- 出版社/メーカー: 辰巳出版
- 発売日: 2011/12/21
- メディア: ムック
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「相撲とプロレス。」
なんか字面と、そして表紙の写真だけでどすこいごっちゃんな感じが漂う、昭和固めな雑誌。
まあ相撲とプロレス、については後日として、ここに那嵯涼介「イノキ・ヨーロッパツアーの全貌」という話が載っている。前号でローラン・ボックのインタビューに成功した那嵯氏の、続編的な意味もあるレポートだ。
ここで猪木が「キラー・イノキ」と称され、後年のふたつ名とされたのはだれでも知っている基礎教養だが、猪木のレスラー寿命を5年は伸ばしたこのキャラクター、欧州のプロモーターは実は「失敗だった…」と悔やんだというのだ。
なぜか?
「キラー」の名がある以上、観客は背筋の凍る残虐ファイト、血まみれ狂乱相手は担架で退場…のような試合を期待する。だが、猪木はいくら人間的に信用できない人とはいえ(笑)、ふだんは別にそこまで大暴れするタイプでも、そんなギャラ以上の仕事をする親切さもない。
結果「なーーーんだ…」というがっかり感を抱いて観客は帰途に着き、それがたぶん口コミでひろがって不入りにつながった…らしいんですね。
日本のファンはキラー・コワルスキーやキラー・バディ・オースチンがそれなりのファイトでも満足したのにな(笑)。
にしてもやっぱり「キラー猪木」を日本でのキャラクターに読み替えたのは秀逸だった
あれはターザン山本でいいんだよな。
本来ヒーロー、ベビーフェイスの猪木が、反則がらみの裁定(それで反則負けになって引っ張るとか、うやむや決着で外国人大物の顔を立てるとか)をやっても、あとは裸締めで唐突に試合を終わらせても、「猪木は残酷で恐ろしい”キラー”の顔を合わせ持つ!!その一面が炸裂した!!」
というストーリーに落とし込む形…この路線で、参院選出馬して議員レスラーをやっていたあとも、省エネなスタイルでしかも商品価値を落とさずに戦っていたのだから、隠れた大ヒット商品だった。
1993年、グレイシー柔術の裸絞めが猛威を振るったときにすかさず「私もゴッチにならった、瞬時に絞め落とすスリーパーができる」とか言い出して、これまで見せたことがあんまりなかったスリーパーでのフィニッシュをやり始めたからな。
ほんとに「キラー・イノキ」の名前を聞くと、自分は欧州の伝説より「キャラクターのチェンジによって、いかにレスラーは延命し、人気を保つことができるか」のお手本というイメージになってしまう。
しかし、そのためにもその元となった欧州遠征の記録と、その検証は貴重だ。
http://ameblo.jp/ryosukenasa/
12月21日発売の『Gスピリッツ』VOL.22も含め、『イノキ・ヨーロッパ・ツアーの全貌』と題した記事を、前編後編の2回に分けて書きます。
前号のインタビューで登場したローラン・ボックを始め、関係者の証言と当時の資料を基に、謎が多いといわれるこのツアーの究明に努めます。
次号では、その2章分を19ページに亘って書きました。
この24日、青木真也は「ニコニコ生放送」でアントニオイノキと対談。
https://twitter.com/#!/a_ok_i
a_ok_i 青木真也 | Shinya Aoki
今日は猪木。はっきり言うか。
a_ok_i 青木真也 | Shinya Aoki
みんな見ろよ。ニコニコ動画!
a_ok_i 青木真也 | Shinya Aoki
アントニオ猪木はすごかった。マジですごかった。
8時間前
a_ok_i 青木真也 | Shinya Aoki
木村政彦対力道山で力道山が勝った理由がわかった気がします。マジで。
8時間前 お気に入りに登録 リツイート 返信