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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

愛川欽也、独立ネット番組「パックインニュース」旗揚げ秒読み…その成否は?

最近忙しいこともあって「パックインジャーナル」のほうは見られてないんだけど、もりあがってるんでしょうか。

CS(ケーブル)番組の中でも、それなりに屈指の視聴者数を誇る人気番組が、親会社の都合で終了。それを不満に思った知名度抜群の司会者が「ネット番組でこれを継続する!」と宣言、出演者もほぼ合意して、ほぼ同じスキームの番組がネット放送になる……というのは、なかなかにインパクトが大きい話ではあると思うのだが、
まずもってニュースになってないよな。どのぐらいニュースになってないかというと「パックインニュース」で検索すると、上位10の中に見えない道場本舗が入っているくらいだ(笑)。いや笑い事じゃないっすよ。
それは笑い事にならない深刻さではないか。



しかし、なんとか探してみると、
http://kinkin.tv/
はすでにスタートしています。

やっぱり、俺がやる。


 私、愛川欽也は、2012年4月7日土曜日午前11時、新しいインターネットテレビ局 「kinkin.tv (キンキン・ドット・ティーヴィー)」 を開局いたします。

 私はこれまで14年間、CS テレビの朝日ニュースターで、ニューストークショー愛川欽也パックインジャーナル』 (毎週土曜日午前11時から2時間の生放送。再放送が週に6回) を司会進行してきました。

 ところが、朝日ニュースターテレビ朝日に売却されてしまったのです。もちろん商業放送である以上、仕方のないことだと思っています。

 『愛川欽也パックインジャーナル』 は、去年11月の時点で、およそ570万世帯が視聴可能な番組になりました。テレビ朝日の経営になった後も、引き続き放送してくれるものだと思っていましたが、中止ということになりました。

 私は地上波テレビで育ち、これまでに CS や BS といったメディアでも働いてきましたので、これまでインターネットのことは念頭にありませんでした。

 しかし、仲間たちに 「こんな人気番組をやめるのは、支持者に対して申し訳ないではないか」 と言われ、また、たくさんの 「やめないでください」 コールのメール、FAX などを見て、それならば…と、私自身が立ち上がる決意をいたしました。

 新しい 「kinkin.tv」 では、これまで朝日ニュースターで放送していたのと同じスタイルで 『愛川欽也パックインニュース(仮称)』 を放送します。
〜(後略)

愛川欽也氏は、インターネットがだいきらいなひとである。馬鹿にしている(と、上の動画でも言っている)。それでも今回、ネット放送を選んだ。
さてどうなりますかいな。
 
自分は、ネット放送に関しては「トーク(番組)」「その中でも時事トーク番組」は十分な可能性があると思っている。
格闘ファン向けのトークTV「公武堂TV」はとにかく順調に、毎回レギュラー放送が長年続いているわけだしね。
http://www.ustream.tv/user/koubudo-tv
http://www.stickam.jp/profile/koubudotv


韓国でも、そういう番組はある。
ただ、経営自体は趣味性によった・・・つまり「世の中にヒトコト言いたい!」的なモチベーションで、黒字赤字をいとわずにやるようなものだろう、と思っていました。実際に西部邁が編集していた「発言者」は、保守的な企業者がスポンサーになっての発行が続いていた。


しかし、愛川欽也パックイン・ニュースは、月500円なり。

皆様にお願いがあります。

 「kinkin.tv」 で、これまでと同じクオリティーの番組を放送していくために、毎月500円の負担をお願いしたいのです。

 『愛川欽也パックインジャーナル』 にご出演いただく皆さんは、現在日本の中でもトップクラスの叡智の持ち主です。こうした人々にご出演いただき、またテレビと遜色ない画像や音をお届けするためには、ある程度まとまった金額が必要になります。それを皆様に、薄く広くご負担いただけないでしょうか。

 コーヒー一杯分。週刊誌一冊分の感覚で、「日本で一番わかりやすいニューストークショー」 をお楽しみいただきたいのです。TBS ラジオ、文化放送で人気だった私のラジオ番組も(映像つきで!)復活させる予定です

さて、どーなりますかね。
少なくとも、自分はたぶん離脱ーーー。朝日ニュースター自体も、CSのえらべるパック、よくばりパックに入っているからこそ見ていたのである。そういう「母体数の罠」に苦しんでいたのがUFCだった(低迷期は、アメリカのディレクTVで、一般的なケーブルではなかった)。
会見動画だと、「朝日ニュースターが見られる環境は570万世帯、そこでの視聴率は2%。約11万世帯が見ている」だという。


ネット自体はスカパーの何百倍もの、すごい母数を持つのだが、キンキンはとにかく放送のスキームも自前のスタジオ、自前の課金・・・そういうところの完全独立系としてスタートする。

予想するに「立ち行かなくなる」ことはそうはないだろう。
知名度、人気、カリスマのあるキンキンなら、視聴者がネットに馴染まない年齢層であるという壁は高いけど、一定数の加入はあると思う。有料メルマガだって、それなりの購読者がそれぞれの数でつく。



では、問題はというと出て行く「経費」のほうだ。

出演者もおそらくはギャラが目当てではない、上の「ヒトコト言いたい」人々だ。司会のキンキンふくめてノーギャラででも出るだろう。スタジオはさいわい、キンキンシアターという自前の劇場があるそうで、それを改装するそうな。

その他の、配信に関わる機材の減価償却、課金のシステムを構築維持する費用、光熱費・・・などがどれぐらいなのか。
そこを月500円×加入者の収入が上回ることができるのか。もしくは赤字であっても、主催者が「かまわん」と思うようなレベルに抑えることができるのか。
 
実のところ「パックインニュース」の報道内容がどうなろうとあんまり興味が無いので、そういうふうな「ネットの時事トーク番組」が立ち行くか、立ち行かないか・・・それ自体が一番興味があるのです、当方は。
 
というのは、(今までだってどうなのかという部分はあるが)月500円のネット放送となれば、否応無く「キンキンファンが集まり、キンキンファンのために放送される」番組になると思われる。それは仮に、同じスキームと同じ内容でやっても間違いなく「外への発信力」は弱くなるのだ。(これはまったく、質のよしあしとは関係ない。外への発信力が皆無でも、質を保つことは可能である。もちろん町山智浩氏のいう「有料メルマガのカルト化」の危険は常に念頭におかねばならない)


 
そういうわけで、僕は加入しないけど、がんばってほしい。

韓国ではこんな事例

韓国では
http://www.newsweekjapan.jp/column/tokyoeye/2012/01/post-447.php
を参照

今の韓国で社会現象になるほど人気を集めている、あるポッドキャスト(インターネット放送)……(略) その番組の名は『ナヌン・コムスダ』、略してナコムス。ナヌンは「私」、コムスとは「ずる賢い低俗な策略(家)」という意味だ。この番組は「カカにささぐ献呈放送」を標榜する政治トークバラエティーである。

 カカとは閣下の韓国語読みで、大統領のことを指す。つまり、これは現役の「閣下=大統領」を名指しで批判するとんでもなく危険な番組なのだ。実際、初回の放送で番組は大統領の任期が終わるまで続くが、任期が終わればカカは不正疑惑で逮捕され刑務所に入ってネットに接続できなくなるとまで「宣言」した。

 番組は基本的に4人の論客を中心に、密室で2時間半ほど延々とだべるだけのもの。スポンサーもギャラもないが、出演者たちは楽しそうだ。大統領や与党を風刺する替え歌なども登場する。大統領の発言を流した後に韓国の童謡「ウソつきはダメよ」が流れるという具合だ。

 この番組が空前の人気を呼んでいる秘密は、その毒舌と絶妙な比喩とウイットに富んだ風刺にある。与党に何らかの疑惑があれば、「小説を書くとすれば」と前置きした上で、好き放題に批判しまくる。
(略)。
新聞も読まず政治に関心を示さない若者層にも、テレビのバラエティー番組より面白いと好評だ。

 その波及効果は甚大で、ソウル市長選にも大きな影響を与えたとされる。主宰者であるキム・オジュンは時の人となり、近著は韓国ではスティーブ・ジョブズ関連本と人気を二分するまでになった。

 こうした「地下放送」の文化は勢いを増しており、経済問題を中心に扱う姉妹番組も誕生した。危機感を覚えた保守派は、『ノヌン・コムスダ(おまえはコムスだ)』という対抗放送で・・・

人気ではあるらしいが、やはりノーギャラで行われていると。

なぜ他局や、「ニコニコ」内での放送は無かったのか?

上の動画会見では「他のところで放送できないか」とキンキンや周辺が動いたのだが、だめだったという話も出てくる。キンキンは「最初のころは、これは人気なんだからどこでも買ってくれるさ、と思っていた」「ここは買ってくれるだろうと思っていた2局があった」
これはなんでですかね?実際、CSで人気であったことは事実だ。
いろいろ大人の事情でもあるのでしょうか。


で、素人考えでは、「ニコニコ」の中で場を借りてやっていれば、それこそプラットホームの効果で視聴者はもっと増えたんじゃないかと思うのですが。(あと「信者」以外の視聴者を取り込む効果というのもある)
これは俺の推測だが、そんな発想は、たぶん無かったんじゃないかと思う。
そういうわけでパックインニュースがこのまま成功すればそれでよし、立ち行かなくなったら「ニコニコ」は、もっと安い条件で買い叩いて続けてください(笑)。