出口調査とか事前の世論調査
自分はけっこう、世論調査をネタにエントリを書いているが、それはやっぱり上の記事のような”ロマン”がそこに潜んでいるからですわ。
なんだかんだと言って、「選挙は水物」「火事は最初の5分間、選挙は最後の5分間」と呼ばれるほど分かりづらい…いや実際に職業も年齢も志向も千差万別の、100万人以上の人間が匿名で一票を投じるんだぜ。
それを開票終了直後、午後8時に片方の「当確」を報じることができる…というのは、やはり「科学の勝利」「数学・統計学の勝利」としか言い様がないのではないか。
というか、終わった後に「予想通り圧勝した」という論評をよく見たな。そんなにみんな予測していたのか。先に言っててくれ(笑)。
俺なんかは、共産党が反橋下に回るという「共産ファクター」をかなり大きく見積もっていたから「わかんね」と思ってたなあ。
ただし基本的に、事前の世論調査レベルでは一般的なメディア・調査機関は一貫して「橋下リード」を報じていた、ことも記録しておかにゃいけない。
少子高齢化対策と女性の就業について−都道府県別データから分かること−
http://www.rieti.go.jp/jp/publications/rd/053.html
ぼくのつぶやき
「育児休業制度や3世代同居は意味が無く、保育所は有効」というのがこの人の調査解釈だが、「科学的に正しいか」の前に「政治的に正しい」のかが、ついつい気になってることに気づいて苦笑。 /
そう「育児休業制度に有効性無し」「3世代同居に有効性なし」「保育所は有効」というのが、どんな政治的意味を持つのか・・・はこの後の話。
社会学者はとりあえず、数字を見て、仮説を立てなきゃならない。それが政治的に、例えば右派が喜ぼうが左派がよろこぼうが。
社会学者の簡単なおしごと
でもないけど
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・社会に関する統計数字を見る
・「この数字と、この数字が連動しているなー」と気づく
・「なぜ連動しているのか」を考える(偶然かそうでないか?どっちが原因でどっちが結果か?)
・そこから理論を立てる
これが、社会学調査のある種の基本。
だから今回の「育児休業無効・保育所有効」論もそうなんでしょうけど、さて反論はあるのか。政策に反映されるのか。