日本経済の命取りになりかねないのはご承知の通り。短期的にはイラン問題が最大の焦点。しかし、これほど派手ではないが、中長期的にはもっと深刻かもしれない問題が浮上している。サウジアラビアの石油輸出能力の急速な減退である。

 英王立国際問題研究所(通称チャタムハウス)が昨年12月発表した「サウジアラビアの隠されたエネルギー危機」と題する報告書は衝撃的だった。サウジアラビアが2038年には石油の純輸入国に転落しかねないというのだ。


成長が加速し人口も急増しているからだ。真水を得るには石油を燃して海水の淡水化プラントを動かさなければならない国柄だ・・・(略)・・・民衆の不満を抑えるため、水やエネルギー価格を極端に低くしてきた。その結果、財政赤字が膨らみ台所事情が厳しくなった。だが、補助金を切れば民衆の暮らしを圧迫し、「アラブの春」に見舞われかねない。イランの動きをにらんで軍事費も増やさざるをえない。

 このため、サウジは原油価格を引き上げ、歳入を確保する政策に転換した模様だ。原油価格が適正といわれた1バレル=80ドル程度から、100ドルを目指す動きとなっているのはこのせいらしい

 (後略)

日本は原発問題で手一杯なのに、これ以上の問題は勘弁してほしい・・・。
ちょっとそういえば思い出したのは「冷戦はサウジアラビアが終わらせた。80年代後半から、サウジは西側の要請による『対ソ連』の戦略の一環として原油を増産、国際価格を暴落させた。その結果、原油やガスの輸出で外貨を稼ぐソ連の収支が悪化し、そしてソ連は崩壊した。原油価格がもっと高かったら、ソ連はもっと持ちこたえていたろう」
と、いうもの。(どこまで本当か分かりません)
そんな一説を思い出した。サウジアラビアの体制も、その支配王族のメンタリティもどうも尊敬する気になれないが、そういう国と支配者が世界の鍵を握っている。

で、アメリカは増産体制。やると出てくるアメリ原油

http://mainichi.jp/select/opinion/ushioda/news/20120328ddm003070123000c.html

米国のガソリン価格が急騰している。いま全国平均で1ガロン(約3・8リットル)=3・9ドルぐらい。1リットルで84円見当。日本よりだいぶ安いが、車なしではスーパーに行けない人も多い米国では大問題だ。

 08年に原油が高騰して1バレル=145ドルの狂乱状態になったとき、ガソリン価格は4・1ドル前後だった。あの水準に近づいている。このままだと再選が危ういのでオバマ大統領があわてている。
(略)
国中を掘り返した結果、70年(日量960万バレル)をピークに下降曲線をたどっていた米国の産油量が、近年急上昇している。85年には同490万バレルに落ち込んでいたのが、いま同570万バレルのペース。強気筋はいずれ同1000万バレルなどという。サウジアラビアやロシアと産油量世界一の座を争うだろうと。

 さて、それはどうか。科学雑誌「ネイチャー」の1月26日号に掲載されたオックスフォード大学のデビッド・キング教授とワシントン大学のジェームズ・マレー教授の「石油は転換点を越えた」によればシェールオイルは所詮、あだ花に過ぎない。

 世界の既存油田の産油量は年々4・5〜6・7%も減少し続けており、シェールオイルやタールサンドなど非在来型石油の生産も焼け石に水だという。
(略)
「米国の戦後の景気後退11回のうち、10回まで、それに先立って石油が値上がりしている」。とすれば、今回の石油高騰の帰結も明らかであろう。警戒を強めるべきだ。(専門編集委員