高谷裕之、欠場 大カード・廣田vs高谷はお流れ
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佐伯 繁
DEEP大ピンチ、高谷裕之が怪我で欠場!廣田瑞人VS高谷裕之のドリームマッチが中止。2014年12月31日(水)にさいたまスーパーアリーナで開催する『DEEP DREAM IMPACT 2014〜大晦日special〜』で廣田瑞人(CAVE)と対戦する高谷裕之(高谷軍団)が練習中の怪我で欠場となりました。楽しみにしていた皆様に…(後略)
殴り合い、それも高度な殴り合いが見られるだろう好カードだったが本当に残念。高谷の復帰以降、早いうちに実現させてほしい。
しかし当の主催者本人から「大ピンチ」というとは(笑)
青木真也、IGF参加会見で辛口にDEEPを評す。「彼らは競技。先細るだろうし自分は見限っている」
http://www.boutreview.com/2/news/igf/item_15869.html
青木真也が昨年大会に続き参戦する。同日のDEEPとどちらを選ぶか注目されていたが、26日、高円寺のIGF道場で会見した青木は「単純に、あの(DEEPの)メンバーの中に並べられたくない、いいメンバーの中で並んでいたい気持ちが強かった」と…
(略)
「(DEEPとは)価値観が違いますよね。彼らは競技をしたいわけじゃないですか?僕は別に競技をしたくないので。そして先細っていけばいいと思いますし、ある種、彼らを見限っているので、彼らは彼らの価値観で頑張っていただければいいと思うし、僕は僕の価値観でやっていこうかな。(自身)9回目の大晦日まで生き残ってるのは僕なので、それが一つの答え……
まず、なによりかにより「DEEPは競技すぎていけません」という言葉こそが、長年見続けた人にはシュールだなあと。いや今現在を見るとそうなるんだろうけどね…。「タモリには毒が無くてあたりさわりがない」とか、そんな感じ。あのDEEPが「競技をやりたい人たち」といわれるのも本当に時代の流れというかなんというか(笑)。名古屋にパンクラスvsルチャ対抗戦を見に行った俺が未来からのトラベラーに、この言葉を聴いたら大笑いするだろうな。
で、この会見と前後してブログにこういうのがUPされた。
青木真也『意識高い系の選手がうざい。意識高いくせに俺より弱いってそんなん意識高くないわ。』⇒ http://amba.to/1rYMUoe
…意識高いくせに俺より弱いって意識高くねーじゃん。それでも意識高いって言うんならば向いてないから辞めたらって話だ。とにかくコツコツやれよって話に尽きる。
(略)
とにかく世界!とか実力なく言ってる選手は一生言ってろ。
俺はその実力がまだないというか世界のレベルを多少なりとも知ってるから嘘は言えないわ。
俺は自分の実力が少しでも上がるようにコツコツ頑張る。世界って言ってるやつのほとんどは意識高い系で詐欺師だ。世界一目指しますビジネス。世界一目指すんでお金ください的なやつね。
「世界を知っている」とはPRIDEやDREAMの試合のほか、例えば海外でのメレンデス戦、アルバレス戦などだろう。同じような話を、ゴング格闘技のインタビューでも答えてる。
―(略)青木選手へのインタビューでは恒例となる話題です(笑)
「UFC的なことですね(笑)」
このあと、ONEFCで戦いつつ将来はUFCで戦うか、どうかという話を挟んで、「日本ではIGF」という話になり、大晦日の試合についてインタビュアー(高島学氏)が私見を述べる。
インタビュアーが私見?と首を捻る人もいると思いますが、これは仕様です(笑)
―う〜ん、格闘技の記者としては今の青木選手の発言を聞くと、ラマザンと戦うのであれば別にONE FCの用意した選手と戦うのと何が違うのかという感じですね。IGFなら、山本選手と戦うことの方が青木選手の仕事というか、役割なのではないかと。
「そう!、そうなんですよ」
青木選手の言葉は、単体より、何か対比させる別の”仮想敵”的な意見があるほうが分かりやすいかと思う。ひとつ思い出したので検索して見つけ出した。
もう4年も前の話だが、シュウ・ヒラタ氏のインタビューだ。
http://sadironman.seesaa.net/article/149840142.html
――青木は試合後に自分の敗北はジャパニーズMMAの敗北を意味すると言っていました。日本はアメリカの植民地とも言ってました。そのことについてどう思いますか?
ヒラタ:私は彼と食事をしたこともあるし、彼がナイスガイだということも知っています。しかし、だからこそ言わないといけないこともあります。「君の考えている修羅場はこんなもんか? 誰が君を日本代表と言ったんだ?」と。
彼が安全コースを歩んでいる間に、岡見勇信、長南亮、郷野聡寛、前田吉朗、弘中邦佳、三島☆ド根性ノ助、三浦広光、吉田善行、中村和裕、水垣偉弥、最近だと五味隆典、その他多くのファイターがUFCやWECといった真の“メジャーリーグ”に果敢に挑戦しに行きました。もちろんその中で生き残っているファイターはごく僅かですが、彼らだって日の丸を背負ったファイターです。
青木はDREAMでスターになり、ストライクフォースで闘うという安全かつ素晴らしいコースを歩みました。そして、それは必ずしも“メジャーリーグ”というわけではありません。彼はイバラの道を歩んでいません。イチローや松井秀喜がMLBでプレイしているのに対し、青木はカナディアンリーグやカリビアンリーグに特別出場したようなものです。それで自分がメレンデスに負けたからといって日本がアメリカの植民地になったと言うのは“メジャーリーグ”で生き残るために頑張っている岡見、水垣、吉田らに対する大いなる侮辱です。
その4年後「歴史というカンニングペーパー(C:前田日明)」を手元に見ると、岡見、水垣はたしかにタイトルが狙える位置まで来つつ、王者や前王者に完敗、岡見はその後リリースされる。そのほかの海外挑戦選手の苦難の道はいうまでもない。
しかし挑戦者自体は増えている。
青木真也もONE FCやIGFで無双を続けていたら、やはり自ずからUFCの話も出てくるだろう。もし、それが実現したら、青木はその相手と同時に「意識高い系選手」とも戦うことになる…のだろうな。