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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

選挙結果予測は、日頃の「世論調査」の精度の確認チャンスでもある。だからメディアは力を入れる由。【参院選特集(1)】

本日は、参院選の投開票日である。
選挙が終わる前に、わたしが個人的に好きで集めては濫読している「世論調査、統計の面白話」をまとめて紹介したかったのだが、それはかなわなかった。
しかたないので、一言だけ引用しよう。
いずれまとめて紹介するときにも、ぜひ大幅に引用したい

世論調査と政治――数字はどこまで信用できるのか (講談社+α新書)

世論調査と政治――数字はどこまで信用できるのか (講談社+α新書)

である。
ここから印象的な一節。というか聞けばなるほどだな、と。

多大な手間と労力をつぎ込んでまで、メディアはどうして選挙情勢調査をするのだろうか。(略)調査をする側からするとより重要な理由は、通常の世論調査の品質を確認するという点にある。つまり、どれだけ正確に選挙結果を予想できるかによって、その社が手がける世論調査の信頼度が試されるのである。
選挙情勢調査でしくじれば、ふだんの世論調査も信憑性が疑われる。選挙情勢調査は、世論調査の「品質表示」の役割を果たしている。


メディアは世論調査をして「いま、世論はこんなふうに見ている」と報じる。しかし、その調査が正しく世論を捕らえているのか検証するすべはない。世論の実態を目にすることは、誰にも出来ないからだ。
その点、選挙情勢調査は違う。調査に基づいて予測した数字が当たっているか、外れているかは実際の選挙結果と比べてみると一目瞭然だ。議席予測がどんぴしゃり当たっていれば、調査の制度はかなりよいといっていい。そして、そのような精度の高い調査が出来る期間であれば、通常の世論調査よりも正しい世論をつかんでいると見なしてよいはずである。

世論調査は信頼できない!的な話は「the Journal」じゃないけど、自分の意見や支持政党、内閣に厳しくなると突然言い出す人がいる(笑)。でも世論調査が信用できないなら、有利も不利もまとめて信頼しないがよろし。
ほんとうに真面目に、どこが信用できてどこが信用できないのか。
それはこういうところに注目して、地道に分析するしかない。